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93歳・老大娘の日記

晩年を生きる

「終着駅」

2020-06-21 12:10:07 | 読書

銀梅花(マートル)が咲きました

祝いの花と言われ英王室の結婚式のブーケなどにも使われるとか。

明治時代に渡来した。マートルという名でハーブとして親しまれている。

長年にわたり某婦人雑誌に連載された随筆です

キャッチコピーに惹かれて買い読みました。

最初40代から始まり、次第に年を経て最後のほうは90代です。

若い時はなにか突っ張っているように思えましたが

「終着駅」に近付いた90代以降は共感できる部分も多いでした。

遠藤周作さんの愛子さんへの片思いは有名なお話ですが

これも愛子さん独特の筆致で面白く書いています。

料理はお好きらしい。気晴らしになるし、クリエイティブな作業だからと。

私は何一つクリエイティブなことはしていないからこの言葉は

ちょっとうれしくなった。今も一応料理らしきことはしているし

宅配食は取りたいとは思わない。先々のことはわかりません。

最期のほうでは編集者が「長生きされてよかったことは?」と質問。

愛子さん「体は劣化するし、精神力は衰える、時代のありようが

変わってしまって、信じられない考えの人がいること」

例を挙げておられましたが省きます。

「ただ一つよかったことは死ぬのが恐くなくなったこと」だそうです。

私は愛子さんに近い年齢ですが、共感できない部分もありました。

苦労されて波乱万丈だったようですが、芯の強い才能ある人です。

「山帰来」と言う銘菓、頂きました。

山帰来の香りが口いっぱいに広がり美味しい、何処で買えるのか

探してみよう。

 

コメント (10)
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