なぜ、アクセント辞典? と思われたでしょう。
じつはね、息子の授業参観に行ったときから、こそばゆい違和感が・・・
何って?
今の子ってね、誰も教えないのに
いわゆる標準語に近い言葉をじゃべれるんですよ
授業参観のとき(国語の授業でした)、
「ぼく・わたしがしあわせだな~と思うこと」というタイトルで短い作文を書き、それを前に出てひとりずつ発表をするというものでした。
息子のクラスは35人。
すべての子がそうではなかったけれど、半分以上の子が、普通に話すときは播州弁なのに、作文の発表の時には 標準語もどき で話してるわけです。
やはり、TVの影響でしょうか?
私たちの小さい頃は、TVを見るより外で遊ぶことが多かったので、標準語に近い言葉を喋っていた記憶はないのですが・・・
みなさんはどうですか?
さて、画像の アクセント辞典
平成5年バージョンです。
その頃、アフター5(といえばカッコいいが)に通っていたアナウンススクールの先生が
「声を仕事にしたいなら、絶対にアクセント辞典は購入すること。と・く・に 関西人の私たちには 必要不可欠です!」
そう言われ、購入したものです。当時で3300円。
おそらく普通の人は持ってないでしょうねぇ。
関西のアクセントと、標準語のアクセントは、まったく逆の場合が多いんです。
例えば・・・「ハシ」という言葉。漢字はいろいろありますが。。。。
これはアクセント辞典の中の一部です。
見方わかりますか?
上から順に
箸
橋
端
となっています。
関西の方なら 「箸」は、最初の「は」が低く、次の「し」を高く発音されると思います。
けれども、標準語の発音では「は」が高く「し」が低いのです。
辞典の見方としては
¬ の部分は高く発音します。
「橋」の場合、「は」が低く、「し」が高い。そして「し」のあとは音が下がります。
つまり「¬」の記号は、「¬」の記号のついた言葉のすぐあとの音はさがりますという意味です。
ただし、「端」は記号が- となっています。
これはどういうことか。
「端」の場合は「し」のあとは下がりません。
「橋を」と「端を」と発音してみてください。
わかりましたか?
「橋を」は「を」に向かって下がりますが、「端を」はずっと同じ高さです。
この違いです。
なんだか難しいことを書いてしまいましたが、アクセント辞典を読んでいるとおもしろいですよ。
買うと高いので、図書館などで見かけることがあれば、一度覗いてみてください。
今でも司会の前には、怪しい言葉はこの辞典で確認します。