弓道修行日記

このブログに、弓道修行する中で、学んだこと、考えたこと、試行したこと等を書き残し弓道修行の友とする。

細野補佐官のテレビ発言の問題点を指摘する

2011-05-31 | 意見発表
3月12日の経過メモ
14:50分:東電社長海水注入実施了解
14:53原子炉へ淡水が足りなくなったため、注入を停止
(注入停止すればどうなるのか政府は考えたのか?ここが最大の問題点である。政府のメモで19:55首相海水注入指示まで5時間近く対策の指示がなかったといえる)
15:18(3時20分ごろ経済産業省原子力安全・保安院に海水注入する旨を事前報告していたことが24日、分かった。15:18分:原子力安全・保安院に「準備次第海水注入」と報告(政府のメモに無し))
3:36水素爆発
0:00 「1時間半は注水不可能」と誰かが政府に連絡(細野氏TV発言、何時誰からというのがない。それがないと政府の会議を開く根拠が無くなる。と言うことは海水注入の連絡があっているというのが、辻褄があって政府発表メモはおかしいということになる。)
18:05ー18:20首相から、再臨界の可能性について問われた班目委員長が「可能性はゼロではない」などと回答した。ので、ホウ酸混入など検討
18時05分:国から海水注入に関する指示と東電メモに(国はこの指示はないという、しかしあったという記事(下記「海水注入、首相指示2時間前に「指示出た」メモも」)と言うことで、枝野氏政府発表の誤りを指摘している。東電のメモが正しいではないか。正否発表の不正がまた一つ)
18:25原発半径20km圏内の退避について総理指示
19:04東電が海水(ホウ酸無し)試験注入を開始(首相官邸に報告はなかったと統合対策室は説明)
19:??海水試験注入後の時点で、官邸詰め東電担当者が東電に連絡。官邸で海水注入の危険性について会議を開始したと。
     (本店・現地ともに連絡を取るのに時間を要した)
19:06東電が海水注入開始と保安員に口頭連絡
19:25東電がテレビ会議で海水試験注入を停止を決定したが・・・(東電が聞き取り調査で吉田所長の判断で継続した。と言うことである。)東電職員が管首相が海水注入の危険性について会議を開いていると連絡、それを受けて東電本部は海水注水の停止を決定、それを現場に伝えたが、吉田所長の(正しい)判断で注水停止はしなかった。
19:40原子力安全・保安員などが海水注入検討結果を首相に報告
19:55首相より海水注入の指示。(東電のメモに無し)
19:05掲載産業大臣より海水注入を命令。(東電のメモに無し)
20:20東電が海水注入を開始。(吉田所長名で東電本店に海水注入の報告)
(結果的にこの項も間違っていて海水注水は19:04から継続されていたのです。
20:45再臨界を防ぐためのホウ酸投入開始、

海水注入、首相指示2時間前に「指示出た」メモ
(2011年5月24日21時03分 読売新聞)
「 枝野官房長官は24日の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所1号機への海水注入が一時中断したことに関連し、菅首相が海水注入を実際に指示する2時間近く前に、首相が指示を出したとのメモが事前に首相官邸で作成されていたことを明らかにした。

 枝野氏によると、メモが作成されたのは、首相や海江田経済産業相らが海水注入の可否を検討していた3月12日午後6時ごろ。枝野氏は「『(海水を)入れられるなら早く入れた方がいい』と(首相が)指示したと受け取られるメモが残っている」と述べた。メモは首相官邸の危機管理センターで関係省庁の担当者らに配布、回覧されたが、誰がメモを作成したかは不明で、官邸の文書管理のあり方が厳しく問われそうだ。」


1.以上が私が収集した経過表です。
2.「3月12日18時ごろ『(海水を)入れられるなら早く入れた方がいい』という首相のメモは政府の記録に載っていなかった。
3.他方、18時05分:国から海水注入に関する指示と東電メモにある。と言うことは政府発表の記録は正しくないと言えます。片や海水注入の危険祭を協議させ、他方で海水注入を指示しているメモが見つかったと官房長官が発表したのです。政府の落ち度を認めたのです。
4.そしてもっとひどいことは、管首相は国会で「海水を入れるとか入れるなとかを一切言っていない」と言っているのです。発信側の政府のメモー受信側の東電のメモ双方にあって、時間も一致しています。管首相は海水投入を指示していたのです。管首相の国会答弁は間違っていると言えます。
5.以上の問題点があるが、ここでは「5月22日のTV「報道2001」」に出演していた細野補佐官の発言内容を検証してみたいと思います

