甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

今森光彦さん的なもの、里山と水と

2023年08月22日 20時52分06秒 | わたしの好きな絵!

 今日のお昼、滋賀県立美術館まで行ってきました。特別展は、今森光彦さんの写真作品でした。たくさんの滋賀県の里山風景を見せてもらいました。作品の写真を撮ってもいい、ということでしたが、写真を撮りたいという気持ちが全く起こりませんでした。

 写真作品の写真を撮るなんて、ナンセンスでした。そんなこと、やりなさいと言われてもできなかった。たぶん、展示されてるものの光・輝きは出せないし、平板な写真を平板に撮ると、もっとつまらない世界になってしまうでしょう。

 どうしてなんだろう。すでに既視感があったというべきなのか、どこかで誰かが撮った自然の写真を、今森さんも撮っていて、それは今森さんお気に入りで、何度も通い、タイミングを計り、苦労して撮った作品なんだとは思いましたし、こんな画面作りもできるんだと関心もしたんです。でも、何となくそれだけだった。きれいな自然の写真をたくさん見せてもらった。ということは、そこに自分も行かなきゃ、その体験はできないし、いつまでも「隣の芝生」のままです。

 絵を見に来たのなら、自分には描けないのはわかってて、でも、そういう絵を描いた人の爆発する気持ちが感じられたりすると、こちらも何かしなきゃという力になるんでしょう。そう、きれいな自然写真は、ああ、きれいだなで終わってしまいました。まあ、私だけかもしれない。



 常設展示で小倉遊亀さんが、谷崎潤一郎さんの「少将滋もとの母」という小説の挿絵を担当されたことがあったそうで、これは一つ一つ物語を想像しながら、見させてもらいました。これは面白かった。

 古典的な題材を、古典的な絵巻物風のタッチで描いておられました。ちゃんと型を踏まえて、職人の仕事をされていた。また、大々的に遊亀さんの回顧展が開かれたら、たぶん、もっと季節的にもしっとりする秋とかにでもやってたら、見に来たいです。

 常設だから、ほんの少しだけでした。でも、挿し絵の仕事も丁寧にされてて、それは感心しました。

 せっかく電車で行ったのに、何も写真は撮らなかったんですね。まあ、夏ですから、何事においても気力が出ないね。困ったなあ。



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