米作り奮闘記 高齢舎(田中ファーム)

還暦を迎え、ラストチャレンジは米作りです。孤軍奮闘、手探りの米作りは、どうなるでしょうか。

ひばり(雲雀)の雛を捕まえた

2013年04月13日 | 稲作
 2階のベランダから見える桜島が今朝方、久しぶりに噴火しました。桜島は4月3日から沈黙、噴火が日常の鹿児島県民としては気になる現象でした。お天気も回復して清々しい朝、トラクターで田んぼを耕しに行きます。今やらないでいつやるの!流行りのフレーズが聞こえて来そうです。
 運転席にまたがって、ディーゼルエンジン特有の騒々しい音と振動に包まれながら田んぼに向かいました。小型のトラクターは風防が付いていないので、気持ちいい風を顔に受けながらドライブします。周りを見渡すと、所々に草刈りをしている人やトラクターがいました。こんな日は、農作業もはかどりそうです。
 先日、草刈りをした田んぼは朝露がキラキラと輝いています。非力なトラクターで、五反を超える田んぼを耕すのは骨の折れる作業です。人目もない田んぼの中、オリャーと気合いを入れて取りかかりました。
 耕し始めると、土の中の餌を求めてカラスや野鳥が寄ってきます。トラクターの後ろをついて来ながら、せっせと何かをついばんでいます。見慣れた光景なのでドンドン耕していると、前方の草むらでヒバリのつがいが慌てたような変な動きをしています。気になったのでトラクターを降りて見てみると、何とヒバリの雛が一羽、ピョンと耕した土のところに出てきました。太った?雀くらいの大きさで、まだ長い羽は生えていません。そっと両手で包むように捕まえると、モコモコした羽毛の感触が手のひらに伝わってきました。
 10:00の休憩までもう直ぐ、孫のRIOが田んぼに来るので見せてあげようと思います。入れるものもないので、逃がさないようにジャンバーのポケットに入れて作業を再開しました。ガガガガとトラクターの音がしている中、時たま、ポケットからピーピーと雛鳥の鳴き声が聞こえます。RIO君を乗せた白のスズキラパンが、農道を走って来るのが見えました。親鳥が田んぼの中で居なくなった雛を探しているので、RIO君に見せたら返す事にします。
 この前まで、セミを掴むのも怖がっていたRIOですが、「かわいい」と言いながらヒバリの雛を手に持っています。RIOは、田んぼの真ん中まで行って雛を離しました。暫くすると、雛鳥がピーピーと鳴きました。すると、雌の親鳥が近くに舞い降りてきました。雄は少し離れて警戒しているようです。雛鳥は、ピーピーと親鳥の方へ向かいました。離れ離れの親子の対面シーンは、ほのぼのとして見えました。心無く捕まえてしまったけど、草むらに入っていくヒバリの親子を見送りながら、無事に返してあげられて良かったなと思いました。
 夕方までかかって、全部の田んぼを耕し終えました。桜島が夕日を浴びて、くっきりと見えていました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