弓道修行日記

このブログに、弓道修行する中で、学んだこと、考えたこと、試行したこと等を書き残し弓道修行の友とする。

日本と日本人を見て、日本と日本人を好きになったドナルド・キーンさんー日本人の感性をよく理解している方

2012-02-26 | 意見発表
ドナルド・キーンさんが講演会
2月26日 20時56分 NHKニュース

 「東日本大震災後にアメリカから日本に移住した、日本文学の研究者で文化勲章受章者のドナルド・キーンさんの講演会が東京で開かれ、キーンさんは、「日本で、日本人として死にたい」と思いを語りました。

半世紀以上にわたって日本文学の研究を続けているコロンビア大学名誉教授のドナルド・キーンさんは、去年の東日本大震災後に「愛する日本への信念を表したい」として、祖国のアメリカを離れました。
現在、東京の北区に住むキーンさんは26日、地元の北区立中央図書館で講演会を開きました。
この中でキーンさんは「地震や津波や原発事故があっても日本人が落ち着いていたことに感心しました」と述べたうえで、「長く日本で生活していたので、日本に移住することにちゅうちょはありませんでした。私は、日本で日本人として死にたいと思っています」と思いを語りました。
ことし90歳を迎えるキーンさんは、地元を散歩したり、日本の友人と語ったりなどの穏やかな毎日を過ごしているということです。
現在、日本国籍の取得に向けて手続きを進める一方、幕末から明治にかけて歌舞伎や狂言の脚本を手がけた「黙阿弥」についての研究にも意欲を見せていました。
講演を聞いた30代の女性は「日本人の感性をよく理解している方だと思っていましたが、日本人として死にたいとおっしゃったのを聞いて、とても感動しました」と話していました。」


1.日本は自然が豊かな国、地震も津波も多いが、住みやすいので人口も多い。良い国と思います。
2.日本人は一般的に「規律を大切に、略奪をしない」国民であることを東日本大震災は世界に示した。
3.世界の常識に反するこのようなこのようなモラル性が強い国民になったことはどこから出てきたのでしょう。
4.儒教を学び、論語を寺子屋で学び、塾で学び・・・武士道の影響もあったかもしれません。
5.武士は百姓を搾取したこともあります。百姓から搾り取るだけ搾り取ろうとしたら、・・・・百姓は全員夜逃げしたのです。そこから、武士は百姓と共に生きることを学んだのです。
百姓は奪うことで罪を受け村八分になることをま学んだのです。決して得にならないということを。
6.恥の文化かもしれません。「情けは人のためならず」と言うことをその真の意味を知っているのです。人が苦しんでいる時に奪うことは、そんなことをしてなんになるのか、そんなときは自分が持っているものを与えた方が大きな利益、豊かな心、幸せを得ることができる、そういうことを経験的に学んだのです。そういうような哲学を身に着けたのです。ロシアや中国や韓国で行われていることとは違うのです。
7.苦しい時笑みを浮かべることは世界的に見ればおかしいことかもしれない。だが、そこには心の整理があるのです。人前で大声でないて息子は生き返るものではない。NHK100で名著の武士道で明石康(元国連事務次長)は悲しみの中で笑顔を示す日本人のことを紹介していました。


○NHKテレビテキスト「100分 de 名著」から

新渡戸稲造『武士道』
「サムライにとって、
卑怯な行動や不正な行動ほど恥ずべきものはない。

(第三章 義-あるいは正義について)

武士道は、
われわれの良心を主君の奴隷となすべきことを要求しなかった。

(第九章 忠義)

武士道は経済とは正反対のものである。
それは貧しさを誇る。

(第十章 武士の教育)

心の奥底の思いや感情—特に宗教的なもの—を
雄弁に述べ立てることは、
日本人の間では、それは深遠でもなく、
誠実でもないことの疑いないしるしだと受け取られた。


(第十一章 克己)

女がその夫、家庭そして家族のために身を捨てることは、
男が主君と国のために身を捨てるのと同様、
自発的かつみごとになされた。

(第十四章 女性の教育と地位)

第1回 正義・日本人の美徳

2012年2月8日(水)午前11:30~11:55/Eテレ(教育)

【ゲスト講師】 山本博文(東京大学大学院情報学環教授)
新渡戸は、義と勇、礼や仁など、様々な武士道の徳目について解説している。新渡戸は、特に大事なものは、義と勇であり、流されずに正義を守る勇気を持つ者こそが、真の武士だと記した。また武士が目指すべき究極の目標として、忠義をあげた。新渡戸は、忠義を守ることによって名誉を得ることが、武士の到達点であるとした。つまり武士にとって、忠義とは、他人から強制されるものではなく、自己実現のあり方だったのである。第1回は、日本人の心の源流に流れる、正義感について考える。



第2回 名誉・日本人の責任の取り方

2012年2月15日(水)午前11:30~11:55/Eテレ(教育)

