悪くない分情報不足が気になる
サイレントヒル(SILENT HILL)
http://www.silenthill.jp/main.html
≪ストーリー≫
ローズとクリストファーの夫婦は、9歳になる娘シャロンの奇妙な言動に悩んでいた。しばしば情緒不安定になり、“サイレントヒル”とつぶやくシャロン。彼女を救う手掛かりを探すローズは、やがてサイレントヒルという街が実在することを突き止める。そこは30年前に大火災に見舞われた忌まわしい過去と今でも続く粉塵のため今では誰も近づかないゴーストタウンと化していた。ローズはクリストファーの制止を振り切り、シャロンを車に乗せその街を目指す…
原作は日本発の同名家庭用ゲームですが自分は遊んだ事がありません。
アクションが主のホラー系ゲームよりノベル系のホラーの方がこの頃は好みだったので。
ゲームとの対比の知識がない分、遊んでいれば当たり前な事を誉めたり不満に思うかもしれませんが「原作を知らない人の感想」だと思って大目に見てください。
全体的には良くできていた映画だと思います。
細かい部分(セット・CG)なんかもよく、俳優の演技も酷い部分は無いと思います。
しかし、序盤の情報の不足の為、最後のオチにあたる部分の感慨が薄れてしまった気がします。
脚本や演出の問題と思うのですがゲームをやったことがある人間が見るという前提で作った部分なのかオリジナルで脚色した部分が説明不足かはわかりませんが非常に勿体無い気がしました。
ホラーとしては広い意味で「怖い」という感じで気持ち悪い・驚かされたという場面は少ない。
親子愛という部分もあるのですが最初に書いた情報不足の為、なにかスッキリしない部分があり奇妙な後味の悪さが残る。情報がしっかりしてればとてつもなく後味が悪くなる部分と悲しさが増えるので微妙なのですがとことん奇妙な後味にこだわるなら本当に勿体無い。
非常にできのよい佳作な印象を自分は持っています。
ネタバレまじる感想は下に
・
・
・
・
・
『呪いによって封印されたサイレントヒルは生きた人間が迷い込めない時の止まった町。
永遠に繰り返される悲劇を止めたい為に自らの希望だけを外に出した少女。
その少女(希望)を愛し、悲しみを止める為に導かれた養女の育ての親 』
自分はこんな感じでストーリーを受けとめたのですが説明や描写の不足の為、かなり想像がはいってます。 正しくないかもしれません。
序盤の子供をサイレントヒルに連れて行く母親の行動と父親の行動に不足を感じました。
母親と父親(夫と妻)の仲が良好なのかがわからず母親が誘拐犯のように子供を連れて行くのがあれじゃ白バイに止められるのも当然とさえ感じてしまいます。
「何故、夫に相談しないでサイレントヒル行きを強行」したのかの説明・描写、例えば「なにかに獲りつかれたような振る舞いを話す場面」があれば印象は替わったように感じます。
その為ラストの魂が家に帰る部分が非常に良いのに妙にすっきりしない。
途中の行動で夫は妻も娘も愛しているのがわかる分だけその「何故」が付きまとう気がします。
子供も妻も愛しているから危険な目にあわせたくない夫と情緒不安定のような子供の為に反対を押し切ってサイレントヒルに行く事を夫に強行に説得し、反対される場面等が冒頭に少しあれば印象は変わったと思うのですが。
途中のガソリンスタンドや町のバス停留所の説明のようなもので建物の名前等がBram-gas、Midwich、Bachman-Street …等のホラー関連のものになっていた遊びは楽しい。
三角頭の巨人や形の定まらない人等の怪物の出番は微妙。
何故、ああいう形のものになったかの説明が自分はわからなかった。
これはデザインコンセプトとかでなくあの形で表現された理由というものが感じられないのでゲームのキャラを出しただけに見えてしまう。
同じようなクリーチャーでも看護婦はあの娘が火傷をして醜くなった自分を覗く看護婦を憎んだのであのようになったのはなんとなくわかるのですが。
全体では途中の夫とのすれ違いの場面であの母娘達がすでにこの世のものでないのがバレバレなのでそこは最後ギリギリまでぼかして欲しかった気がする。
親子愛のホラー・サスペンスはここ数年で非常に増えたが夫が今作も父親から母親に変えた意味は最後の待ち人役と為だけなんでしょうか?
