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甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

大好きな人の 大好きな作品です!

2014年09月01日 22時09分18秒 | わたしの好きな絵!

 ルノアールみたいな絵だなと感心してずっと大事にとってきました。もう少し立派な額に入れてあげたらいいのですが、今はゴチャゴチャした書類の中にうずもれています。早く助けてあげなくてはいけません。色エンピツでサラサラと、帽子をかぶった女の人の横顔を描いています。

 風が吹いてきそうな感じで、夏にふさわしい。暦の上では秋になっていて、中秋の名月もあと何日後かです。彼岸花も咲くでしょう。そうしたらまた、農村に出かけて写真を撮らなくちゃいけません。

 でも、この絵を見ると、夏の風が吹いてきて、「あの夏はどうしたの?」「今、何をしているところ?」と話しかけてくれそうで、私は気持ちがピリッとします。

 2004大阪市美術館

 好きな作品、好きな女の子といえば、今から14年前にであったフェルメールちゃんです。本当は「青いターバンの少女」とか、「真珠の耳飾りの少女」など言われるこの作品。大阪の市立美術館で、天王寺駅を降りたところから、もう早くおいでと呼ばれているような気がして、どこだどこだと彼女を探しました。

 入り口にはオランダの風景画やら、当時の風俗を描いた作品などがあったようです。ものすごい人だかりでした。だから、そういう人だかりの人たちは、前半でエネルギーを使い果たすだろうから、後半になれば多少まばらになるだろうと、ほとんど何も見ないでうすぐらい回廊をめぐっていきました。第4コーナーくらいでしょうか、みんなが少し疲れたところ、それでも相変わらず人だかりはあったのですが、それでもどういうことなのか、私と彼女を出会わせるための神様のお計らいなのか、とにかくバッタリと彼女の目線に会いました。もちろん、私もじっと彼女の目を見ました。そして、「やっと会えたね。ずっと何百年も私を待っていてくれたんだね」と、片思いもいいところですが、とにかく、私は勝手にいいように解釈して、無理矢理自分の中で彼女と恋に落ちた(勝手に片思いの空想世界に入った)のです。

 しばらく、じっと彼女と見つめ合って、彼女が何か話しかけてくれているような、じっと待っていてくれたような、本当にしあわせな気分を味わい、絵を見て感動したものでした。それから、「でも、お別れしなくてはならない」と思い、そこを私は立ち去り、彼女との出会いの記念に、彼女をいろんな角度から撮ったり、部分をアップにしたりしたハガキを買いました。ポカンとして天王寺公園に立っていたような記憶があります。

2008東京都美術館

 それからずっと、彼女への思いを募らせ、いつか彼女の現在のおうちのマウリッツハイス美術館へ行ってみようと思っていました。でも、なかなかオランダは遠いのです。それで8年後、ふたたび彼女らしきものに会えるかなと、上野の東京美術館へ妻と行きましたが、ただ、中世オランダの雰囲気を味わっただけで、欲求不満が残りました。

 2013神戸市立博物館


 また4年経って、彼女は日本に来てくれました。けれども、今度は何も話しかけてくれませんでした。まるで他人みたいな、人から見られているから、話しかけられないような、そんな悲しさだけがあって、残念でした。


★ 青いターバンの女の子、もう日本で見に行くことはないでしょう。本物は警戒厳重だし、ギャラリーはいっぱいで、とても対話する、という気にはならないでしょう。かといって、オランダまで見に行くチャンスはないだろうし、心の中に2004年の記憶をよみがえらせるしかないです。

 でも、それは人に会いたいから? 絵に会いたいから? どっちなんだろう。どちらかというと、永遠の輝きを持つ彼女に会いたいという気持ちかな。フェルメールさんの他の作品を見ても、そんなに会いたいな、という気持ちにはならないですから、人に会うという感覚かな。[2022.8.7 10:17am]


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1 コメント

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Unknown (ぺんぺん)
2014-09-03 18:19:55
ブーブー!
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