Yさんの閑日好日雑記

徒然に、気まぐれに何かが見つかれば

夜行列車・Pociag

2015年09月11日 | 日記
雨の日、昔録画した「夜行列車」を久し振りに観る。
1959年のポーランド映画である。
この年のヴェネチア映画祭でジョルジュ・メリエス大賞また演技賞
(ヒロインのルチーナ・ヴィニッカ)を受賞している。

ストーリーは、バルチック海岸へと向かう夜行列車。イェジー(レオン・
ニェムチック)は切符がなかったが、しかし強引に列車に乗り込む。
イェジーは、女性車掌に何とか1等寝台車の下段の切符を車内で買った。
そこへまた切符のない若い美女・マルタ(ルチーナ・ヴィニッカ)が
強引に同室の個室に乗りこむ。
女性車掌は、他人の男女が同室は規則違反であると云うが、マルタは
下段に座り込み動かない。このような夜行列車に乗り合わせた人々の
人生模様を描きながら始まって行く。

最初から終わりまで、列車を中心にした撮影なので、鉄道ファンには
堪えられない映画である。
この映画の影響かどうかは不明だが、1960年に日本でも「特急
さくら」を舞台にした「大いなる驀進」が公開されている。

冒頭の高いアングルから撮ったカメラポジション、また質の高いサウンド
トラックなど個人的には鉄道を舞台にした名作だと思っている。
またマルタ役のルチーナ・ヴィニッカの美しさに見惚れる映画でもある。