goo blog サービス終了のお知らせ 

甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

4割の無関心 4割の投票

2017年06月19日 21時26分55秒 | 私たちの社会・世界
 例によって、何も見ていないけど、無責任な放言・ボヤキを書こうと思います。なにしろ世界中がそうなんだから、もうしばらくは止められないかもしれない。

 というのは、フランスのマクロンさんです。議会選挙で自分が立ち上げた新党が議会の過半数を占めるそうです。そりゃ、大統領選の雰囲気からすれば、あり得ることではありますが、既成政党のすべてが減少して、新党が選挙で勝った。かくしてマクロンさんは、国民の信任を得て、やりたいことをやっていくのだと思われます。

 果たして、彼にはやりたいことってあるのだろうか。何をめざしているのだろう。国民の皆さんに何もかも話したんだろうか。たぶん、話していないと思うけど、とりあえず過激なことをせず、既成政党にはできなかった新風を吹かせることをまず考えるでしょう。

 でも、簡単に新風を吹かせることはできず、あれこれしてみたけれど、結局、昔と同じようなことになった、というのはよくあることです。フランスはどこへいくのか、楽しみですけど、国としてはEUの中心的存在として突き進むしかないと思います。後退はありえない。そりゃ、少しは後ろに下がるふりをしてみるかもしれないけれど、流れとしては前進あるのみです。

 トランプさんみたいなのは、あと十年もしたら、いや数年で否定されるだろうから、たまたま内向きだけど、すぐに取っ払われるでしょう。



 そういえば、民主党というのがかつての日本にありました。とんでもない自民党にこりごりだった国民の受け皿として大躍進したのはいつのことだったのか。それからすぐ、3人の総理大臣が生まれましたが、ザンネンながらメチャクチャで、国民の皆様から愛想を尽かされて、今では見る影もなくなっています。

 今も細々と当時の人たちは活動しているみたいだけど、リーダーがレンホーさんという、ことばに感情がない方ですから、いくらテレビに出たとしても、バラエティ番組のコメンテーターみたいな、温度でやっています。冷静沈着というのか、政治をやっている人の熱意はありません。少なくともアベさんはメチャメチャだけど、ごまかすにしろ、法律を強行採決するにしろ、熱意はありますからね。政治家としての資質の1つは持っている。それに比べてレンホーさんは、ホントに味気ない感じで、民進党を消滅させるために選ばれたとしか思えない。

 私なんかレンホーさんを見ると、「ああ、おしゃべりロボットが、適当なコメントを言ってるなあ」と悲しくなるくらいです。全く信用できないのはアナタなのに、そのアナタが「信用できない」なんて語っている。

 まるでマンガです。もうレンホーさんは仕方ないですね。民進党の皆さんたちももう諦めたんでしょう。ただ、万年野党をするのか、それとも適当な時期に自民党に移籍するか、それともどこかから新しい風は吹かないかと、風待ちでもしているのか……。



 フランスは、たまたまマクロンさんの風が吹いたような気がした。その結果、新党は過半数を獲得した。あれほど話題だった国民戦線はどこかへ消えた。でもマクロンさんの今後、もしダメだったら、すぐに国民戦線はよみがえるし、既成政党も息を吹き返すでしょう。それほどに今までの政治に飽き飽きしていたのだと思われます。

 だから、国民の皆さんは、選挙に行かなかったそうで、投票率は4割程度だったそうです。既成政党はダメ、選挙にも期待は持てない。とりあえずマクロンに政治をする魔法の杖は与えよう。ダメだったら取り上げよう。しばらく様子を見るべく、今回は投票はパスという人たちが6割もいた。

 これまたどこかの国とよく似た状況です。たいていは政治に期待は持ててないし、他力本願で、何とかして欲しいと思っていて、教育の無償化とか、保育園増設とか、給与の増加とか、かけ声をかけてるヤツを何となく支持していて、それが4割。みんな信頼しているわけではなくて、他に適当なヤツがいないから、仕方なく支持している。若くて信頼できそうな人で、できれば既成政党のワクに入らない、希望を持たせてくれる人でもいれば、その人を支持する気持ちはあるのだけれど、政界には人材がおらず、二世と官僚・エリート・お金持ちばかり。

 そうか、世界中で政治不信が起きているのですね。みんなが選挙に行かない。4割の投票なのに、その一部の支持された者たちがすべてを取ってしまう。オセロと同じで、そんなにみんなから支持されているわけじゃないけど、とにかく権力は握ってしまい、わりと好きなことをしていく。

 かくしてさらに国民は政治からこころを離れさせていく。とはいうものの、何とかして欲しいという気持ちを持ち、移民を受け入れ、国を豊かにし、子どもたちには平等な教育を与えて欲しいと思っている。でも、そこに行くには自助努力を求められ、低賃金・非正規雇用を受け入れさせられている。

 みんなが出口を求め、何かにすがろうとしている。結論はわかっている。でも、自分の暮らしは立ちゆかない。どうしたらいいのだとそっちに気を取られ、ますます政治なんかどうなってもいいやと思ってしまう。悪循環です。日本だけじゃなくて、世界中がそうなのかもしれない。政治ショーは要らない。もっと実務者レベルでしっかり話し合って欲しい。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。