甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

秋篠寺の伎芸天像を見に行きました!

2014年04月27日 20時29分47秒 | 古本探しの旅
 奈良に行くのは決まっていましたが、どこに行くのか決まっていませんでした。なんば駅から電車に乗るときも、まだ決まっていませんでした。元興寺で聖徳太子の像を公開してるというチラシを見つけて、少し心が動きました。でも、鎌倉時代の作品であったり(新しすぎる!)、チラシの像の写真が私の聖徳太子のイメージと違っていて、もっとステキな仏様にお会いしたいと思いました。

 それで、何十年ぶりに秋篠寺をめざすことにしました。西大寺の駅を降りて、できれば古い町を歩きたいと思っていました。でも、それはなかなかなくて、細い道を選んで歩いていたら、古書店を見つけました。お店は閉まっていましたが、月曜がお休みで開店は12時からということでした。ですから、お昼過ぎにもう一度戻ってこようと決めました。



 秋篠寺は、地図では何度か見ていたのですが、なかなか地図と現地とがつながらなくて、しかも今日は地図は持っていなくて、とにかく北北西をめざして歩いたのです。

 そして、何十年ぶりかでお寺を拝観して、満足して平城京跡まで歩いて、そこの芝生の上で母の作ってくれたオニギリを3コ食べて、満足して西大寺駅にもどりました。

 北口から徒歩5分の「古本屋」という古書店に、ふたたび行きました。私がお店に入ろうとしたら、お客さんが1人出てくるところで、私は入れ替わるように中に入りました。30分くらいねばって、買ったのは4冊の文庫本で計900円でした。

1「私の梅原龍三郎」高峰秀子著 文春文庫 1997 ←1987 潮出版 200円
2「鴎外随筆集」森鴎外著 岩波文庫2000←1899~1917に書いた文を編集 300円
3「マレー蘭印紀行」金子光晴著 中公文庫 1978 ←1940 200円
4「ミンドロ島ふたたび」大岡昇平著 1976 ←1969 中央公論 200円



 1と2は、昨日の四天王寺の古本市で見てはいたのですが、つい買い切れなかったものでした。でも、折角今回またも出会うことができたので、勢いづいて買ってしまいました。高峰秀子さんの文章は定評があるし、パラパラとめくってみると、梅原さんが高峰さんを描いた絵とか、2人の交流の写真がいっぱい入っているし、高峰さんも梅原さんも、私にとっては、好きな女優さんであり、好きな画家さんでもあったので、買いました。字も大きいし、なんとか読めそうな気がします。

 2の鴎外の随筆集が出ていたなんて、ずっと知らなくて、昨日初めて知り、漱石について語り、俳句について語り、「我をして九州の富人たらしめば」というのがあって、福岡に勤務している時の話があったりするので、エイ、ヤーっと買ってしまいました。

 3の金子光晴さんの旅行記があるのは知っていました。でも、わざわざ戦前に東南アジアを詩人が旅した本って、楽しいのだろうかと、半信半疑で、なかなか目にするチャンスはありませんでした。今回たまたま出会ったので、金子光晴なんだから、ただの旅行記ではないだろうと、買ってしまいました。金子さんの文章、ちゃんと読めるか心配です。

 4の大岡昇平さんは、まともに読んだことがありません。「野火」「俘虜記」とかの名作も昔買ったことがありますが、とうとう読まずに売ってしまった経験があります。他の本も、なかなか手が出せないでいましたが、これは旅行記みたいだから、何とか読めるかもしれないし、昔、大岡さんがいた戦場をふたたび訪れた時の文章だから、すっと入っていけるかもしれないと、希望的感覚で買いました。いざ手にしてみたらすっと入ってこないかもしれません。

さて、読むべき本がいっぱいです。読書の時間を確保しないといけないです。




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