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93歳・老大娘の日記

晩年を生きる

「司馬史観」

2021-12-15 14:35:55 | 読書

戦後になって、多くの幕末、明治、昭和の小説などを描いて

司馬史観を確立しました。エッセー(この国のかたち等)も書いている。

読みだしたら面白いので魅せられ止められない。

最近再読しましたが、年末気忙しいのでここで打ち切りにしました。

最期の再読了作品は「峠・上中下」3冊の文庫本。

越後長岡藩の家老河井継之助の生涯を描いています。

下級武士の家に生まれたが万人の認める実力で

家老にまでなり、「最後の侍」と言われ武士を全うした。

当時横浜の親日的な商館「ファブルブランド商館」で

パンの焼き方を教わり、それを城下の菓子商に教え

軍用食に取り入れたり、パンを主食にしたのも長岡藩が始めてだ。

最期の官軍との戦で負けること明白なのに侍を貫いた人。

藩主親子を守らなければ血筋が途絶えると、パリへ亡命を企て、

ナポレオン三世の庇護下にと考えたり、パンを焼いたりと、

当時の誰もが考えなかった新しい発想には驚きます。

政府軍との戦い(北越戦争)で重傷負い新しい国を見ないで

42歳で亡くなりました。

来年もまた司馬遼太郎を読みたいと思っています。

 

コメント (10)
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