弓道修行日記

このブログに、弓道修行する中で、学んだこと、考えたこと、試行したこと等を書き残し弓道修行の友とする。

離れの練習方法ー自然の離れとは

2010-06-07 | 意見発表
理想の残身は縦長の星形

離れをどうするか、
これが一番大切と考え、このブログは主に離れの研究と言っても良いくらいです。

離れでは「自然の離れ」と言うことや「雨露利の離れ」と言うことは言われています。

弓友が離れの指導「自然の離れ」を指導されたと言うことです。

その指導は正しいと言われています・・・・が、
しかし、私には「自然の離れ」とはどう言うことか分かりません。

雨露利の離れは露が葉先から落ちるように矢は離れることを言うのでしょうか、そう言う離れって有るのでしょうか。露は離れるとは限りません。露が落ちるのは雨水が更に加わって、その重量が落とすのです。
それは射ではどう言うことでしょう。????
また、露が落ちた後の葉先の動き、曲がっている枝が元の姿に戻ろうとするその動きのこととも言われています。離れた後の妻手の動きのことです。私はこの後者を採用しています。
露が落ちるように矢の離れを待てという事だ正しいと思われる方はその修業をされるべきです。露は何時落ちるのでしょうか、・・私には分かりません。

私は意識して綺麗な離れを目指して練習している内に離そうと個々の指に司令を出さずに無意識に指や腕が動いて離れのを自然の離れと考えます。
もう一つ、総ての動作は自然から学んだ動作が綺麗なのです。それを自然というのです。

枝を糸で引っ張って、一杯に曲げ、その糸を切る、その時の枝先の動きに如く右手の動きをさせる、それが自然の中にある離れ、自然の離れと考えます。
この糸を切る離れは浦上栄先生、教本の中であるか他の本であったかは分かりませんがおっしゃっています。

私は祝部先生に離れが印象に残っています。以前書いたものから転記します。
祝部範士
『放すのでなくて離れる、無念無想で離れるーというのでなくて、会に入って充実の頂点、照尺がピッタリ合うた時、強く大きくの表現にまで、心を配って有念有想に、意識的に放して中てるというのが、どうして悪いのだろう。」「離れの要訣として我が信条とするところは大と強である。大は大きく放せである。・・・大の放れは右手に現れる。左手は的につけた線、右手は矢が頬に着いた線、そこで矢が飛んだのちに左腕が少なくとも十センチ計り開落することが自然であり、合法であり合理であるならば、その方向に更に幾センチかを開き加えるべきである。・・・右手もこれに伴って大きく開けーと教える要はない。人間の左右の腕手は一致運動をする習性をもっている。左が大きく開けば、右も自然に応じて無意識のうちに大開を行っている。・・・次は強である。強は放れを強くと言うのである。離れの実体は、右手が弦を放し、矢を持った弦が起きあがる弓によって引き寄せられて走り、この時まで、まだ動いていない左手に握られている弓の張りの原寸のところまで走り来て、そこで伸びきった弓によって、弦がピンと引き伸べられるときに、矢が弦を放れて走り出し、その直後に左腕が左後ろに開き、手の内で弓が回る。・・・有念有想に意識を明快にして、左から強く左後ろに開く。これが左を父とした離れであり、しかして、左に応ずる習性によって右手もここで放し、矢が飛び出す。強き左手と言うのは、後ろに開く発機が敏捷に、開く速度が速急なれーというのである。古訓『左手は強きが上に強かれ』とは、それを要請したものである。左が強ければ右はこれに応じて強いものだから、特に右手には注文付けるの要は無いようである。」といわれこの先生も意識的な離れを言っておられます。』

つまり意識の離れを言っていられます。
私はこの説を採用しました。そして大強深と言っています。

ここで自然の離れには意識の離れと意識しない離れの二つの方法が有ることになります。

では、自然の離れを指導された先生の離れはどうなのかと見てみたい。

植木でも何でも自然のままではものにならないのです。しつける事が必要です。しつけると言うことは意識して何度も繰り返して行わせることです。

自然の離れを説く方は、よっぽどの名人、天才でしょう。
あの阿波先生さえ離れは「エイ!!!」と意識の離れをしているこを書いています。

自然の離れが考えられるのは、正しい残身、それになるように意識して離す、その繰り返しが、脳のシナプシスを作りそれによって脳細胞が結合したとき、無意識に離れるようになる、と言うことと考えます。そのためには、残身は如何にあるべきか、が有ってその残身になるような離れは如何にあるべきかがあって、その離れを鍛錬するのです。

繰り返し繰り返し、松井もイチロ一も何万回も素振りをしたのです。
そして無意識のスイングが出来たのです。

自然の離れをして右手が上に振り上がった場合それは良い離れではありません。
離れは6凶と言って悪い離れが6っあると言われていますがその離れを矯正する方法はどうするのでしょう。

やっぱり理想の残身があって、理想の会から、最短、最速、大きく、強く、鋭く、一直線に、爆発するが如く・・・離れることを目指すべきではないでしょうか。

私は初心者に自然の離れを言うのは間違いだと思います。

正しい残身縦長の星形この残身にパーンと爆発してなることです。そのためにビデオを
にて自分の射を検証することです。

ベテラン、熟練者になるためには最初の正しいものは何かを理解させることがが大切と思います。正しい残身のイメージから正しい離れが生じる、私はそう考えます。

なお、上記の最初は意識して離すと言うことについては弓道教本第二巻、三巻に他の先生も書かれていますので読んで下さい。
離れは一種の巧緻運動だとも、巧緻運動となるためには繰り返し繰り返しの練習が必要なのです。そのためには何が正しいのかが無ければ間違った方向に進むのです。間違った練習をし、それは取れなくなります。
離れの6凶はよく見られますがそれは練習方法の間違いと見ています。

大きな星になるように全身を伸ばして、パット開くのです。

星のように八方に伸びる・・・星野伸八です。




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