設備管理の日々

中規模ホテルの設備管理の日記。設備管理は設備=建築物に取り付けられた機器を適切に維持管理・運用する技術職です。

教育

2013年05月29日 | 日記
写真は北海道の特派員から送られてきたもの。桜がほぼ満開らしい。

さて、教育。

新人さんや異動してきた人はその現場の仕事を覚えなければならない。



よくある勘違いのひとつが、すべて教えてくれると思ってること。まだ教えてもらってないからわからないとか、いつ教えてくれるんですかとか。

過去の日報を見ればどんなことが起こりえるのかわかるから、自分だったらどう解決するか考えて、その上で分からなければ教えてくださいと自分から聞きに行って欲しい。

通常業務があるのだから教育にばかり時間はとれない。教育が充実してる学校や公務員じゃないんだから。

物や状況によって解決方法は千差万別だし、先輩がたも観察し工夫して解決してきたのだから、画一的に教えられないこともある。

細かなことがゴマンとあるから経験を全部教えるのは無理だし、考えれば自分で解決できることが多い。



もうひとつが、ハイハイと返事はいいし、すぐに行動するけど、いつまでたっても解決できない。

時間がかかればお客さんに迷惑がかかるし、人件費もかかるし、他の作業ができない。適当にやられたらたまらんし。

わからないこと、不安なことは聞いて欲しい。

これでオーナー側から嫌われてとばされた新人さんがいたよ。



最後にマニュアルを見ればわかるだろ、という先輩がた。

マニュアルが充実してる現場や、仕事を熟知してる先輩によくあるみたいだけど、新人をなめたらいかん。

先輩が当然のことだからとマニュアルに書かなかったことがわからない。マニュアルからちょっと外れたことがわからない。ほんとわからないのだ。

マニュアルに書いてないけど重要な仕事はけっこう多いし。

ボイラーの間けつ吹き出しはオレがやってるけど、煙道の清掃、燃焼室の清掃はいまや誰もやってない。年に一度の検査の前に業者さんがやってくれるだけだ。数年前までいた詳しい人がひとりでやってたらしいけど、今は誰も…。マニュアル、教育、引き続きがしっかりしてないとこうなる。

パッケージエアコンのエラーコード一覧を印刷して、それだけでエアコンの保守マニュアルとしてるとこがあるけど、それはエアコンと現場をある程度熟知した人にしか通じないのだよ。エラーコードの表示のさせかた、各々のエラーコードに応じた対応策(ドレン抜きや、フィルター清掃、室外機フィンの水洗いていどしかできないけど)、室外機やドレン管の位置なども教えないと仕事はできない。

オレなんかこの現場にきて初めてメガーの実物を見た。黒と緑ではなく、黒と白の線ではかるところだったよ。しかもブレーカを切らずに。懐かしいな。

異動して他の現場に移った後に、前の現場から対応策を相談されて、まだオレに相談してくるよ~と自慢してる人がいるらしいけど、違う。あなたの教育や引き続ぎが悪いから、残された人たちが困ってるのだ。あー困った困った。

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