窪田先生は教本第一巻にない項目も書いておられるので記しておきます。
跪坐からの立ち方(四巻238頁)
①跪坐から立つときも、跪坐するときと同じく足腰だけの動作でなく、きちっと立ってゆく心が添えられていなければ残身は取れない。
②吸う息で上に伸びながら腰を切り(腰から伸び上がる)、吐く息でぐっと下腹を出して吐く息から吸う息になり、その息の流れにつれて左足を踏み出す。
この左足は右膝より前に出してはいけない。
③上体を上に伸ばす気持ちで、左足を支えにやや右足で立ち上がると、腰が引けることはない。
④立ち上がっての左足に、右足を送って揃えるが、それは踵を床に着けたままの送り足で立ち上がった姿となり
⑤その姿に伸びを与えて残身の姿勢となる。
「注」息を吐きながら下腹を出すとき、腹に力を入れると、胴が固くなってたちにくくなります。
締め足(四巻239頁)
①本座より射位に進むときの、左足の踏み出しは気合いがかかってぐっと踏み出すものではなく、息合いをつかってすーっと踏み出し、
②一息一足の歩行で、
③射位のやや手前に左足がついて止まり、右足が送られる。それは踵が床についてすーっと静かに送られて、締め足になり、身は伸びる。それが締め足の残身である。
④本座から射位に進むときは、大前は息合いを少し長くすると、後の人は良く揃えられる。
弓を立てる(四巻240頁)
①残身の姿勢から弓を立てるとき、手元から弓の先端にまで心が通うような気合いを込めた息合いで、弓の先が体の中央を通って真っ直ぐに立てる。そうすると動作も生き、弓も生きる。
②弓を立て、身を伸ばし左膝を生かす。
③甲矢を引き終わった後跪坐して左膝を生かして弓を立てる。
矢番え動作(四巻240頁)
①跪坐の体構えを崩さないように、体の維持に留意する。
②左肘を張って弓を立て、腰の辺にとった右手をそのまま水平に弦まで持って行き、弓の下成り場の辺りで弦を返す。そうすると動作に心が通い体も崩れない。
③次いで矢を持った右手を左拳を越すところまで送り出し、目は矢に添って羽根を見て甲矢・乙矢の検別をして、甲矢を人差し指と中指の間に挟み顔を戻し、右手は矢に添って筈を保ち(この時顔も手に添って動かすが、目使いを主とする)矢を、武射系(矢の板付を隠し持った場合)は矢の中程を持って弦まで送り、次いで筈を持って2度に送り込む、礼射系(射付節を持った場合)は一度に送って矢番えをする。
(礼射系(一足の開き足)の射付節を持った場合は、筈までの長さは短く、武射系(二足の開き)の板付を隠して持った場合は、矢の中程を持って弦まで送り、ついで筈を持って2度に送り込み矢番えします。)
「注」
○矢番えで右手が左拳を越すときは腰を浮かせたり、前屈みにならないようによく腰を詰めて動作すること。
○左手に持って行く矢は、心掛けて水平にして運ぶことです。左手に取った矢も水平に保持されていないと矢も動作も生きません。
○甲矢の筈を弦にかませ(弦を筈にかませるのではない)、乙矢を持った手は矢を一旦垂直に立ててから(筈は床に着けない)羽根を的に向け水平にし、矢の走り羽を下にして薬指と小指(礼射系)または中指と薬指(武射系)の間に打ち込み、射付節辺りを弦にあてて、甲矢乙矢を水平で平行にさせます。
○甲矢を弦に番えるときは、袖摺節を上にすればよく、乙矢の走り羽を下にするときは、篦中節を上にすればよいので顔を動かして確認してはいけない。
○これらの動作は、連続して行われるもので、特に動作に心を通わせ、息合い・間合いの調和を取って一つの流れとして、腰の辺りに右手を復して残身を取る。
弓の捧げ方
気息をもって静かに右手で筈を保ち、息を吐き、吸う息で腰を切りつつ、弓を奉じする気持で目通りまで上げます。(ただ弓を持って立ち上がるというものではありません)
総じて体配の動作は、吸う息で動作をし、吐く息で間合いを取り、また吸う息で動作する息合い、間合いの調和のリズムで、格調高く流れて、礼に徹した動作の美を具現して行く、現代弓道の芸術とも言えるものです。
以上で基本体と基本の動作の勉強は一応終わり、多くの先生が書き残されているので詳しく勉強しなければなりませんが、取りあえずこれの修練ですが、ぼちぼち進めるとして、射品・射格を向上させるには1年以上ははかかるでしょう。次稿は、射法八節の勉強に入ります。
跪坐からの立ち方(四巻238頁)
①跪坐から立つときも、跪坐するときと同じく足腰だけの動作でなく、きちっと立ってゆく心が添えられていなければ残身は取れない。
