極楽とんぼは風まかせ

東は東、西は西。交わることなき二つとはいえ、
広い太平洋、東の風が吹き、西の風が吹き・・・

ほうき航空00便

2007年11月05日 | 今日の風の吹きまわし
あわただしいミニ休暇だったけど、けっこう楽しんで、けっこう息抜きになって帰って来た。帰ってきてみたら、
仕事の山が一段と高くなっていたけど、ま、いっか。(ほんとにいいのかなあ・・・)

ハロウィーンのせいか、空港は深夜でもないのにがら~んとしていた。別に縁起の悪い日というわけでも
ないんだけど、とにかくがら~ん。なぜかバンクーバー空港の中にアメリカ行き専用ターミナルがあって、
チェックインしたらそのままアメリカの入国管理と税関の手続きをすることになる。着いてからの手続きが
不要ということで便利ではあるんだけど、ターミナルにはまともな食べ物屋がないのが玉にキズ。そこで、
まずネットでチェックイン。搭乗券を印刷してから家を出て、空港ではまずレストランに直行。そこで食事中
に出くわしたのが捕り物劇で、私のすぐ後ろで「逮捕します」。ツレアイ君と顔を見合わせて、うは~!

捕り物といっても静かなものだったけど、やっぱり「ン?」な気分。嘘みたいに静かな入管とセキュリティを
通って、アラスカ航空の搭乗ゲート85番に行ったら待っているのは20人ほど。150ほどの席があるんだ
けど、乗ってみてもせいぜい25人くらい。みんなどこへ行っちゃったんだろうなあ、などと軽口を叩きながら、
シートベルトを締めてプッシュバックを待つ・・・待っても、待っても、いつまでたっても動かない。何と、搭乗
ブリッジが機体から離れなくなってしまったんだそうな。そんなのってありえな~い、と思っても、飛行機は
ブリッジにくっついたまま。Treatをあげなかったもんで、空港のお化けがいたずらを決め込んだのかな。
ハロウィーンだもん、Trick or treat(いいものくれないと、いたずらするぞ)。

待つこと1時間ほど、やっと離陸して外を見たら、家々の裏庭から打ち上げられる花火がふわふわと漂う
人だまのように見えた。かなり盛大なところもあるけど、ひょろひょろ~と上がってくる火の玉はちょっぴり
不気味な感じがする。それがあちこちから上がってくるんだから、よけいに不気味。まあ、魔女には出会わ
なかったけど、やっぱりハロウィーンの夜は何が起きるか分からない。機内では乗客が少な過ぎてあまり
することがない乗務員さんとひとしきりおしゃべり。コーヒーにリキュールを入れてくれた。

サンフランシスコではいつもの通り、歩け、歩けの毎日。金曜日はざっと10マイル、ざっと16キロを踏破。
出かけたのはゲイやレスピアンのメッカ、カストロ地区。かってのヒッピーのメッカ、ヘイト・アシュベリーに
回って、アラモ・スクエアのペインテッドレディ「7姉妹」へ。(ペインテッドレディというのはサンフランシスコ
に相当数あるカラフルに塗ったビクトリア朝風の家のこと。)ダウンタウンのユニオン・スクエアまで出たら、
お気に入りの「Crate & Barrel」でキッチン用品のショッピング。そこで「電動マティニメーカー」なるものを
見つけたツレアイ君、「これだ!」とばかりに買ってしまった。おいおい、どうやって持って帰るの?

どうやってといって、荷造りは私の仕事になってしまう。マティニメーカーは箱から出し、スタイロフォームを
捨てて機内持込み荷物になんとか納めた。でも、調べられるかなと思っていたら案の定、X線を通って出て
きたバッグがすぅ~っと後戻り。ああ、やっぱり怪しまれた・・・と思ったけど、結局は中を調べられることなく
無事パス。だいたい、電動のマティニメーカーなんて、どうやって説明する?

ミニ休暇のおまけは、またまた1時間遅れた帰りの飛行機。これで今年の旅行で定刻に出発したフライト
はゼロ。まさにパーフェクトスコア。どうせ遅れるなら全部遅れたほうが話の種になるかもね・・・?