トルコから石灰棚を眺めながら生活する日記

ラム子のロカンタ(日本食食堂)、
ゴールデンレトリバーとカンガル犬との日常を綴っていました。

野宿なワケ

2010-08-29 17:55:03 | 日記
今日のパムッカレ

一昨日、一人の身なりが汚い日本人男性がパムッカレにやってきた。
言い方悪いけど、浮浪者風

話をしてみると、これまで野宿をしてきたとのこと。
男性を見回しても、寝袋らしきものがない。
何も敷かずに、地べたに寝ていたようだ。

一応、うちのペンション(ドミ12リラで朝食つき)は
ご案内したが、夫が冗談で、「こっち来い、あそこで
寝て良いよ」と言った。

道端に簡易ソファを日陰で涼めるようにと、
うちが置いているのだ。夜には野良猫、野良犬に
寝られたら困るので、仕舞ってしまう。

男性は大喜びで「マジすか?えっ、本当!?
是非お願いします。でいくら?」

私が「うーん、じゃ5リラかな」
男性「3リラじゃだめ??」
夫「ノープロブレム!ノープロブレム!
  お金は要らないよ」

男性は大喜びで「じゃ、明日はそちらのホテルに泊まりますから!」
私「じゃ、うちでバスチケット買ってね
  「万が一、刺されても、防犯カメラがあるから
   犯人は分かるから安心して

というわけで、商談成立。
これまで、あのソファで夜を明かした人はいない。
ちょっと心配だったけれど、うちは家の周囲にセキュリティーカメラが
設置されているし、目と鼻の先に私たちが住んでいる。



翌朝、男性は、快適な眠りだったようだ。
そのうちに、実はということで、
男性は学生でイスタンブールでボッタクリバーに連れて行かれて
5万円近く払わされたらしい。これからあと1ヶ月の旅のために
お金をセーブしているとのこと。それを聞き、簡易ソファで
もう1泊させてあげることにした。

明け方、男性の「あっち行け」との叫びが聞こえたので
窓から覗いたら、野良犬がベッドに乗って来たそうな

彼は礼儀正しく、とても好青年でした。
あまり食べてもいなさそうだったので、食事も出してあげた。
今のところ、匂ってはいないけれど、ずっと洗濯をしていないという
こただったので、洗ってあげることにした。
それに、長距離バスのなかで、匂ったら他の乗客に迷惑ですからね

そして、今晩カッパドキアに出発する。
カッパドキアでも野宿を考えているようだ。
カッパはパムッカレより標高が高く、朝夕は冷える。
とりあえず、安宿を紹介した。でも、本人やる気満々

カッパドキアからシリア、ヨルダンへと抜けるとのこと。
流石に野宿はトルコだけと決めているようだ。

 
写真撮影とブログ掲載は本人の承諾を得ております

トルコで酷い目にあったけれど、まあ学習料ですね、と前向きな発言。
(ぼったくりバーなどの被害は若い男性に多い。多分、冒険心旺盛で
地元の人と交流を望みたいからかな)
アジアなど色々旅はしてきたようだ。ご両親が野宿している彼のことを
知ったら、心配するだろうな・・でも、若いっていいね
まあ、無理せず、楽しい旅の思い出を作ってくださいな

トルコは治安がいいほうで、野宿が出来るほど安全な場所もあれば、
隙あらば、ぼったくられるという危険な面もあります。
ただ、90%以上は無茶なことさえしなければ、犯罪は防げます。
今回の彼のように、知らない人にはついて行かないで下さいね。
また、タダほど高くつくものはないと肝に銘じて欲しいものです。



「僕とあの人、どっちが匂うかなあ??」



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