【ゲスト講師】 山本博文(東京大学大学院情報学環教授)
武士は責任を取るときに切腹した。新渡戸は「腹は魂と愛情が宿る場所」だと記している。日本人は腹に魂があると考えてきた。切腹とは、真心を示す意味もあったのである。一方で切腹は、人の死を軽んじる傾向を生んだ。また部下に詰め腹を切らせ、責任の所在を曖昧にしてしまうこともあった。新渡戸は武士の勇気をたたえるとともに、陥りがちな欠点も指摘、「いたずらに死を選ぶことは卑怯であり、真の名誉は天命を成就すること」と記した。第2回では、日本人の責任感について見つめる。



第3回 忍耐・謎のほほ笑み

2012年2月22日(水)午前11:30~11:55/Eテレ(教育)

【ゲスト講師】 山本博文(東京大学大学院情報学環教授)
外国人にとって、日本人の行動には謎が多く、誤解を生じやすい。新渡戸が生きた時代、外国人の間では「日本人が苦しい時にほほ笑むのは鈍感だからだ」という指摘すらあるほどだった。そこで新渡戸は、武士にとって、感情をむき出しにすることは、礼に反し、勇気のない行為にあたると解説。苦しい時のほほ笑みは、自分の心の平衡を保つための手段なのだと記した。第3回では、日本人の忍耐力の秘密と、謎の行動の意味について考える。



第4回 武士道・その光と影

2012年3月7日(水)午前11:30~11:55/Eテレ(教育)

【ゲスト講師】 山本博文(東京大学大学院情報学環教授)
【特別ゲスト】 明石康(元国連事務次長)
新渡戸は、武士道の長所を述べるだけでなく、短所も的確に指摘した。新渡戸の武士道に対する思いとは、何だったのだろうか。最終回では、元国連事務次長の明石康さんを招く。明石さんはこれまで、国際協調につとめた新渡戸に大きな関心を寄せてきた。明石さんは、グローバル化が進む中、日本人の原点を見つめ直したいという思いが、今の武士道の人気につながっていると考えてきた。今なお私達の精神に影響を与えている武士道。その光と影について考える。



日本は宗教国、宗教から学んだことも大きい。

ブッダの『真理のことば』
第1回 生きることは苦である

2011年9月14日(水)午前11:30~11:55/Eテレ(教育)
【ゲスト講師】 佐々木閑(花園大学国際禅学科教授)
9月は、仏教の創始者・ブッダが語った言葉をまとめたとされる「ダンマパダ」(邦訳「真理のことば」)を取りあげる。釈迦族の王子だったブッダは、成長するにつれ、人の生、老、病、死について、深く考えるようになった。そして29歳の時に、家族を捨てて出家、修業しながら深い思索に励んだ。悟りを開いた時、ブッダは、自らが考えた真理を人々に語る。それが最初の説法とされる「ダンマパダ」191番である。ブッダは、人生は、老いや病など、苦しみの連続であるが、心のあり方を見直せば、苦しみを克服することが出来ると説いた。第1回では、ブッダが見抜いた「人生」と「苦」の本質に迫る。



第2回 うらみから離れる

2011年9月21日(水)午前11:30~11:55/Eテレ(教育)
【ゲスト講師】 佐々木閑(花園大学国際禅学科教授)
人間は、現実と希望とのギャップに常に苦しむものだとブッダは説いた。人には生存への欲求があり、世の中が自分にとって都合の良い状態であることを願っている。しかしその願いがかなわないと知る時、人は正常な判断力を失い、「あの人は私に意地悪をしている」などと、根拠なく思いこむことがある。ブッダはこうした状態を「無明」と称した。第2回では、「無明」から生まれる「うらみ」について学ぶ。



第3回 執着を捨てる

2011年9月28日(水)午前11:30~11:55/Eテレ(教育)
【ゲスト講師】 佐々木閑(花園大学国際禅学科教授)
人は様々なものに執着して生きている。しかし執着が過度に強くなると、家族や財産といった、本来幸せをもたらすはずのものも、自分の思い通りにならないことにいらだち、苦しみを感じてしまう。ブッダは、自分勝手な執着をいましめるとともに、自分の教えについても、過度に執着してはならないと説いた。そして、自分を救えるのはあくまでも自分自身であり、自分の心を正しく鍛えることによって、心の平安を得ることが出来るとした。第3回では、依存ではなく、心の自立を説いたブッダの思想について考える。

第4回 世界は空なり

2011年10月5日(水)午前11:30~11:55/Eテレ(教育)
【ゲスト講師】 佐々木閑(花園大学国際禅学科教授)
【特別ゲスト】 藤田一郎(大阪大学大学院教授)
ブッダは、人の心がどのように変化するかを、因果関係に基づいて論理的に分析した。そして瞑想によって集中して考え、自分の心の状態がどうなっているか、きちんと把握することが悟りへの道であるとした。最終回では、大阪大学大学院の教授で認知脳科学を研究している藤田一郎さんを招く。人間の脳は、物事をどのように認識しているのか、ブッダの教えを脳科学の面から検証する。そして今シリーズの講師役・佐々木閑教授とともに、「真理のことば」が、現代に生きる私たちに発しているメッセージについて語り合う。

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