それとも母親を出して動かないと駄目な理由があるのだろうか?
そこがよくわからない。
サイレントヒル(SILENT HILL)
http://www.silenthill.jp/main.html
≪ストーリー≫
ローズとクリストファーの夫婦は、9歳になる娘シャロンの奇妙な言動に悩んでいた。しばしば情緒不安定になり、“サイレントヒル”とつぶやくシャロン。彼女を救う手掛かりを探すローズは、やがてサイレントヒルという街が実在することを突き止める。そこは30年前に大火災に見舞われた忌まわしい過去と今でも続く粉塵のため今では誰も近づかないゴーストタウンと化していた。ローズはクリストファーの制止を振り切り、シャロンを車に乗せその街を目指す…
原作は日本発の同名家庭用ゲームですが自分は遊んだ事がありません。
アクションが主のホラー系ゲームよりノベル系のホラーの方がこの頃は好みだったので。
ゲームとの対比の知識がない分、遊んでいれば当たり前な事を誉めたり不満に思うかもしれませんが「原作を知らない人の感想」だと思って大目に見てください。
全体的には良くできていた映画だと思います。
細かい部分(セット・CG)なんかもよく、俳優の演技も酷い部分は無いと思います。
しかし、序盤の情報の不足の為、最後のオチにあたる部分の感慨が薄れてしまった気がします。
脚本や演出の問題と思うのですがゲームをやったことがある人間が見るという前提で作った部分なのかオリジナルで脚色した部分が説明不足かはわかりませんが非常に勿体無い気がしました。
ホラーとしては広い意味で「怖い」という感じで気持ち悪い・驚かされたという場面は少ない。
親子愛という部分もあるのですが最初に書いた情報不足の為、なにかスッキリしない部分があり奇妙な後味の悪さが残る。情報がしっかりしてればとてつもなく後味が悪くなる部分と悲しさが増えるので微妙なのですがとことん奇妙な後味にこだわるなら本当に勿体無い。
非常にできのよい佳作な印象を自分は持っています。
ネタバレまじる感想は下に
・
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『呪いによって封印されたサイレントヒルは生きた人間が迷い込めない時の止まった町。
永遠に繰り返される悲劇を止めたい為に自らの希望だけを外に出した少女。
その少女(希望)を愛し、悲しみを止める為に導かれた養女の育ての親 』
自分はこんな感じでストーリーを受けとめたのですが説明や描写の不足の為、かなり想像がはいってます。 正しくないかもしれません。
序盤の子供をサイレントヒルに連れて行く母親の行動と父親の行動に不足を感じました。
母親と父親(夫と妻)の仲が良好なのかがわからず母親が誘拐犯のように子供を連れて行くのがあれじゃ白バイに止められるのも当然とさえ感じてしまいます。
「何故、夫に相談しないでサイレントヒル行きを強行」したのかの説明・描写、例えば「なにかに獲りつかれたような振る舞いを話す場面」があれば印象は替わったように感じます。
その為ラストの魂が家に帰る部分が非常に良いのに妙にすっきりしない。
途中の行動で夫は妻も娘も愛しているのがわかる分だけその「何故」が付きまとう気がします。
子供も妻も愛しているから危険な目にあわせたくない夫と情緒不安定のような子供の為に反対を押し切ってサイレントヒルに行く事を夫に強行に説得し、反対される場面等が冒頭に少しあれば印象は変わったと思うのですが。
途中のガソリンスタンドや町のバス停留所の説明のようなもので建物の名前等がBram-gas、Midwich、Bachman-Street …等のホラー関連のものになっていた遊びは楽しい。
三角頭の巨人や形の定まらない人等の怪物の出番は微妙。
何故、ああいう形のものになったかの説明が自分はわからなかった。
これはデザインコンセプトとかでなくあの形で表現された理由というものが感じられないのでゲームのキャラを出しただけに見えてしまう。
同じようなクリーチャーでも看護婦はあの娘が火傷をして醜くなった自分を覗く看護婦を憎んだのであのようになったのはなんとなくわかるのですが。
全体では途中の夫とのすれ違いの場面であの母娘達がすでにこの世のものでないのがバレバレなのでそこは最後ギリギリまでぼかして欲しかった気がする。
親子愛のホラー・サスペンスはここ数年で非常に増えたが夫が今作も父親から母親に変えた意味は最後の待ち人役と為だけなんでしょうか?