②吸う息で上に伸びながら腰を切り(腰から伸び上がる)、吐く息でぐっと下腹を出して吐く息から吸う息になり、その息の流れにつれて左足を踏み出す。
この左足は右膝より前に出してはいけない。
③上体を上に伸ばす気持ちで、左足を支えにやや右足で立ち上がると、腰が引けることはない。
④立ち上がっての左足に、右足を送って揃えるが、それは踵を床に着けたままの送り足で立ち上がった姿となり
⑤その姿に伸びを与えて残身の姿勢となる。
「注」息を吐きながら下腹を出すとき、腹に力を入れると、胴が固くなってたちにくくなります。
締め足(四巻239頁)
①本座より射位に進むときの、左足の踏み出しは気合いがかかってぐっと踏み出すものではなく、息合いをつかってすーっと踏み出し、
②一息一足の歩行で、
③射位のやや手前に左足がついて止まり、右足が送られる。それは踵が床についてすーっと静かに送られて、締め足になり、身は伸びる。それが締め足の残身である。
④本座から射位に進むときは、大前は息合いを少し長くすると、後の人は良く揃えられる。
弓を立てる(四巻240頁)
①残身の姿勢から弓を立てるとき、手元から弓の先端にまで心が通うような気合いを込めた息合いで、弓の先が体の中央を通って真っ直ぐに立てる。そうすると動作も生き、弓も生きる。
②弓を立て、身を伸ばし左膝を生かす。
③甲矢を引き終わった後跪坐して左膝を生かして弓を立てる。
矢番え動作(四巻240頁)
①跪坐の体構えを崩さないように、体の維持に留意する。
②左肘を張って弓を立て、腰の辺にとった右手をそのまま水平に弦まで持って行き、弓の下成り場の辺りで弦を返す。そうすると動作に心が通い体も崩れない。
③次いで矢を持った右手を左拳を越すところまで送り出し、目は矢に添って羽根を見て甲矢・乙矢の検別をして、甲矢を人差し指と中指の間に挟み顔を戻し、右手は矢に添って筈を保ち(この時顔も手に添って動かすが、目使いを主とする)矢を、武射系(矢の板付を隠し持った場合)は矢の中程を持って弦まで送り、次いで筈を持って2度に送り込む、礼射系(射付節を持った場合)は一度に送って矢番えをする。
(礼射系(一足の開き足)の射付節を持った場合は、筈までの長さは短く、武射系(二足の開き)の板付を隠して持った場合は、矢の中程を持って弦まで送り、ついで筈を持って2度に送り込み矢番えします。)
「注」
○矢番えで右手が左拳を越すときは腰を浮かせたり、前屈みにならないようによく腰を詰めて動作すること。
○左手に持って行く矢は、心掛けて水平にして運ぶことです。左手に取った矢も水平に保持されていないと矢も動作も生きません。
○甲矢の筈を弦にかませ(弦を筈にかませるのではない)、乙矢を持った手は矢を一旦垂直に立ててから(筈は床に着けない)羽根を的に向け水平にし、矢の走り羽を下にして薬指と小指(礼射系)または中指と薬指(武射系)の間に打ち込み、射付節辺りを弦にあてて、甲矢乙矢を水平で平行にさせます。
○甲矢を弦に番えるときは、袖摺節を上にすればよく、乙矢の走り羽を下にするときは、篦中節を上にすればよいので顔を動かして確認してはいけない。
○これらの動作は、連続して行われるもので、特に動作に心を通わせ、息合い・間合いの調和を取って一つの流れとして、腰の辺りに右手を復して残身を取る。
弓の捧げ方
気息をもって静かに右手で筈を保ち、息を吐き、吸う息で腰を切りつつ、弓を奉じする気持で目通りまで上げます。(ただ弓を持って立ち上がるというものではありません)
総じて体配の動作は、吸う息で動作をし、吐く息で間合いを取り、また吸う息で動作する息合い、間合いの調和のリズムで、格調高く流れて、礼に徹した動作の美を具現して行く、現代弓道の芸術とも言えるものです。
以上で基本体と基本の動作の勉強は一応終わり、多くの先生が書き残されているので詳しく勉強しなければなりませんが、取りあえずこれの修練ですが、ぼちぼち進めるとして、射品・射格を向上させるには1年以上ははかかるでしょう。次稿は、射法八節の勉強に入ります。
弓道を始めて1年半となります、今度参段審査を受けるにあたって、今悩みながら練習しているところです。
体配も遅れがちで、更に射形もいまいちで
わからないことだらけで、こちらのブログを参考にさせていただいています
どうしても、手の内がわからず・・・
悩んでも、食欲はなくならないおばさんであります。。
できましたら、大三の位置について書いていただけると、助かります
宜しくお願いします