極楽とんぼは風まかせ

東は東、西は西。交わることなき二つとはいえ、
広い太平洋、東の風が吹き、西の風が吹き・・・

トンボは食い気なのだ

2007年11月29日 | 今日の風の吹きまわし
水曜日の朝。ゆっくり起きて、朝食はたま~のベーコンと卵。ベーコンを焼くのは私で、卵はツレアイ君の
担当。いつの間にかツレアイ君が卵焼き担当になって久しい。専用のフライパンとフライ返しで、なかなか
おいしくできるから、ゆっくりできる朝のひとときが倍くらい楽しい。今日は久しぶりのスクランブルエッグを
注文。卵がラージサイズにしては小さいというけど、それでもふんわりとでき上がった。私はトーストに卵と
ベーコンを乗せて食べる。なぜかツレアイ君はおかしがって笑うけど、こうするとおいしさ倍なのよ!

昨日の今日で肩も腰もちょっと硬い。今日の予定は小さめのPOWERPOINTの仕事がひとつ。ま、夜中
までに仕上げて納品すればいいから、いたって気楽だ。ねぇ、この週末はどこへ食べに行こう?Pastisの
地中海お味見メニューは忙しがっているうちに逃しちゃったし、生牡蠣はちょっと前に行ったばかり。という
ことで、今度は目先を変えて古くからあるWilliam Tellに決めた。ずっと昔から古き良きヨーロッパ料理の
伝統を守っているというけど、洋の東西をブレンドしたようなウェストコースト文化の隆盛の中でどんな風に
老舗ののれんを守ってきたのか興味がわいてくる。

バンクーバーがグルメのメッカになるずっと前の勤め人時代に、ボスのクライアントの通訳としてランチに
同行したことがあった。なにしろ庶民も庶民でフツーのレストランで注文するにも頭の中で計算機を叩いて
いた頃だから、えらくかしこまったところだなあと思ったけど、通訳という任務上、何を食べたかはまったく
記憶がない。覚えているのは隣に座ったクライアントの取引先の社長が「タルタルステーキ」を注文して、
サーバーがテーブルの傍でひき肉やら卵やらスパイスやらをトントンと調理し始めたこと。25年も前の話
だけど、タルタルステーキは今も目玉らしい。

仕事がゆっくりペースになると、食べる方にさらなるエネルギーが向くとみえる。今夜のメインはメルルーサ。
スーパーのフリーザーで始めて見かけた魚だ。スケトウダラに近い種類だそうで、あっさりしていそうだった
から、リークとバター、白ワイン、ハーフ&ハーフでソースを作った。案の定、魚は淡白な味で、ムニエルに
してソースを付け合せたらけっこう上品にできあがった。早めに仕事を納品して、ついでに請求書も書いて
送って、ひさしぶりにスープつくり。サンフランシスコに行く前に買ってあった重さ6キロの巨大なかぼちゃが
そのままある。これにポルチーニというきのこを加えたパンプキンスープが我が家の晩秋の味なんだけど、
ハロウィンのお化けランタン用とあって切ってみたらなんとなく白っぽくて、味も薄そう。やっぱり大きければ
いいってものじゃないのだ。ならばということで、にんにくをひとかけ余計に入れたけど・・・

それでも冬の夜のほかほかスープは心の底まで豊かに温まってうれしい。次はグリーンピースのスープに
しようかな。ニンジンとしょうがのスープもいいなあ。冷蔵庫にあるゴボウ、サルシフィのことを西洋ゴボウと
いうそうだから、日本のゴボウだってベルーテができるはずだ、と、怖いもの知らずの素人シェフは考える。
さて、どんな具合にできるかは試してみてのお楽しみ・・・