92歳・老大娘の日記

晩年を生きる

二つの創立記念式典

2019-01-21 22:11:30 | お出かけ

半田郷土史創立15周年と、榊原弱者救済保存会5周年記念式典に

お誘いを受けて行ってきました。

この弱者救済所は明治時代の博徒榊原亀三郎が、

獄中で典獄川村矯一郎に感化され、実業家金原明善の協力もあって、

服役後子分20数名とともに苦難の末、新しい村を鴉根の丘(半田市)

に設立しました。

出獄者、遊女、身体障害者、孤児、捨て子、貧しい老人、

家を追われた女性等、社会から見捨てられた人の救済に当った。

明治時代は差別意識も強く、

亀三郎は想像を絶するような努力を続けた結果、

お役所や企業の支援も受けられるようになりました。その跡地は

「史跡公園」となっています。

半田市は人口12万の小都市ですが、

豊田佐助ほか多くの有名な人を輩出しています。

ただこの救済所のことは長く埋もれたままで、半田市民でさえ

亀三郎のことを知らない人が多く、

半田郷土史研究会などの努力もあって、

近年になって世に知られるようになりました。

半田運河

運河と蔵の街

街を歩くと文化財の銘板が所々に見られます。↑

↓ミッカン本社ビル

半六邸(ミッカン一族の別邸)でお豆腐料理を

地元のお友達がご馳走してくれました。寒い日で温まりました。

かなり古く古民家風ですが、お庭の広さに驚きました。↓

二部のパーティーは夜になるので失礼しましたが

帰りJR半田駅へ来たときは暗くなっていて

駅舎の向こうでお月様が見送ってくれました。好い1日でした。


『家へ帰ろう』

2019-01-19 11:14:31 | 映画

御園座タワービル

体操教室をサボって映画『家へ帰ろう』見てきました。

もうすぐ上映打ち切りのようなので。

お友達のK子さんがFBで紹介されていました。

http://uchi-kaero.ayapro.ne.jp/

ホロコーストも経験した主人公アブラハムは元仕立て屋、

ホロコースト脱出を助けてくれた親友を訪ねる旅に出る。

親友は故郷ポーランドに住む、70年以上も会っていない。

アブラハム今は南米ブエノスアイレス住んでいる。

親友のために仕立てた洋服を持って、13,000kの旅にでる。

片足切断の危機にある彼は、足を引きずりながらも

旅路の途中多くの人たちに助けられながら目的達成した。

奇跡である。主人公の俳優の実年齢は80代半ば、

素晴らしい演技でした。監督もユダヤ人とか。

ストーリーも感動的ですが、旅の途中の都市も素晴らしい。

新しくはないが歴史ある重厚な建物、石畳の道路、

ドアーの閉まる音も日本映画にない重厚さ。惹きつけられます。

親友に会ったところで映画は終わります。

家へ帰る彼の後姿は満足感に満ちていました。

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最近の観客はマナーがとてもよくなった。

エンディングの音楽の流れる中、延々続く関係者たちの

字幕に我慢できないのか?席を立つ人が多かった。

私はマナーもですが、暗い場内を歩く危険から最後まで

ゆっくり席についていました。


『鸚鵡籠中記』

2019-01-17 20:54:44 | 読書

時々通る都心地下街の地上へ出る階段ですが

昇降している人を見たことない。なんだかいつも気になっています。

特に郷土愛があるわけではありませんが、読んでみました。

尾張徳川家に仕える百石取り家臣、朝日文左衛門の日記です。

実在するもので28年間毎日書き続けたお侍さんの日記帳です。

     

時代背景は、赤字財政の幕府建てなおしに努力した8代将軍吉宗公、

尾張藩主宗春はそれに刃向った。因縁の二人です。

この本の著者天野氏は愛知県人、当然ながら背景は尾張の国、

今の名古屋、私もよく知る地名や名古屋弁も出てきます。

日記魔のお侍さんを描くにふさわしいユーモラスな感じの文体で

平和な江戸時代らしい雰囲気もよく出ています。

文中の会話部分は殆ど名古屋弁、低い身分とは言え、

武士がこんな名古屋弁を使っていたとは思えないのですが?

同僚の平左衛門との会話、

 「なにとろくせゃあことこいとるんだて。ええきゃあ亀之助、ツレとして

 はっきしゆっといたるでよう、茄子なんかなぶっておちょけとったらかん。

 まー二度と言えーせんもんで、よう聞いときゃあ」

訳 「なにを馬鹿げたことを言っているのだい。よいか亀之助、

  友人としてはっきり言っておいてあげるので、茄子などいじって

  ふざけていてはいけない。もう二度と言わないから

  よく聞いておきたまえ」

たかが日常の会話、武士の矜持などとは大袈裟ですが

私の中の武士は凛として「武士は食わねど・・・」のイメージを

持っているものですから、少々気に入りません。

日記はご丁寧にも表本と裏本があり、表本は日常の出来事など

裏本は自分の思いの吐露や、上役や将軍様の悪口、批判など

表へは出せない内容のようです。

私は知りませんでしたが、『鸚鵡籠中記』は知る人ぞ知る

貴重な物のようです。

写本を「徳川林政史研究所」が所蔵しています。

 


「知多半島のふしぎ物語」1月15日

2019-01-15 22:22:43 | お出かけ

伊勢湾に沈む夕日が美しいことで知られる野間灯台、

愛知県で最も古い

新年最初の講座とあって本題(豊田佐吉翁)の前にクイズ15問が出されました

生徒が順番に答えて行きましたが、私は準地元ですのに半分もできませんでした。

その一つ、桜姫伝説 「恋の水神社」のお話。

平安時代、桜姫は恋人の病を治したいと、京都から遥々この地に

病に効く水があると聞きやってきましたが、辿りつく前に亡くなりました。

今は紙コップ(200円)の水を供えると恋が成就すると、女性や

カップルに人気の由。

病に効くのでなかった?恋の成就へ?まぁいいっか。

他にも赤い羽共同募金の創始者(半田の初代市長)から、市川房江さん、

渡辺はま子さん等々いろいろゆかりの人の何と多いこと?

先生曰く;だから知多半島は不思議なところなのですと。


加湿器

2019-01-12 13:56:54 | 日々の暮らしから

乾燥していると風邪を引きやすい、喉によくないらしいので

この時期毎年使用している。

旧加湿器も壊れているわけではないが、手入れが少々ややこしい、

加熱筒の汚れを取り除いたり、蒸発布を交換したりなど

今の私にはむつかしくなってきた。

リウマチ発症前に購入したので当初はできていた。

手先が「不器用」になったのは、リウマチによるものか、

年齢なのかわからないが、新しいものを東急ハンズで買いました。

専門のスタッフに手入れの簡単第一でと伝え、写真のを買いました。

家電でも何でも壊れなければ買わない主義ですが、手入れの度に

難儀したり、情けない思いをしたくないので奮発しました。

出来なくなることが増えてきました。

リウマチ発症が高齢になってからでしたので、出来ない事柄が

高齢にあるのか、リウマチにあるのかわからなくて考えこんでいます。

お医者さんも「さぁて?」と。私が両方ですね?と言いますと「そうですねぇ」と。

と言うことで 「できない」原因をリウマチだけに負わせるのではなくて

高齢の両方と結論付けました。