極楽とんぼは風まかせ

東は東、西は西。交わることなき二つとはいえ、
広い太平洋、東の風が吹き、西の風が吹き・・・

人間も氷河時代?

2007年11月28日 | 今日の風の吹きまわし
お休み2日目になってどうやら休日らしい気分。なんだけど、11月もあと今週限りなもので、やっぱり何と
なくせわしない気分ではある。ツレアイ君を英語教室に送り出し、発送する郵便物の準備をして、シーラと
ジェッシーが掃除に来てくれたところで、モールにある郵便局へ。

気温は5度。Tシャツの上にポンポンのついた真っ赤な毛糸のフーディーだけ。指先がちょっと冷たいけど、
大またに闊歩していれば寒いどころか、だんだん汗ばんでくる。フードに毛皮の付いた厚ぼったいコートを
着たカレッジの学生らしいアジア系の女の子たちが怪訝そうな顔をする。彼女たちは、と見ると背中を丸く
して寒そうに歩いている。そういえば、地元の日本人掲示板に、「カナダ人の体感温度って?????」
なんてトピックを立てて、「怒るほどのことではないけれど、なんでカナダ人はこんな寒くても半そでだったり、
バスの窓を開けたりできるんですかね?」と愚痴っていた人がいたっけ。「怒るほどのことではないけど」と
いう切り出しはちょっとよけいだけど、確かに(特に西海岸の)白人たちは日本人に比べるとかなり薄着だ。
カナダ人は肉食中心だけど、日本人はカナダでも日本食中心らしいという違いもあるのかな。

だけど、カナダ人にはおっそろしく寒いといわれるイギリスの家での冬の暮らしで伝えられた遺伝子がある
のかもしれない。ツレアイ君もかなりの暑がりだ。亜寒帯の北海道の厳寒の土地で育った道産子の私にも
雪深い蝦夷地で生き延びた開拓者の遺伝子があるはずだと思う。冬のベッドルームは純毛の毛布1枚と
フランネルのシーツ。室温の設定は20度。ツレアイ君はパンツ1枚、私も夏冬変わらずスリップみたいな
短いナイトガウンで、しごく快適に眠れている。家の中では冷え込むようになった頃に半袖のTシャツから
長袖に変わるくらいのもので、夏も冬も素足のまま。すっかり薄着になったのは、元々北国仕様なところへ、
ずっと肉食中心の食生活で「体感温度」もカナダ化したということかなあ。

日本の体温計を見ると、平熱を示す矢印が36.5度のところについているけど、カナダの体温計ではその
矢印が37度のところについている。基礎体温が高いから低温にも強いということらしいけど、最近の若い
日本人はなぜか低体温化が進んで、35度という超低温人間もいるというからオドロキ。それ以上体温が
下がったら「冷血人間」になってしまうじゃないか、というのはお寒い冗談だけど、私たちが暖かいと感じる
日に真冬かと思うような厚着をして、さらに寒そうに背を丸めて歩いているのはそういうことなのかな。まあ、
白人でも高齢になると体温は下がるらしい。基礎体温の違いは新陳代謝率の違いだそうだから、歯も弱り、
消化機能も新陳代謝も衰えて来れば、人間は冷える。ふ~ん、これって私もいずれは「冷たいばあさん」に
なるってことなの・・・?