あけましておめでとうございます。年の初めの礼拝で歌う讃美歌は教会讃美歌49番。大好きな讃美歌です。
4番の歌詞は『自分だけ生きるのでなくはらからと手をたずさえて、み恵があふれる国を地の上に来たらすような生き方を今年はしよう。』1番から4番まで大きな声で歌います。ルーテル教会だけでなく教団の讃美歌にも取り入れられました。
「新しい年を迎えて」
讃美歌21の368番「新しい年を迎えて」を書いたのは江口武憲。ルーテル教会の牧師であったが12年前に亡くなっている。1916(大正5)年、横浜に生まれたが、幼少年そして青年時代を佐賀で過ごした。足が不自由で小学校しか出ていなかったが、佐賀で出会った坪池誠という牧師とマヤ・ウィンテルという女性宣教師との出会いが運命を変えた。佐賀の小城教会で洗礼を受け、検定資格を取って東京のルーテル神学専門学校に入学したのは1938(昭和13)年のことだった。4年後に卒業し唐津教会に赴任したが、戦時下でルーテル教会が「日本キリスト教団」に強制的に合同させられたあおりで唐津教会は閉鎖となった。江口牧師はそのあと甘木教会に移るが甘木もすぐ閉鎖となり、兵庫県の造船所で働く内に終戦を迎えた。(二つの教会は戦後再開された)。戦後再び唐津の牧師となり、以後名古屋、熊本、小岩(東京)を歴任した。まさに激動の時代を生きた人であるが、この讃美歌には彼のパッション(情熱)というべきものがあふれている。なお、彼はこの歌の第5節もこっそり書いていた。以下、それを紹介したい。「この世での仕事を果たし/召し給うみ声聞くとき/あわてずに身を整えて/主のみ顔仰げるような/生き方を今年はしよう」。
さあ、新しい歩みを始めよう。君も! だん