戦後になって、多くの幕末、明治、昭和の小説などを描いて
司馬史観を確立しました。エッセー(この国のかたち等)も書いている。
読みだしたら面白いので魅せられ止められない。
最近再読しましたが、年末気忙しいのでここで打ち切りにしました。
最期の再読了作品は「峠・上中下」3冊の文庫本。
越後長岡藩の家老河井継之助の生涯を描いています。
下級武士の家に生まれたが万人の認める実力で
家老にまでなり、「最後の侍」と言われ武士を全うした。
当時横浜の親日的な商館「ファブルブランド商館」で
パンの焼き方を教わり、それを城下の菓子商に教え
軍用食に取り入れたり、パンを主食にしたのも長岡藩が始めてだ。
最期の官軍との戦で負けること明白なのに侍を貫いた人。
藩主親子を守らなければ血筋が途絶えると、パリへ亡命を企て、
ナポレオン三世の庇護下にと考えたり、パンを焼いたりと、
当時の誰もが考えなかった新しい発想には驚きます。
政府軍との戦い(北越戦争)で重傷負い新しい国を見ないで
42歳で亡くなりました。
来年もまた司馬遼太郎を読みたいと思っています。