先日、中関村(北京の電気街)で四川の快餐店(kuài cān diàn)=ファーストフード店に入りました。メニューのいちばん最初にある「手工○○甩面」という文字が目に入ってきましたが、ここの名物のようです。○○には排骨、牛肉、炖鸡などの具の名前が入ります。「甩面」(shuăi miàn)は手延べ麺の一種ですが、「甩」の漢字が示すとおり、投げて延ばします。ちょうど新体操のロープを投げるような豪快な感じですね~店によってはその場で数メートルの投げ技を実演して、延ばした後、お客さんの鍋に入れてくれるところもあります。今回は快餐店なので、実演がないのは残念でした~一言中国語
甩(shuăi)→投げる
炖(dùn)→とろ火で煮込む
表演(biăo yăn)→実演(する)
自己治癒力が高まる効果があると言われる漢方薬ですが、風邪引きの季節に服用されている方も多いのではないでしょうか?私も北京の老舗「北京同仁堂」の漢方薬がいつも薬箱に入っています。成分は、
①薄荷(bò he)→薄荷(はっか)→シソ科ハッカ
②防风(fáng fēng)→防風(ぼうふう)→セリ科ボウフウの根
③柴胡(chái hú)→柴胡(さいこ)→セリ科ミシマサイコの根
④紫苏叶(zĭ sū yè)→紫蘇葉(しそよう)→シソ葉
⑤葛根(gé gēn)→葛根(かっこん)→マメ科クズの根
⑥桔梗(jié gěng)→キキョウ科キキョウ
⑦苦杏仁(kŭ xìng rén)→苦杏仁(クキョウニン)
⑧白芷(bái zhĭ)→ビャクシ→セリ科ヨロイグサの根
⑨芦根(lú gēn)→イネ科アシ
調べてみると、それぞれ以下のような効果があるようです。
①疲労・睡眠・頭痛、②悪寒・頭痛、③解熱、④咳・吐気、⑤解熱・発汗、⑥咳、⑦咳、⑧鎮痛、⑨解熱
体質によって効果が違うと思いますが、みなさんも自分に合った漢方薬を探してみてください~
関連表現:風邪知らず→中国の姜湯
中国漢方→羅漢果(ラカンカ)
中国漢方→金銀花(キンギンカ)
時間を遡って70年代の中国へ戻ります。大人になったら、「毎日義利パンを食べれる事は夢だ」と言う子供がたくさんいたと思います。今日はそのパンのお話をさせていただきます。
このパンを作る製菓会社はなんと中国清朝の1906年に設立、百年の歴史を誇る老舗です。会社は中国の伝統的な孔子儒教思想に基づいて「先義後利」→「先に社会に役立ち、利益は後から付く」という発想で「義利」という社名に名づけられました。
時代の変化に応じてコストを抑えつつ、味について絶えず進歩を求めてきた義利パンは今でも北京の朝の食卓にも欠かせないブランドパンの存在です~また中国で食料が不足していた時代にこのパンを口にするのはとても贅沢なことでしたが、今は値段も手ごろで簡単に手に入るのが嬉しい限りです~
美味しさは言うまでもなく、今の時代ではあふれるほどさまざま種類が並べられているパンコーナーから義利パンが選ばれる理由の一つは、人々の昔の記憶を蘇らせることであると思いませんか?
(写真は昔からベストセラーであり続けているドライフルーツ入りの義利パンです)一言中国語
面包(miàn bāo)→パン
老字号(lăo zì hào)→老舗
精益求精(jīng yì qiú jīng)→絶えず進歩を求める
日本のスーパーのお惣菜売り場で初めて「大学芋」を見た時、これは中国で良く食べた「拔丝山药」ではないかと思いました。試食をしたら、山芋ではなくサツマイモでしたが、味はやはり似ていました。しかし、中国では高い技術の必要な料理で、普通はレストランに行かないと食べられません。
その原因は、「拔丝」という言葉にあります。「糸を抜く」の意味で、この料理は熱いうちにお芋を箸で挟んで持ち上げますと、お芋のまわりに付いた飴が空気に触れて糸状になることからそのように呼ばれます。
熱い季節ですと、お店からよく冷水と一緒に出されます。熱いお芋を冷水につけると、表面が急速に固まって、外はパリパリ、中はホクホクという食感に変わります。
調理方法としては、溶けた飴が空気(または冷水)に触れるとうまく糸状になるような技術が必要で、普通の家庭で作るのはなかなか難しいですね~
★ちなみに、中国では、この料理はサツマイモより、山芋が使われます。場合によっては、リンゴ、バナナなどの果物も使われています。一言中国語
拔丝山药(bá sī shān yào)→飴糸抜き山芋?大学山芋?
