設備管理の日々

中規模ホテルの設備管理の日記。設備管理は設備=建築物に取り付けられた機器を適切に維持管理・運用する技術職です。

暖房できない!

2012年04月15日 | 日記
むかーしむかし、冷え込んだある日のことじゃった。

日本昔話、好きだったな。


で、うちの暖房はボイラーで作った蒸気を熱交換器に入れて、ここで水を温めて温水を作り、その温水を各部屋に送ってFCUで温風に変えてる。

ところが、温水の温度が上がらないという障害があったそうだ。

蒸気ヘッダーまでは大丈夫。

ボイラーを切り替えてもダメ。

熱交換器の蒸気入口は熱い。

つまり、熱交換が行われていない。


熱交換器内部の蒸気管のドレンが排出されてなかったそうだ。

暖房終了後、蒸気管が冷えると蒸気は水(ドレン)になって蒸気管の中に貯まる。

このドレンは自動で排出されるのだが、なぜか排出管(ドレン管)のバルブが閉められてたらしい。

蒸気管の中にドレンがたまると蒸気が通らないから当然お湯はできないのだ。

しかし、なぜバルブが閉められてたんだろ。

一年に1度、圧力容器点検のときにしか閉めることはないのに。

今までになかったことだから気づくのが遅くなったらしい。


通常、ボイラーの圧力が上がるのに40分。

熱交換器に蒸気を入れて温水が出来始めるのに20分。

ボイラーを切り替えて同じ作業をしてみれば、合計して最低でも二時間がかかっている。

そこから熱交換器のドレンの異常に気づいて…

バルブを閉めて、あけ忘れた人の責任は重い。

オレじゃないよ。熱交換器の知識なかったもん。勉強になりました。

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