たんぽぽのちえ

2008-05-10 15:08:48 | 物語
小学校の宿題に毎日の音読があります。
国語の教科書を声に出して読むことです。

健杜は2年生です。
春らしく「たんぽぽ」や「ふきのとう」の話が続いてます。
今習ってるのが「たんぽぽの ちえ」というお話ですが、
コレがなかなか興味深いお話なんですよ。
続きが知りたくて、宿題分より多く読ませました(笑)

たんぽぽって道端にボソッと咲いてるでしょ?
わざわざ調べようとか興味を持つって事がないので
あらためて「スゴイんやな~植物の神秘~」って感動ですよ。

「たんぽぽの ちえ」

 春になると、たんぽぽの 黄色い きれいな 花がさきます。

 ニ、三日 たつと、その 花は しぼんで、
だんだん くろっぽい 色に かわって いきます。

そうして、たんぽぽの 花の じくは、
ぐったりと じめんに たおれて しまいます。

 けれども、たんぽぽは、かれて しまったのでは ありません。
花と じくを しずかに 休ませて、
たねに、たくさんの えいようを おくって いるのです。
こうして、たんぽぽは、たねを どんどん 太らせるのです。

 やがて、花は すっかり かれて、その あとに、
白い わた毛が できて きます。

 この わた毛の 一つ一つは、ひろがると、
ちょうど らっかさんのように なります。
たんぽぽは、この わた毛に ついて いる たねを、
ふわふわと とばすのです。

 この ころに なると、それまで たおれて いた 
花の じくが、また おき上がります。
そうして、せのびを するように、 ぐんぐん のびて いきます。

 なぜ、こんな ことを するのでしょう。
それは、せいを 高く する ほうが、わた毛に 風が
よく あたって、たねを とおくまで とばす ことが できるからです。

 よく 晴れて、風の ある 日には、わた毛の らっかさんは、
いっぱいに ひらいて、とおくまで とんで いきます。

 でも、しめりけの 多い 日や、雨ふりの 日には、
わた毛の らっかさんは、すぼんで しまいます。
それは、わた毛が しめって、おもく なると、
たねを とおくまで とばす ことが できないからです。

 このようの、たんぽぽは、いろいろな ちえを はたらかせて います。
そうして、あちらこちらに たねを ちらして、
新しい なかまを ふやして いくのです。



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