脆脆的(cuì cuì de)→パリパリの
热乎乎(rè hū hū)→ホクホク
昨日の続きで、今日はケンタッキーのメニューと注文のコツについてです。
まずはメニューを中国語で伝えるのがまだ難しい方は、カウンターの上にあるセットメニューの番号を伝えればそれでOKです。一号(yī hào)、二号(èr hào)、三号(sān hào)のように「数字+号」=日本語の「数字+番」の意味、で伝えます。それと、套餐(tào cān)=セットと伝えれば完璧ですね~「3番のセット」という感じです。
次にサイドメニューですが、たとえば薯条(shŭ tiáo)=フライドポテトや沙拉(shā là)=サラダを選びます。
あとは飲み物の種類を答えなくてはなりません。ここで代表的な飲み物の可乐(kě lè)=コーラですが、この単語の中には中国語独特の発音が含まれています。日本の方の場合しっかりと発音しないと通じない場合がありますので、気をつけてください~また、大勢の場合は1.25リットルのボトルで注文するとお得です。
注文が終わりレジでお金を払おうとすると、サイドメニューが充実しているケンタッキーでよくあることですが、店員さんが何か問いかけてきます。それはほぼ「商品名+需要吗(xū yào ma)?」です。お勧め商品を追加でいかがですかと聞いていますので、聞き取れなくても慌てずに不要了(bú yào le)=要りません、と対応すればOKです。
最後にフライドポテトには何も言わないのにケチャップがついてくることが多いですが、ストローはついてきませんので、レジのすぐ横にあるストローボックスから自分で取ってください。
ご参考までにケンタッキーでは次のようなメニューがあります。サンド類
劲脆鸡腿堡(jìn cuì jī tuĭ băo)→チキンフィレサンド
香辣鸡腿堡(xiāng là jī tuĭ băo)→チキンフィレサンド(辛口)
田园脆鸡堡(tián yuán cuì jī băo)→チキンと野菜コロッケ入りサンド
老北京鸡肉卷(lăo běi jīng jī ròu juăn)→北京ダック風ロールサイドメニュー
玉米沙拉(yù mĭ shā lā)→コーンサラダ
土豆泥(tŭ dòu ní)→マッシュポテト
芙蓉鲜蔬汤(fú róng xiān shū tāng)→ホウレンソウと卵の中華風スープ飲み物
仙草奶茶(xiān căo năi chá)→仙草ミルクティー
雪顶咖啡(xuě dĭng kā fēi)→コーヒーフロート
九珍果汁(jiŭ zhēn guŏ zhī)→リンゴ、マンゴー、レモンなど9種類フルーツ入りジュース他のソフトドリンク類は関連記事の中国のマクドナルドのメニューをご覧ください。
中国でケンタッキーができたのは、マクドナルド(1992年、シンセンで1号店)ができるよりも早い1987年です。1号店は北京の前門でした。このころから中国でもファーストフードが急速に広まり、日本でもよくニュースになったと聞いています。ネットで調べてみましたが、日本では2007年末で1152店。関東と関西で多いですが、人口あたりでは沖縄(アメリカの基地があるという理由)と北海道で多いようです。中国では今年2009年で2500店を超えて、その数はますます増えています。
中国の食文化での重要度ではポーク、チキン、ビーフの順番で、それもケンタッキーが中国で人気になっている理由です。(日本ではビーフが人気ですね~)北京でもあちこちに店舗があり、面積も広くテイクアウトというよりも店の中で食べることが多いです。宅配も自転車(関連記事)でやっていて、通常40分くらいで来てくれます。日本の場合、最低注文金額が1600円と決まっていますが、中国では金額の条件はなく、その代りに1回の宅配で6元(約80円)の配達料がかかります。
次回はメニューの種類と注文のコツについて紹介します~一言中国語
肯基(kěn dé jī)→ケンタッキー
带走(dài zŏu)→テイクアウト
外送费(wài sòng fèi)→配達料
先日、久々に北京の実家へ電話しました。母から突然「納豆」ってどんなもの?と聞かれ、どうやら最近納豆エキス入りのサプリメントを飲んでるらしいです~
中国の人は臭豆腐などを好きな人が多いのですが、納豆やめがぶなどのようなネバネバ系のものには弱いです~にも関わらず、日本の納豆は健康に良いことが広まってきた中国では、飲みやすいように納豆をカプセルに入れてサプリメントとして飲むのが流行っているわけですね~きっと!
