もう先月になってしまったけれど、休暇に訪れたポルトガル・リスボンで思ったことをひと言。
2月に長崎に行って出島を見てきたこともあって、あの安土桃山や江戸という時代に、ヨーロッパという遠い土地から、東の果て(いわゆる極東)のそのまた端っこにある日本という国にまでよく来たものだ、と思っていたけれど、リスボンへ行って海に面したその街を見てみると、この海からその一歩を漕ぎ出し、やがてはアジアの地まで行き着くことになったのか、と何となくその道のりが少しわかるような気がした。
目の前に海があり、そして船があり、やがてそこに人やものを載せてはるかな地をめざす。そんな、今で言う「旅」をして、世界に文化や文明は広がって行ったのだと思うと、はじめに一歩を踏み出した人の勇気が、そして希望が見えてくる。
旅をしながら、そんな思いにこれからも出会えれば、とまた新たな旅への一歩を考え始めているところ。