甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

ブルース・ブラザーズ 1980

2024年01月15日 22時31分05秒 | だいたい映画、ときどきテレビ

 大晦日にBSでやってたのを録画して、やっと見ることができました。たぶん、DVD録画もしているかもしれない。でも、改めて見ることにしました。

 ジョン・ベルーシとダン・アイクロイドという二人がコンビを組んで、バンドをやる、最後は5000人のホールを満員にさせ、収益金で彼らが育った孤児院の固定資産税をすべて払い、見事目的達成、バンドメンバーは全員収監され、監獄でもバンドを続けているというオチがついて、終わるという映画でした。

 ミュージックビデオの仕事で名前を上げたジョン・ランディスという人が監督して、いくつかのミュージカルシーンがあって、にぎやかな音楽映画になっています。

 ただ、満員のコンサートホールから二人が逃げ出し、税務局のビルに行くまでのカーチェイスの長いこと、ものすごくスタントマンやら使って、危ないシーンがたくさんあるけれど、それが必要と思った監督さんで、それがエンターテイメントだったんだろうけど、あまりに長く、しつこく、少しうんざりするところはありました。これは、40年の歳月を感じます。

 もう少しハチャメチャがあってもいいのに、ほとんどシカゴの町を何分くらいも逃走し、軍までも出動してかまびすしい感じでした。

 今なら、違う脚本もありそうです。たとえば、クルマが壊れて地下鉄に乗るとか、いろんな人たちとのからみをつなげるとか、せっかく出てくれたイギリスの痩身のモデルさんのツィッギーさんともう少しドラマを展開するとか、いくつかの物語の要素はあったはずですが、それらは行われず、延々とクルマの逃走が行われていた。残念でしたね。

 というのも、前半の出所したジョン・ベルーシさんを迎えに来た弟・エルウッドの二人が、孤児院のために再びバンド活動をする、そのために昔のメンバーたちを訪ねて、一人ずつ迎え入れていくシーン、そこに、レイ・チャールズや、キャブ・キャロウェイ、アレサ・フランクリンなどの大物アーチストも加わり、ひとりまたひとりと仲間が戻って来るところは、あの黒澤明の『七人の侍』のようで、みんなが集まり、少しずつ本領を出していく。

 そして、それは田舎のカントリー&ウェスタンの居酒屋でバンドとして活動するあたりまでの、みんなが作り上げていく感覚は楽しいものがあったのです。

 最後の大ホールのライブも面白かったのに、オマケの逃走は残念でした。そして、ジョン・ベルーシに結婚式をすっぽかされたことを根に持つキャリー・フィッシャーが出て来る場面、彼女は四回ほど二人を吹っ飛ばしたりするのですが、彼女とのからみももう少し生かすとか、仲直りするとか、してほしかった。

 『スター・ウォーズ』(1977?)のレイア姫役のC・フィッシャーさんが出ているんだから、もっと彼女を生かす方法があったでしょうね。結局、謎の女のまま、報われないまま彼女は終わってしまった。最後は、心を通わせるとか、違う道もあったはずでした。でも、今さら文句を言っても始まらない。楽しかったのだから、イチイチ文句を言わないということなんですね。


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