何といっても最近の健康ブームにより日本のサプリメントが中国では人気があるようです。以前からよく中国にいる友人から、日本のDHCのサプリを買ってほしいと頼まれています。そう見れば、伝統的観念の強い中国人でも養生についての中医学・漢方にこだわる考え方はこれからもどんどん変化していくような気がします…一言中国語
纳豆(nà dòu)→納豆
胶囊(jiāo náng)→カプセル
保健品(băo jiàn pĭn)→サプリメント
黒米(くろまい、くろごめ)は、中国では紫米ともいわれ、色は深い黒色で、少量栽培のため古くから珍しい品種の稲とされています。
白米よりタンパク質やカルシウムなどのミネラルが多く含まれており、滋養強壮に優れ、血液を作る作用もあると記されています。また民間の研究では、黒米を食べ続けると髪が黒くなり若返ると言われています。
この黒米は薬膳料理にもよく使われていることから「薬米」の別名もあります。以前から、健康食として話題を集めていますね~
お粥にすると特有の香りがして人々の心が惹かれます~
ほかにはケーキやプリンなどのお菓子にも使われることがあります一言中国語
返老还童(făn lăo huán tóng)→若返り
香味儿(xiāng wèi ér)→香り
药膳(yào shàn)→薬膳料理
大好きなそして思い出の白菜です~北京ではよく「大白菜」と言いますが、今も昔も冬定番の野菜です。野菜が不足がちの時代に北京の街であちこちずらりと並べられていた光景が懐かしい!全体的に無駄なく使えて、サラダ・漬物・スープ・炒め物・鍋…何でも美味しく作れる万能野菜です~
日本のように半分に切って売ることがなく、丸ごとで買うのが一般的です。黒酢とのコンビがよく、一番気に入っているのは唐辛子入り白菜の黒酢炒めです~簡単+おいしい+節約+健康と言う理由で、月に何回も作る場合があります!
韓国では白菜の漬物キムチが国菜と言うのならば、中国の宝菜と言ってもよいかもしれませんね~中国では、「白菜」は「百財」の発音と似てますので、金運を集める力が有ると言われます。縁起の良いものと見なされ、写真のように白菜の飾りものが、中国ではとても人気です。単純にキャラクターとしても可愛いと思いませんか?一言中国語
饰品(shì pĭn)→飾り物
整个(zhěng gè)→丸ごと
辣白菜(là bái cài)→キムチ
関連記事:冬天的大白菜
中国では、風邪の予防に生姜と黒糖が絶妙にブレンドされます。漢方の視点から見ると「生姜」に「黒糖」を加えると、黒糖が生姜のカラダを温め、寒さを散らす作用をより一層高めることができます~寒い夜に一杯(お酒ではなく)飲みますとすぐ体の芯からぽかぽかになります。
特に北京の冬は大変寒いので、いくつか民間の姜湯レシピ紹介したいと思います。
①生姜は皮付きで薄きりに(皮は絶対むかないように)
②生姜、適量の黒糖、水を小鍋に入れ
③ (+α)一煮で出来上がり
↓
お好みでナツメを入れると美容効果もあります。
お好みで少量の酒を入れて味がまろやかになります。
予防の効果があるようで、風邪は治せないかもしれません。体質によって合わない場合もありますので、一回に飲みすぎない方がよいでしょう~とにかく、季節の変わり目で皆さん風邪を引かないように気をつけてお過ごしください~
一言中国語
感冒(găn mào)→風邪を引く
姜汤(jiāng tāng)→生姜湯
喝多了(hē duō le)→飲みすぎ
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中国漢方→羅漢果(ラカンカ)
南翔饅頭店には上海の豫園と東京の六本木ヒルズ店に行ったことがあります。ここは100年以上歴史のある小龍包の専門店として有名ですね~豫園は上海の代表的な観光地ですが、この中にある店の1階はテイクアウトでいつも多くの人で行列になります。2階は予約もできるテーブル席で時間をずらせばゆっくり食事ができます。小龍包と言えばそのスープですね~上海では蟹の小龍包をストローでスープだけ食べるという地元ならではの食べ方でした~
六本木ヒルズ店は小龍包以外にもいろいろと料理がありましたが、小龍包は美味しかったです。ただ、本場と比べると値段が高すぎるのが難点ですね~
他に東京の小龍包としては、芝大門の新亜飯店もおすすめです~(他の料理はどうでしょうか?)