5月22日のTV「報道2001」から抜き書き
【炉心溶融を招いたのは何故か】

細野補佐官:「首相も海江田大臣も「水を止めると言うことについては指示をしてはおりません。」」海水の試験注入自体が東電の独自の判断で政府は関知していないというのだ。
政府の正式な書類には19:55管総理が海水の注入を指示したと書かれている。
「東電の海水試験注入開始・停止は、官邸には報告されてはいなかった。※東電担当者から保安員に口頭連絡したが、保安員にはその記録がない。」あくまで官邸に知らされていなかったというのだ。
細野「海水注入の事実そのものを官邸としては全く把握していませんでした。」
この日海水の注入に関して総理や原子力安全委員会等と協議を行っていた統合対策筆の資料では原子力安全委員長から、「再臨界の危険性がある」という意見が出されたのでこの発言を聞いた東電は試験を中止、しかし、海水の注入による再臨界は専門家は口を揃えて起こりえないと言う。東電は「私どもといたしましてはこの時点で再臨界の危険性はないと判断しておりまして、・・」
再臨界の危険性がないと判断をした東電が誰の指示もないのに試験を辞めたのか?
3月下旬武藤副社長が海水の注入を巡る判断について海水の注入を何時判断をしたのかかたくなに回答を避けていた。

