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※症例は患者様の同医済み.

ユニバーサルデザイン

2013-06-29 19:00:38 | グッズ
ユニバーサルデザインというと福祉用具を想像される方がおられますが、健常者でも高齢者でも障害者でも誰でも使えるもののことです。
もっというと健常者はより使いやすくなる者だと思います。

片腕に障害があって車の運転は片手で操作される方がおられました。
その方の車のハンドルの輪っかの部分にお餅のような丸いプラスティックのグリップがくっついているのです。
これは片手でハンドルを回すためのもので、それを握ってハンドルを動かします。
想像できたでしょうか?家庭用かき氷機のハンドル部分のようなものです(よけいにわからなくなったりして)。
それ自体も回るので片手でラクに回すことができます。
この車を運転させてもらったことがありますが実に快適でしてバックするときなんか後ろを見ながら片手で操作するのでほんとうに使いやすいのです。
もうずいぶん昔の話ですが、自分の記憶にある中で一番古いユニバーサルデザインと言えるものです。

今鍼灸師が使っている鍼の多くもユニバーサルデザインだと思います。
江戸時代まで鍼を体に入れるのに盲人はかなり苦労していたそうです。
あの細い鍼をもって曲がったり折れたりしないようにまっすぐ入れるのは盲人にとって至難の業だったと思います。
たとえ見えていたとしてもかなりの熟練した技術が必要なはずです。
そこで盲目の鍼灸師である杉山和一が鍼をストローのような管に入れてから体表に刺すという管鍼法を考案しました。
何でもないことのようですがこれが実に画期的な発明で、
日本人のような繊細な皮膚に多くの鍼灸師が細い鍼で苦痛なく入れることができるようになったはずです。
現在、日本ではほとんどの晴眼の鍼灸師がこの恩恵を受けていて、これも立派なユニバーサルデザインだと思います。


以前、点字が打てるボールペンというものがありました。
ちょっとユニバーサルデザインとしては意味が狭くなりますが、優れたものの一つです。
「点じも打てて字ももかけるというだけじゃないか」と思われた方はそこで発想はおしまいです。
これは打った点字に黒い点としてインクがつくのですが、FAXなどの画像データとして送りボランティアやそれに携わる方々が視覚的に点じを読みとることができるというものです。
現在はパソコンの普及で必要性が少なくなりましたが、せっかくのユニバーサルデザインも時代とともに必要性はなくなるのでしょうが、こういう発想は記憶に残ります。



難聴の方が来客があってもノックやドアホンの音が聞こえないということがありましたが、腕時計とドアホンをワイヤレスで連動させて震動で知らせるというものが開発されていたようです。
これはブルートゥースとかの技術が進歩してくれたおかげでできたユニバーサルデザインだと思います。
しかしユニバーサルデザインというかぎり健常者にもメリットがないといけません。
この腕時計の技術は実は難聴の方よりも企業で使われるほうが多いのです。
工場とかで異常があったときに係の腕時計が震動したりするみたいです。
大きな音の工場では電話の音は聞こえにくいし、けっこう携帯電話の震動では気づかないこともあります。
これもまさにユニバーサルデザインです。

IT技術を利用したユニバーサルデザインを小学生が発明しました。
ユニバーサルデザインというよりアイデアだと思うのですが、
電話が鳴ったらテレビの音が小さくなるというものです。
その小学生の祖父が電話がかかってきたら受話器を持ったまま毎回テレビの音量を小さくしていることからアイデアが生まれたらしいのです。
うちはコードレスホンをもって静かなところへ移動するので不自由はありませんが充電切れで電話が切れることがあります。
ちゃんと充電スタンドに置いてなかったのでそうなるのでしょうが、最後にコードレスホンを使ったのは誰か!?という犯人探しが始まります。
そういう苦情をを言うのはあえて誰とは言いませんが約1名だけで、充電を使い切るくらい長話をするほうが問題だと思います。

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