みんなしてなんじょにがするべ!

今なすべきは意見を持ち発言すること。どうも心配な雲行きのこの国、言うべきことを静かにしっかりと言い続けたい。。

正答率1%の差の意味を教えてほしい

2016年10月01日 | 憲法守るべし
オクラの花。野菜の花だが観賞用の花のようだ。


全国学力調査の結果が発表された。上位県の固定化が続いていて、秋田、富山、石川、福井が多くの教科で5位以内に入っているそうだ。
岩手県はどうか。となりの秋田県と比べると平均正答率(%)が小6年で4ほど低く、中3年では3から差が大きいものでは9も低い。確かに岩手の「学力」は全国トップ水準に比べて低いようだ。平均正答率を高い方から順に並べると「学力」の上位県、下位県がはっきり分かる。
ただ、ここで私には分からないことがある。正答率が4高い・低い、10高い・低いとはどれほどの学力差なのか、ものを理解したり考えたりする力にどれだけの差があるのかわからない。たとえば、1000問のテストで10%の正答率の差ならば、低い方は100問も少ない正解だったということだろうか。4%の差ならば40少ない正解ということだろうか。
しかし、1000問のテストなど実施したわけではない。実際の学力調査ではどのくらいの問題数だったのか、調べればわかることだが、仮に50問だとすれば正答率の差4%は2問多くできたかできなかったの違いではないか。小学校では確か45分間のテストの時間だろうから50問よりもっともっと少ない問題数だったろうと予想される。中3年の10%の差はずいぶん大きいようだが、これも同じように考えるとはじめに思ったよりも大きな差ではなくなるような気がする。
統計学を知らずに行っているのだから、むちゃくちゃなことを書いたかもしれないが、文科省や教育委員会は「正答率が1%ちがう『学力』の差はどんなものか」をきちんと説明していないからこんなことを言うものが出てくるのだ。血眼になって「学力」向上対策をさせることの意味を国民に正しくわからせることを抜きにして、学力調査を続けることはやめた方がいいと思う。