小龍包を食べるときに中のスープが飛ぶことがありますので、洋服を汚さないように十分気をつけてください~一言中国語
小龙包(xiăo lóng bāo)→小龍包
豫园(yù yuán)→豫園
地道(dì dao)→本場の
この前紹介しました「美味しんぼ」の中で、バター醤油ごはんというのがでてきましたが、バター+醤油+ご飯という組み合わせに驚きました~卵がけごはんというのは知っていますが、最近では卵がけごはん専用の醤油も売っているそうで、ずいぶんこだわりがありますね~このように簡単にできて美味しい食べ方は実は北京にもあります。「赛螃蟹(sài páng xiè)」と言って、すりおろし生姜と生卵を十分にかき混ぜて、炒めたら出来上がり!カニは使っていませんが、カニの味がしますので節約家庭料理と言われます。料理名の「螃蟹」とは中国語でカニの意味です。今日は北京の簡単節約料理を紹介しましたが、北京以外の地方にもそれぞれ独特のものがあると思いますね~一言中国語
节约(jié yuē)→節約
简单(jiăn dān)→簡単
吃法(chī fă)→食べ方
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中国の帯魚とは?
写真の花はどんな花だと思いますか?形からすると花に詳しい方はすぐにわかると思います。今日のお話は、綺麗な花についてではなく、この花の根のことです。ユリの根は種類によってとても良い食材になります。中国では漢方薬として、イライラ感を和らげ、不眠にも効き、咳き止めでも使われています。
料理ではくせのない味ですね~ほんのりとした甘味とホクホクした歯ざわりが百合根の特徴です。 生産にとても手間がかかり、種まきをしてから収穫まで3年もかかります。もともと漢方薬として薬用効果が認められていました。
中国ではセロリと百合根の炒め物は料理屋さんでよく見かけます。さくさくして塩味のシンプルな味はとても人気です~一言中国語
百合(băi hé)→ユリ・ユリネ
脆(cuì)→(さくさく、ほくほく)歯触りがいい
播种(bō zhŏng)→種まき(をする)
中国では特殊な効能をもつ実であるため、仏教の聖人、羅漢のようだということで名付けられたと言われています。また、丸々の実が髪を剃った羅漢の頭に見えるからとも言われます。
普段は乾燥させて砕いたものを羅漢果茶として飲んだり、料理の甘味料として使っています。日本には果実は直接輸入されておらず、乾燥した羅漢果が輸入されています。
羅漢果は独特の強い甘みをもつ成分を含み、低カロリーですが、なんと砂糖の400倍の甘さで、天然のミネラルも黒砂糖の10倍以上あります。糖尿病とダイエット中の方にもやさしいですね~
中国では喉や肺を潤し、咳を止める作用で知られています。日本でものど飴の成分になっているのではないでしょうか?また、便秘解消の効果もありますので、漢方の中でもお勧めです~一言中国語
减肥(jiăn féi)→ダイエット
嗓子(săng zi)→喉
润喉糖(rùn hóu táng)→のど飴
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黒木耳は、中華料理店で注文する時よくお目にかかりますが、白木耳(シロキクラゲ)は日本ではあまり見たことがありません。
白木耳は、夏場に枯れ木に生え、色は白色と金色の2種類です。形は人の耳に似ているため「銀耳」(yín ěr)と呼ばれています。半透明のゼリー状で、多くのビタミンと17種類のアミノ酸が含まれ、中国では古くから不老長寿・美肌に良いとされて料理に使われています。
中医学では、内臓機能を良くしたり細胞の免疫機能強化の効果があります。秋は乾燥しやすい季節なので、ピッタリの食材とされます。私の場合は体調管理のためナツメの実とバスの実などを合わせてスープを作って飲んだりします。唐朝有名な美人楊貴妃も美肌のため、この白木耳をよく食べていたようですね~一言中国語
合适(hé shì)→ピッタリ
滋润(zī rùn)→潤す
美人(měi rén)→美人
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