弓道修行日記

このブログに、弓道修行する中で、学んだこと、考えたこと、試行したこと等を書き残し弓道修行の友とする。

生命反応はないと、運行再開のために高架から落とされた車両の中で発見された乗客もいた

2011-07-30 | 意見発表
「遺体どこにもない」鉄道事故家族…死者40人
2011年7月26日(火)08:38 よみうりオンライン
 【温州(中国浙江省)=角谷志保美】新華社電によると、中国浙江省温州で23日夜起きた高速鉄道の追突、脱線事故による死者は25日夜までに40人となった。

 当局は「これが最後の数字ではない」としており、行方不明の乗客も多いため、犠牲者はさらに増えそうだ。
 「市内の病院は全部回った。遺体もすべて確認したが、どこにもいない」「列車とともに地下に埋められたらたまらない」。温州市内の遺体安置所には、不明乗客の家族や友人ら約20人が集まり、担当者にすがりついて訴えた。テレビのインタビューに涙を浮かべながら答える者もいた。
 鉄道省は、24日深夜の記者会見で死傷者数を公表したが、不明者がいるのかどうかについては説明がなく、疑心暗鬼を生んでいる。
 また、妊娠7か月の妻(28)と義母(52)ら家族5人を亡くした浙江省の男性は、「政府は生命よりも運行再開を優先した」と声を荒らげた>。男性の家族が24日夜、運行再開のために高架から落とされた車両の中で発見されたためだ



中国高速鉄道事故 ネット世論引き金、批判に転じる報道2011年7月30日(土)08:00

(産経新聞)
 【上海=河崎真澄】中国浙江省温州市で40人が死亡した高速鉄道事故ではネットを中心に「人命軽視だ」「真相究明が先」と世論の怒りが爆発した。中国メディアの一部も報道規制を振り切って当局批判に転じた。いったん埋められた車両の一部は「証拠隠滅だ」との批判を受けて26日に掘り出され、温家宝首相は28日に現地入りした。中国の過去の災害や事故とは“異質な空気”が流れ、事故の収束を急ぐ当局に強い怒りが世論となって対峙(たいじ)している。

 「事故現場の処理は急ぎ過ぎではないか」。事故後初めて現場を訪れた温首相の記者会見で、とげのある口調で質問を突きつけたのは中国国営中央テレビ(CCTV)の記者だった。

 「生命反応はない」として現場で解体される寸前だった事故車両から女児が救出された24日、鉄道当局は車両の一部を現場に埋めるという荒っぽい処置に出て、25日に運行再開した。

 ◆安全性への疑念

 事故後、遺族は福建省などから温州に続々と集まり、地元政府が用意した施設に陣取る一方、鉄道駅や市政府前などで激しい抗議活動を繰り返した。その報道をみた人が、ネットや中国版ツイッター「微博(ウェイボー、マイクロブログの意味)」で鉄道当局のずさんな対応を非難。怒りが増幅する構図となった。

 現場やメディア、ネット上など、今回の事故で中国社会に“異質な空気”が流れているのは、2007年に運行が始まったばかりの高速鉄道網の建設で、安全性が置き去りにされたのではないかとの疑念と、建設の旗振り役だった劉志軍前鉄道相が今年2月に汚職で更迭されたことへの怒りがあるからだ。

 中国の高速鉄道網は先月開通した北京-上海線を加え、わずか4年で総延長が1万キロにも達した。安全管理が追いついているのかと懸念が広がる中で、先月には鉄道省元幹部が中国紙に対し、「前鉄道相の指示で安全性よりもスピード世界一をめざす設計だった」などと暴露した。
 このため、汚職を繰り返し、「世界一」のメンツにこだわる鉄道当局の体質が今回の大惨事を招いたのではないか、との怒りが多くの国民の間で共有される事態になっている。

 ◆新華社も独自取材

 24日には中国共産党宣伝部が「『愛』をテーマにした報道ぶりで独自報道せず新華社電を使用せよ」との通達を中国メディアに行っていたことが明らかになったが、この規制をかいくぐる報道も相次いでいる。

 26日付の夕刊紙、北京晩報の場合、車両からの女児救出記事で、命を救った地元の警察分隊長らの美談に仕立てる一方、救出活動を早々と打ち切った鉄道当局への批判をにじませた。当の新華社も24日、事故死者数を35人とする鉄道当局に対し、独自取材で8人の遺体が見つかり43人になったと報じる場面もあった

 常に共産党と政府に従順だった中国メディアの“反乱”ともいえる事態だ。中国人記者自身が憤りを隠せなくなった事態に加え、ユーザーが2億人を超えたとする中国版ツイッター、微博がメディアを突き動かした。ネット検閲を強めている中国当局だが“つぶやき”が限りなく続く微博への言論チェックまでは追いつかないようだ。

 ネットと微博では「中国ジャスミン革命」と連携し、30日から31日にかけて「高速鉄道事故の真相究明」を求める集会を各地の鉄道駅で開く呼びかけも行われている

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