ベーカー街を曲がりながら下ってく
目まいはするし
きみはくたくたに疲れてしまったね
ああ なんてひどい一日だったんだ
今夜は飲んでしまいたい
嫌なことはすべて忘れて…
この都会の砂漠はきみには冷たいね
人は沢山いるけど魂のあるような奴はいない
ずいぶん時間がかかってしまったよ
自分が間違っていたってわかるまで
都会には何でもあるって考えていたなんて
とても簡単なことだって思ってたもんさ
とても簡単なことだって言ってたもんさ
でもきみは今でも そのなかでもがいてる
今もなお 負けないでいる
もう１年経てば そのとき幸せになれる
さらに１年過ごせば そのとき幸せになれる
でもきみは今 泣いている
今では きみは泣いているじゃないか
この通りを下っていったところに
1人の若者がいる
ヤツはドアをあけて待ってるよ
いつもの表情を顔に浮かべてね
どこに行ってたの？って聞いてくる
きみはヤツに沢山のことを話す
今日 誰に会ったのかってことを
ヤツは土地を買う夢を持っていた
酒を飲むのも
一晩中遊ぶのもあきらめたのさ
そして腰を落ち着かせるんだ
とある静かな小さい町に
すべてを忘れてひっそりとね
でもヤツはいつも落ち着いてない
きみは知ってるだろ
ヤツがとどまることはないってことを
なぜってヤツは根っから根なし草
定職になんかつかないのさ
そしてきみは目覚める
新しい朝がやってきた
今日も太陽が照らし出す
新しい朝がやってきた
そしてきみは
きみはようやく自分の家に帰れるんだ…
