銀梅花(マートル)が咲きました
祝いの花と言われ英王室の結婚式のブーケなどにも使われるとか。
明治時代に渡来した。マートルという名でハーブとして親しまれている。
長年にわたり某婦人雑誌に連載された随筆です
キャッチコピーに惹かれて買い読みました。
最初40代から始まり、次第に年を経て最後のほうは90代です。
若い時はなにか突っ張っているように思えましたが
「終着駅」に近付いた90代以降は共感できる部分も多いでした。
遠藤周作さんの愛子さんへの片思いは有名なお話ですが
これも愛子さん独特の筆致で面白く書いています。
料理はお好きらしい。気晴らしになるし、クリエイティブな作業だからと。
私は何一つクリエイティブなことはしていないからこの言葉は
ちょっとうれしくなった。今も一応料理らしきことはしているし
宅配食は取りたいとは思わない。先々のことはわかりません。
最期のほうでは編集者が「長生きされてよかったことは?」と質問。
愛子さん「体は劣化するし、精神力は衰える、時代のありようが
変わってしまって、信じられない考えの人がいること」
例を挙げておられましたが省きます。
「ただ一つよかったことは死ぬのが恐くなくなったこと」だそうです。
私は愛子さんに近い年齢ですが、共感できない部分もありました。
苦労されて波乱万丈だったようですが、芯の強い才能ある人です。
「山帰来」と言う銘菓、頂きました。
山帰来の香りが口いっぱいに広がり美味しい、何処で買えるのか
探してみよう。