 政府関係者が明らかにしたという管総理の海水注入中断の指示ですが、昨日細野さんをはじめとする政府は管総理の指示はなかったんだと反論しました。

政府と東電の対策室から昨日出されたもの
原子力安全委員長から、「再臨界の可能性ある」と言ったことになっているが、班目委員長は、「「再臨界の危険性がある」とは私は言っていない侮辱と思っている。」と反論、
細野:18時頃から海水注入の是非について会議が始まった。その時には東電の役員もいた。この時は水素爆発後で現場が大混乱していた後ですので、それから1時間半くらい19時半頃までは、水が入れられるような状況ではありません、ということだったのです。それは、我々もそうだろうと思った訳なんです。1時間半水が入らないのであればその中で安全な水の入れ方は何なのか、どういう準備が必要なのかと言うことについてしっかり確認をすべきであろうとそう言う話になったのですね。で、その中で例えばホウ酸を入れた方が良いのじゃないかとか、真水から海水に変わるわけですから、何か影響はないのか、そう言ったことについてしっかり検討をするように総理の指示が出たわけです。そしてそれを受けて19時40分にもう一度集まってホウ酸を入れれば良いだろうと言うことになって、そこから作業を進めたと言うことなんです。その間私どもは水が入らないと言うことを前提に打ち合わせをしていました。19時4分から19時25分までの試験注入、東京電力が現地でやっていたことは全く情報としては入ってなかった、これを、東電が勝手にやったので避難をするべきかというとそれは酷だと思う。
現場は大変な状況で、何とか冷やしたいと思っていた事でしょうから、真水から海水に切り替えようと思ったのでしょう。情報は官邸には届いていなかったが、現場の判断でやろうとしたことは非難できない。と思うんですが、その事実を官邸としては知らなくて慎重にどうやって海水を入れるかということについて考えていたんだ。と言うことを分かっていただきたい。
:その中の検討する中で、管総理が「海水を入れることによって再臨界の危険性は無いのか」と発言をしたのは事実ですか?
細野:総理は再臨界について心配されていたのは事実です。
:それは班目氏に意見でですか?
細野:私はそう記憶しているのですが、報道によると班目氏そこは違うという風におっしゃっているようですから、
:あり得ない、そう言うことは言っていないとこういう反論をしていますねー
細野:私はそう記憶していますが、そこはしっかり確認する必要があると
:再臨界の危険性があると言ったのは総理ですね、あるんじゃないかと聞いたのは、
細野:総理がそう言う懸念を持っておられた
:それに対して班目さんもそういう風に言ったのですか。そこがポイントです。班目さんは総理の言っていることを否定しなかっただけでは?
細野:私は班目氏委員長がそうおっしゃったという記憶があるんですが、しっかり確認をする必要がある。
:班目委員長は強く言うはずはないじゃないですか?
・・・
:石黒さんどういう気持です。
石黒不二代:会社も同じなんですけど平時の時の判断と有事の時の危機管理の判断が全く起こる結果も違うしその時の難しさも違うし、結局どちらも選びたいが片方だけしか選べないとか、どちらも選びたくないのに片方を選ばざるを得ないとという難しい判断がしなくてはいけないんですね。その時に大切なのが説明責任というか何故Aに対してBを選ばざるを得ないのか、Bを選ぶことによって何が起こるかと言うことを最大限検証をして、説明をしていただくことで、納得せざるを得ない場面もたくさんあると思うんですね。
細野:この場合の判断は1時間半は水が入らないという事を前提として、東電は直接??切ったわけですからそれを前提として議論をしていたのですよ。1時間半の余裕があるなら、その間に安全で確実な方法は何かと議論すること自体は間違って無かったと思うのです。そう言う中で総理も委員長もそれぞれ発言されてそれ自体は責めることは・・・いまになってはそうかなーって思われるかも知れないが、その時の状況はこの1時間半でしっかりやろうじゃないかという・・・
:海水を入れたらどうなるかをいろんな方に聞いたが再臨界という話は全く出てきませんでしたよ。海水を入れると言うことはこの原子炉が廃炉もう使えなくなる、という答えが専門家から出てきた。
細野:海水であろうと真水であろうと再臨界が起きるとは全くゼロとは言い切れないのです。(このところは細野氏のごまかしの発言と思う。0.0001%でも全くゼロとは言えないのです。それは限りなくゼロでしょう。言葉の遊び飾りごまかしがこの人の発言のすべてにある。これで普通の人はごまかされている。だが、そのうそも真実でないものはばれるのです。そう言うことを突き詰めてゆくべきである。IAEAはそうした政府のうそを暴いてくれることでしょう。畑中さんも期待しています。)ホウ酸、再臨界を防ぐ手段として合わせて注入すると良いと言われているんですね、
:1時間半は入れないと東電と意思疎通が出来ていたわけですよねー。ああいう状況ですから東電は冷やさなければいけないと言うことでこういう風に19:04に注入を始めたと思うのですが19:25海水注入を止めたというが、何故こういう風に止めなければならなかったのか、
細野:入れないことを決めたのではなくて準備が整わないと言うことを前提に議論をしていただく、ですからその間は入らないんだからより安全な手段があるかと言うことを議論していたわけですね。ですから今からその赤い部部分19:04から19:25について何故だと言うことについておっしゃるのはよく分かりますよ時系列で見れば、当時はその事実を全く我々は把握してなかったわけです。その状況の中での議論だと言うことを是非ご理解をしていただきたい。
:高橋さんいかがですか
高橋:官邸が知らなかったと言うことが今の説明で分かったのですが、まだ引き続き東電が何故止めたのかと言うことがまだ疑問として残っている。
細野:そう言ったことはこれだけ大きな事故なっているわけだしそれがどのように最終的な影響を及ぼしたかといことあたりはしっかり検証していただいてそれに対する責任を問うと言うことは議論していただいて良いと思います。
高橋:最低限誤解を解くべく丁寧な説明をこれからもお願いしたいと思いますます。
:再臨界の危険性の話に戻りますが、18時以降検討を進めていたと言うことですが、どんなメンバーが参加していたのですか?
細野:今確認中なんですね、すべてのメンバー確認できているわけではありませんのでしっかり角煮をしたいと思います。・・・政府の関係者がおおよそ揃っていたと言うわけです。
石黒:検証により最終的に誰を罰するかとかね、そう言うことよりも検証をして何故これが起こったか原因を追及して何を変えなくてはいけないかということを吟味しなくてはいけないと思うのです。会社でもいろんなプロジェクトをやっていて現場で起こっている血を噴いているプロジェクトみたいなのがあるわけですよ、それが私の所まであがってくるスピード感とか遅い場合にこんな事が起こるわけでそうすると組織のあり方を変えなければいけないと言う護論をします。これから東電さんの中でもスピードを持って情報が上がってこなかったりまた東電さんと政府との意思疎通が無かったとすればそこの改善を最終的にしなければ・・
細野:この話をしながら一番気になっていることはこういう検証作業で現場の作業が止まると言うことが一番心配なのです。
:世論調査について、政府の情報公開について信頼できる13%信頼できない82%、分からない5%、何故このような数字が出たと思いますか?
・・・・
平井:経緯をどうこう言っても仕方がない。この大事故を起こしてしまった結果責任は管総理にある。いっそ総理が福島が落ち着いたら辞めますと半年ぐらい頑張れば信頼されるのでは?
・・・・」


