前回の続きで、「中国ビジネスの今」の取材にご協力頂きました。
ジングル語学ソトを開発されたジングル株式会社代表取締役の金文傑 (Wilson Jin)さんからの興味深いお話です。
3Q:日本に本拠地を持った理由は何でしょうか? 
当社の事業の一つである語学事業に関して、米国では語学市場があまりないため(アメリカ人は英語しか話しません。一つジョークがあります。三つの言語を話せることはTrilingual, 二つの言語を話せることはBilingual, 一つの言語しか話せないことはAmerican)、語学に熱心のあるアジアへ進出すると考えました。この中に日本はもっとも語学の習得が進んでいます。以前日本に7年間住んでおり、日本の習慣、文化、などには詳しい、それに今までの経験を生かしたく、2009年5月代表取締役として日本名古屋で日本法人を設立し、同年9月から本番のビジネス展開を始めました。
4Q:日本でビジネスをするにあたっての面白い・興味深いエピソードがありましたら教えてください。 
一つ商慣習が違うところを感じました。当社の場合、日本市場を開拓するためには、まず日本の各出版社と契約する必要があります。
2008年10月米国で会社を設立後、2009年1月日本の各出版社へ訪問し、契約しよう思いました。ただし、どこの出版社でも契約をしてくれませんでした。各出版社に言われたのは「日本法人がなければそれ以上の商談することができない」。この慣習はアメリカ及び中国の会社とは違うやり方です。アメリカの出版社又は中国の出版社とも取引がありますが、こう言われることがありませんでした。「郷に入れば、郷に従う」ということで、2009年5月に日本で会社を設立したら、スムーズに契約が出来ました。
今まで日本でいろいろ営業活動をしてきましたが、やはり日本法人があると、いろいろスムーズに出来ます。なので、日本国外の企業が日本でビジネスをやっていくには日本での法人を取得することはとても大事ですね。

今回は金文傑さんのおかげで世界的な視点から語学事業についてのお話に触れさせて頂きました。三国の言葉を使いこなせるのはなんとすばらしい事でしょう~日本は信用社会でどんなビジネスをするにしても信用は一番大切だと感じました。次回はビジネスをするにあたっての日本市場と中国市場の実務的な違いをアメリカの事例を交えて紹介する予定です。

一言中国語
创业(chuàng yè)→事業を始める
签合同(qiān hé tong)→契約する
开拓市场(kāi tuò shì chăng)→市場を開拓する

呂老師
中国語