設備管理の日々

中規模ホテルの設備管理の日記。設備管理は設備=建築物に取り付けられた機器を適切に維持管理・運用する技術職です。

膨張タンク

2011年09月21日 | 日記
ボイラーやチラーなどで作った冷水や湯を全館に回す管がビルにはある。

この管には圧力がかかるので、何らかの異常で圧力が上昇した場合に圧力を逃がすための圧力タンクを設置することが法律で決められている。ものもある。

たいていは屋上にあって、最下層から膨張タンクまでの高さに応じた水圧以下に管の圧力を抑える役割があるとかなんとか。
高架水槽の横にあったりします。


施設の存亡にかかわる大事なもの。
膨張タンクが働かなくなって管の圧力が異常にあがったら、施設内のあちこちの太い管から水が吹き出て…なんてなったら修理は超高価、修理期間も数週間とかかかってホテルなら倒産、共同ビルならテナントの撤退なんてことも!?。
まずないけど。


業者が高架水槽の清掃をしたあと何故か最下層にある管の圧力計の数値がやや低くなりがちでたまに給水をしてた。

チラーの関係で圧力はやや低めがいいと聞いていて、その低めの圧力程度だからこれで正しいのかな、と思ったりなんかしてた。

1週間もするといくつかの客室のFCUから流水の音がするようになった。
以前書いたエア抜きをしても、いくらやっても抜けきらない。

なんでやねん。

みんなで数日間悩んだ。

これだった。

膨張タンクへの給水が止まってタンク内の水位が下がっていた。
フロートが宙に浮いてるよ。

気づくの遅っ!。

通常は写真にあるフロートで減水を検知して自動的に給水する。

フロートの固着が多いけど、この時は給水管にエアがかんでいて給水されていなかった。

給水管のいくつかのバルブを開け閉めしてたらゴボッと言って給水が始まりました。

こんなことがあるんだねー。

経験値はアップしたけど反省点が多いよ。

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