注水中断、明確な指示なし 東電、あいまいに「合意」
2011年5月29日8時19分アサヒコム
. 東京電力福島第一原発1号機の海水注入問題で、3月12日夜の東電内のちぐはぐなやり取りの実態が、関係者の証言などから分かってきた。海水注入の一時中断は本社と発電所で「合意した」と東電は説明してきたが、この合意はあいまいで、本社は明確な中断指示をしていなかった。発電所は所長判断で注水を続行。つじつま合わせが、のちに問題を大きくさせた。

 海水注入は12日午後2時50分、清水正孝社長が指示。午後7時過ぎに注水が始まった。ところが、午後7時25分、官邸にいた東電幹部の武黒一郎フェローが「首相の了解が得られていない。議論が行われている」などと本社に伝えた。

 本社の緊急時対策室や福島第一原発、福島第二原発、福島第一に近い現地指揮所「オフサイトセンター」などは、テレビ会議システムで結ばれ、連絡を取り合っている。本社はテレビ会議で、武黒フェローからの連絡を、発電所の吉田昌郎所長らに伝えた。

 原子力・立地本部長の武藤栄副社長は「首相の了解がなくては注水できないという空気だと伝わり、本社と所長が合意した。理解いただけるまで中止しようとなった」と説明する。武藤副社長は、このときオフサイトセンターでテレビ会議に加わっていた。

 本社にいた小森明生常務は「首相の了解を得るまでの一時的な中断で、ある面でやむを得ないという風に本社側は思っていた」。

 この会議で吉田所長は黙っていた。中断に反対しておらず、本社では所長が中断を了承したと理解。「合意」は形成された。小森常務によると、注水や停止の指揮権限は原子力防災管理者である発電所長にあるため、あえて本社から中断を指示しなかった。

 あいまいな「合意」の後、吉田所長は原発の運転責任者らに中断を指示せず、注水を続けた。指示を受ける立場の所員は数人。事実を知る人間は、発電所内でも限られていた。

 午後8時5分、海江田万里経済産業相が原子炉等規制法に基づき海水注入を命令。発電所は吉田所長名で「20時20分に海水注入を始めた」と、実態と異なる報告をファクスで本社に入れた。このつじつま合わせが、海水注入の中断を既成事実化させた。

 注水の「中断」問題が国会で問題になり、東電本社は24、25両日に吉田所長らから聞き取り調査。注水を中断していなかったことが発覚した。(中川透)
.

1.首相が注水指示を出すまで待とうと決めた東電本社ははおかしいのでは?
首相は一刻も早く注水指示をするように説得すべきである。否、その場合は間違っている首相につきあう必要はない。何よりも注水第一であるはずで、首相が給水停止と言っても注水すべきなのでは?
2.細野補佐官は「これから1時間半は注水出来ない」と言うことで、「管首相の指示で海水注入の是非を検討した」ということです。「これから」というのは18時の事でしょうか。それから1時間半以上後の19時40分「原子力安全・保安員などが海水注入検討結果を首相に報告」と言うことになっています。
3.と言うことは、やっぱり18時に「今から1時間半は注水できない」という連絡があっていると言うことになります。しかし、それは今のところどこにも記録がありません。
有るのは「18時05分:国から海水注入に関する指示」という東電のメモがありますが(国はこの指示はないということですが、管首相の指示したというメモはあるが指示したのかどうかは分からないという。)はっきりしないところがあるが、東電にメモ、首相のメモを考えると政府は首相メモに従って東電に伝えていると考えざるを得ない。政府の発言はおかしい。
4.細野補佐官はどこから「これから1時間半は注水出来ない」と言うことをどこでどこからいつ聞いたのでしょう。それよりも未確定メモ「18時05分:国から海水注入に関する指示という東電のメモ」にように、海水中入指示があるのが正しいのではないですか?
5.しかし、政府は、細野補佐官によると「これから1時間半は注水出来ない」と言うことで、海水注水の是非の検討会議を行ったのです。この政府の行動は絶対におかしい、何にもまして一刻も早い注水指示ではないでしょうか
6.政府メモではそれが無くて、注水の危険性を協議し始めたら、注水停止をしなければならないと考えるのは当然です。

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