それとも母親を出して動かないと駄目な理由があるのだろうか?
そこがよくわからない。
序盤の主要人物の行動原理が無理矢理なのが最大の弱点ですよね。
後、謎を解く意味がない場所で謎を解いて原作っぽさを残す各場面は他の映画よりはかなりマシですがやはりゲーム系映画の弱点の一つだと思います。
最近の中で親子愛物である意味バッドエンド系は珍しいのでそこは評価が高いですが。
あの人たちは幽霊のようなものなのか生きている人間なのか、女の子(両方)の正体は何なのか、そもそもあの世界は何なのかなど根本的な部分がよくわからないのが難点だと思います。わからないのが味として終わらせるにしても、中途半端に情報が開示されているのでどこまで見る側の判断で解釈していいのかなんとも気持ち悪い。あとやっぱ登場人物の行動がおかしい。白バイ突っ切って逃げるお母さんもだけど、白バイ警官も同僚が語るような人だったら母親を連行するよりまず先に子供を探しに行くはずだ。
ただそれでもなんといえない哀しさややりきれなさのようなものは伝わってくるので、もしこれが以上のような弱点を改善されていたらホラー史上に残る傑作になっていたかもしれないと思うと残念です。惜しい。
ゲームをやった事がある人ってのは当たり前だと思うのですがゲームと主人公の設定が変わっているらしいので殆どの人がまっさらで観たと思ってます。
想像の幅が広がりすぎて疑問を引き摺ったまま観終わっちゃった人は多いと思いんじゃないかと思います。
>Midwich、Bachman~
昔、ホラー小説にはまっていた時代の知識が少し、役に立ちました(笑)
お返しが遅れましてスミマセンでした。
作品自体は結構好きな部類に入るのですが、私もゲームは未プレイでしたし、確かに情報量が不足していて入り込める度合いが浅いままになってしまう所が勿体なく感じました。
どのような人をターゲットとして作った作品なのか?
少し頭をひねります。
ただ、この作品が描こうとしている世界を理解し、情報不足を埋めようと努力すれば、結構イイ作品だったと気付くのかな?と思います。
>Midwich、Bachmanは・・・
のコメント、確かに映画の中では意味深に映し出したようなシーンが有りましたね。でも、コレが分かるとは土下座物です(笑)。
ゲームや漫画を実写化すると綺麗どころは胸を強調するような部分はありますね。
ゲームもグラフィックが綺麗になって最初に比較されるところは女性キャラだと「胸」ですから。
面白さは… 自分は微妙。
イヤに強調していませんでした??
ま、良いんですケド、、、
おもしろかったし。
よく考えたら本文に書けばよかったですね
後悔先に立たず
細部までちゃんと凝って作っているんですね☆貴重な情報をありがとうございます。
コメントありがとうございます
あまりアップにならなかったので映画だと気がつきにくいかもしれません。
夫が尋ねていったガススタンドがブラームス・ガスで「吸血鬼ドラキュラ」の作者ですね
Midwich、Bachmanは通りの名前でバス停らしきものの路線図にありました。ミッドウィッチはジョン・ウィンダムの「呪われた町」から、バックマンはスティーブ・キングの別PNですから小説関係のネタが多いです。
建物の名前がホラー関連のものになっていたとは!☆
ビジュアルエフェクトの使い方と雰囲気が上手な作品ですね。今後ともよろしくお願いいたします。