甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

悲しみは、抱きしめたい、ノルウェーの森で!

2023年10月03日 17時08分36秒 | わがまま音楽

 確か九月初めの夢でした。もう一ヶ月以上も前の話です。

 近ごろ、生活は単調でどこにも行かないから(それなりにあっちこっちに行ってますけど、日常的にはみ出してフラフラしてないですからね。決まった通りに生活しているだけです)、どちらかというと、イメージ先行であれこれ書いています。

 これも夢の話でしたか。

 このビートルズの赤盤、1962-1966年のベストは、1973年に出たそうです。誰もまわりでビートルズなんて聞く人はいなかったので、そういうのが出たというのは歴史的な事実として知りました。このあとの青盤は残りの四年間で、この四年間が苦しかったなんて聞いたりしたのは、後からの知識であって、メンバーの苦しみを共有したわけではありません。

 気づいたら、もう世の中にビートルズというグループは存在していなかった。70年代の初めころでしょうか。少しずつ洋楽みたいなのを耳にすることができました。

 ビートルズというのは、四人いて、みんなヒゲがモシャモシャで、気だるく重々しい空気を持っていました。でも、曲は明るいものがあったり、素敵なメロディーがあったり、よくはわからないけれど、何となくあこがれはある。でも、まともに聞いたことがない。そういう感じで過ごしていました。


 中学生になって、深夜ラジオを少しだけ聞くチャンスがあるようになり、耳を頼りに好きな音楽を探しましたが、私の耳に入って来たのはカーペンターズの軽やかさだった。どの曲もみんな明るく、軽やか・伸びやかで、こんな優しい音楽を作る二人がいるんだとそちらに心を奪われましたっけ。

 とはいうものの、ラジカセで一つか二つしかないカセットテープには、小柳ルミ子やら、桜田淳子やら、ごちゃまぜで、カーペンターズをゲットすることはできませんでした。

 はじめてEP盤をゲットしたのは、アルバート・ハモンドの「カリフォルニアの青い空」で、カゴシマに父母と帰省した時に買ってもらったかもしれない。親戚のお兄ちゃんのステレオで鳴らせたけれど、家に持って帰っただろうか。たぶん、カゴシマの親戚のおうちに残したかもしれないな。家に帰ってもステレオは鳴らせなかったから。

 そのうちに、ソノシートを鳴らせる機械は買ってもらったから、自分でシングルを買おうと思えば買えたけれど、なかなかハードルは高かった。


 前にも書いたかもしれないけど、初めてのビートルズは、浜松に親戚の結婚式があって、それに付いていったとき、駅前のヤマハで「イエローサブマリン」は買いました。それはたぶん、高校生だったはずですが、70年代の半ばくらい。でも、それからもビートルズの世界は広がらなくて、いつかたくさん聞いてみたいなと思いつつ、聞くチャンスはありませんでした。

 高校の友人たちは、ポールも、ジョンも、ジョージも、あれこれ話題にしてお話してたりしましたが、私はまるでわからなくて、黙って聞いていただけでした。「イエローサブマリン」の映画をテレビで見て、それで好きになったというくらいだったかな。B面が「エリナリグビー」で、こんなさびしい人たちがいっぱいだよと、指摘してもらったのは新鮮だったですね。世の中の人たちはみんな「ロンリー」なんだと教わった。それが高校生くらい。

 そこから発展はありませんでした。

 大学生になって、時間もできて、音楽を聞くチャンスも増えて、それでも、レコードを鳴らすというのはハードルが高くて、少しずつそろえて、なんとか聞けるようになって、赤盤を誰かに借りた時、どれもこれもみんな素敵で、二枚組だから90分テープくらい必要かなと思ったら、60分テープで収まってしまって、少しだけ拍子ぬけしましたっけ。



 それで、「I  want to hold your hand」が「抱きしめたい」という題名になってたり、「 You've got to hide your love away」も「悲しみをぶっとばせ」とか、何だかうまくつながらないところもあったけれど、アイ・ウォナ……ハーアンド」とかうなってると、誰でも好きになれてしまう人恋しさがいっぱいになるし、ヘイ、ユーガッタ ハイド……なんて口にすれば、かなしい愛も何とかなってしまうみたいな、そんな気分にはなれました。

 シタールの入った「ノルウェーの森」は、後に村上春樹さんに取り上げられちゃうんだから、そんな不思議なことが起こる森ってあるんだ、なんて思ってたりしましたっけ。

 というのを、目が覚める前の夢で見たんでした。ゴチャゴチャに頭の中で鳴ってたのを改めて取り上げてみたんです。

 ちゃんとCDを鳴らせばいいけど、どこにあるのかわからないのです。だから、頭で鳴らしていよう!

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