トルコから石灰棚を眺めながら生活する日記

ラム子のロカンタ(日本食食堂)、
ゴールデンレトリバーとカンガル犬との日常を綴っていました。

守りたい

2017-04-11 15:01:01 | 日記
今日のパムッカレ

最近はツーリストも増え、日照時間も長くなってきたので、
閉店時間が遅くなってきた。

いつもなら、オヤジ(夫のこと)が隣のオフィスにいたので
心強かったのだけれど、オヤジ亡き後、ちょっと心細い。

透析を受けるために早起きする義兄に、隣のオフィスで、閉店まで待ってもらうのは
心苦しいので、私は大丈夫と帰ってもらっている。

閉店後、後片付けで残っていると、食堂のドアの入り口だったり
厨房の入り口だったりと、まるで私を見守ってくれるかのように
ドンと座っている4つ足のオッサンがいる。
頼りなさそうだけど、私を待っていてくれる誰かがいるだけでも
気分が違う。

内心、母ちゃんから、夜食を期待しているのかも知れないけど。

夫が存命中も、ケントは夫の仕事が終わるまで、私と一緒に
家に入らなかった。


週一で眉毛揃えるのと、産毛抜きのために美容院へ行くと
ケントも必ずついてくる。



4つ足のオッサンに何かあったら、私は壊れそうだな。
日本の家族が悲しむだろうから、後追いはしないけど。

もうこの人生が終わったら、何にも生まれ変わりたくない。
無になりたい。もしも、夫との続きが、出来るなら、話は別。

夫が、存命中にたまに、この人がいなくなったら?と
頭に過ぎったことがあった。まさか、そんなことは、無い、
私より先に逝くことはないと、打ち消していた。

ケントを譲り受けたときから、ケントの最期を覚悟して、
大事に大事に育てて来た。ケントを守れるのは、私しかいないのだからと。

夫に対しては、世界で、誰よりも、何が何でも、私を守ってくれる存在だと
確信していた。結婚する時だったか、忘れたけど、
夫に質問した。

私は友達も家族親戚もいないトルコへ嫁に来た。
だから、あなたは、1番私の味方になってくれなきゃ
困る。親より、私を優先出来るか?と。

夫は、当たり前だよ、と答えてくれた。
そこで私は、じゃ私達に子供が出来たら、
子供より私を大切にしてくれる?と馬鹿なことを聞いたら、
夫は、うーーん、子供かな、だって。
そりゃ、そうだよね。
でも、嘘でもいいから、そりゃ、ラム子が一番に決まっているじゃないか!と
言って欲しかったな。


右側がisa そして、左側にケント。川の字で寝ている。


私はisaに守ってもらうことばかり考えていた。
私がケントと同じようにisaを大事にしていたら、と思うと悔やまれてならない。
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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (いづみ)
2017-04-11 21:28:32
ケント君はまさに忠犬ですね。そして、ラム子さんは本当にイサさんに愛されていたのですね。どうかお体を大切にお過ごし下さい。
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Unknown (karatodai)
2017-04-12 13:45:09
人は誰しも大切な人を失くすと後悔の渦に飲み込まれます。
誰に慰めてもらっても自分を責める…
私もそうです…
でもラム子さん、ラム子さん以上イサさんを愛せた人はいないよ。
でしょ?
守ってもらってたと思ってるけどイサさんを守ってたのもラム子さんだと思うわ。
イサさんをこんなに愛し、大切にしてたラム子さんが後悔することなんて何もないよ…
今は4つ足のボディーガードもいるし、心配ない‼️
ケント君も懸命にラム子さんを守ってる。
ラム子さんはたくさんの人、犬、そしてイサさんから守られて超幸せ者ですよ
返信する
Unknown (はるたけ)
2017-04-12 21:14:07
こんばんは 私も1年前に主人を亡くしました。 享年39歳 急性心不全でした。今でも後悔だらけです。

 たぶんこれからも 私 後悔しながら 過ごすのかなぁって思ってます。

気持ちに波があるんです 前向きな気分の時と 不安な時と。

 後悔してもしかたがないんですが 予兆に気付けたらとか 人間ドックうけてたら とかいろいろ考えてしまいます。

一時期は スピリチュアル的なものにはまったりもしましたが、一周忌を終えてもなを 時々 波のように不安と後悔のきもちになります。

なんだか 支離滅裂な文になってしまって ごめんなさい。
返信する
いづみさん♪ (ラム子)
2017-04-16 15:50:53
ありがとうございます。

ご飯命なもんで、忠犬かどうかは
怪しいものです。
でも、ケントが私の傍にいてくれることで
イサを失った今、心の支えです。

イサには、本当に大切にしてもらいました。
それに甘えていたのですね。
本当に大切なものを失って初めて
気づくという愚かです。

返信する
Karatodaiさん♪ (ラム子)
2017-04-16 16:07:21
ありがとうございます。
失ってから、どんだけ大切だったか
分かるということが身に凍みています。

私も本当に好きになった人と
結婚出来たのだから、よしと
しようと思いつつ、
仲良く夫婦で旅している人たちを
見ると、どうして私の幸せは
短かったのだろうかと
落ち込むわけです。
返信する
はるたけさん♪ (ラム子)
2017-04-16 16:28:31
わかります!
私もかなり波があります。
日中は忙しくしているせいか
夫を偲ぶ余裕がありませんが、
夜一人になると、寂しくて寂しくて
堪りません。

夫には予兆がありました。
どうして気づいてあげられなかったのか、
自分の体のことばかり考えていた
愚かな妻です。今の苦しみは
その罰が当たったのだと
受け入れています。

誰もが死別を経験する、夫より若い人も
亡くなっている、加害者がいるわけではない、
恨む相手もいない、夫は長く苦しんだわけではない
と自分に言い聞かせていますが、
やはり、夫は、
自分はやりたいことがいっぱいあるんだ、
長生きするためにタバコとアルコールを
絶ったことを考えると
私が代わってあげたかったです。

自責の念は一生つきまとうのでしょうね。
夫が私の前に現れて、ほら、自分は
ここにいるんだよ!と、
言ってくれればいいのですが・・・・。

返信する
お久しぶりです (ダル母)
2017-04-17 18:12:34
お久しぶりです。
ご主人見守ってくれてますよ~
人には物体しか見えないけど・・・
犬ちゃんには見えるみたい・・・(ダルで感触あり)
こんなこと書いたら変な人?って思われるでしょうが。
ケント君には時々わかってるんでは???(イサパパ来てる~って)
大好きになれるイサさんに出会えたラム子さんは幸せだと思います。
世の中には表面上は幸せに見えても、心(魂)が寂しい人も沢山いると思います・・・(また、変な人と思われそうですが)
返信する
ダル母さん♪ (ラム子)
2017-04-18 21:02:00
お久しぶりです。
ケントは、わかっているかなあ・・・。
私にはまったく感じません。

確かに仮面夫婦は多いですよね。
なんで離婚しないんだろうか?と
思える夫婦が周囲にたくさんいます。

私も一生のうち、本気で好きになった人と
相思相愛になれたのだからと
幸せだったと思うようにしています。
それでも、無いものねだりでしょうが、
あまりにも短かかったですね。

夫より、病弱で、不摂生な生活を送っている人は
たくさんいるのに、夫より、年上なのに、と
考えれば切りがありません。

夫はよく死ぬときは一緒だと口にして
いましたから、その約束が守れなくて
申し訳ないです。
返信する

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