米作り奮闘記 高齢舎(田中ファーム)

還暦を迎え、ラストチャレンジは米作りです。孤軍奮闘、手探りの米作りは、どうなるでしょうか。

住吉池 水門開き

2014年06月13日 | 稲作
6月13日、姶良市の住吉池で潅漑用水の水門開きが行われました。

住吉池の取水口からは、姶良方面と蒲生方向に用水路が2分されます。

潅漑するのは、住吉、長瀬、増田と、蒲生の一部の水田で、130ヘクタール余りの面積です。

稲作が盛んな時代には、倍近い200ヘクタールの水田を潤していたという記述も残っています。

住吉池は溜池なので、貯水量に限りが有るために潅漑用水の管理には気苦労が耐えません。

水門開きの作業には、用水の管理を委ねられた姶良側と蒲生側の10人ほどの水利担当者があたりました。

まず、排水栓を開いてオーバーフローした水を排水路へ流します。

同時に、溜まっていた枯れ葉やゴミ、汚泥などを全員で大掃除します。

次に、主栓を開いて水路を洗い流し、水質を落ち着かせます。

午前8時、蒲生方面水路と姶良方面水路の水栓を開きました。

ざーっと音を立てながら勢いよく流れ始めた水、遂に農家さんが待ち望んでいた潅漑用水の供給が始まりました。

最後は、別に設けられた排水路の水栓を開きます。一部の区域では用水として使われます。

共同の作業を終えると流域の圃場近くに設けられた取水井関に移動します。

ここから先は、姶良側、蒲生側に別れて作業します。

姶良側の水路には井関が6ヶ所有って、上流から1ヶ所ずつ開門します。

それぞれの水田面積に合わせて、微妙に流水量を調整し鍵をかけます。

3時間弱の作業を終えると、水路担当者の皆さんが安堵の表情になりました。

田んぼでは、出たばかりの用水を引き代掻きを始めた農家さんがいました。毎年この日に代掻きをするのだそうです。

開栓前の住吉池は、湖面が盛り上がって見えるくらい豊富な貯水量でした。

これから始まる田植え時には、十分な潅漑用水が供給されそうです。【住吉池】面積15ヘクタール、直径550メートル、周囲1700メートル、潅漑面積131ヘクタール(蒲生31ヘクタール、姶良100ヘクタール)、用水路3・27キロメートル

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