九州っ子

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日本人はなぜシュートを打たないのか?

2007-09-02 14:29:50 | サッカー
湯浅健二著『日本人はなぜ、シュートを打たないのか?』を読んでみました

サッカーとは、シュートを打つことが目的である

その目的を達成するには

ドリブルで相手を抜き去ってスペースへ入り込む個人プレー

パス(ボールがないところで動いた味方へのパスを決めるという組織コンビネーションが、スペースである程度フリーでボールを持つという状況を演出する)

が基本であり、それを成功させるためには、ボールの動きと人の動きをしっかりと一致しなければならない

不確実な要素のあるサッカーだからこそ、クリエイティブなムダ走りが必要になる

ボールがないところでの人の動き(フリーランニング(ボールがないところでのパスレシーブや、味方にスペースを創り出す動き))があるからこそ、ボールを持つ選手のプレーオプションが広がる

創造的な意図(イメージ)と強い意志をバックボーンにする、ボールのないところでの人の動きが、表面的な結果としては無駄に終わる

オシム監督は、ジェフの選手達に、考えて、走ること(判断を速く!、動き出しを早く!)を要求した

彼らは、ボールのないところで「まず」動き出すこと(意図(仕掛けイメージ)と意志(実)に支えられた動きだし)の重要性を体感させられた

ボール絡みのプレーと、ボールのないところでの味方のアクション(走り=フリーランニング)を、いかにしてうまく重ね合わせていくのか(バランス感覚)がチームの目的でもある

現代サッカーでは、サイドのスペースをいかに効果的に活用するかが攻めの生命線(クロスボール)である

それを遂行するには、積極的にプレー(ディフェンス)するという姿勢が必要である

しかし、楽をして実利だけを得ようなどといった怠惰なプレー態度では、守備の目的を効果的に達成するはずはない

守備の起点も含むそれらすべてのディフェンスプレー(アクションの基盤となるボール奪取イメージ)が同時に動き続けていること(味方同士でしっかりとシェアされ、シンクロしていること)でチームが機能するのである

最終的に、トータルフットボール(全員守備、全員攻撃)が絶対的な目標イメージである

ここまでが、湯浅氏が最もいいたかったことではなかったかと思います

日本代表、U-22日本代表、アビスパ福岡にしても、チーム戦術・戦略の中でトータルフットボールができているのかということ、それができるか否かが現調子・順位を物語っているのではないだろうか!?

ドリブル・パス・フリーランニングが攻守にわたってチームとして連動して、それらがシュートに結びつく各世代代表・Jクラブチームがたくさん出てほしいと思うこの頃である