会計業界戦線 異常アリ

インターネットの登場によって、顧客の流動化が進む会計業界。このブログでは、会計業界の変化を綴っていければと思います。

デイトレーダー「運命の4分間」/3

2009-05-19 15:12:18 | 世界事情
引き続き、COURRIER JAPONから。


乱高下する市場で売り抜けろ!
デイトレーダー「運命の4分間」3

“普通”の投資家なら、混乱する市場から逃げ出してもおかしくはない。恥ずかしくもない。だが、ミルマンは違う。「波に乗る」ほど、痛快なことはないのだ。/FROM ニューヨーク・マガジン


◆「テクニカル分析」で挑む

クイーンズ区で育ったロシア系移民のミルマンは、有名なトレーダーとは違い、自己資金を使ってトレーディングをしており、運用資金は約250万ドルに上る。その大半は、過去2年間に少しずつ確保してきたものだ。彼はニーヨーク大学スターン経営大学院を修了すると、兄のサージをまねてデイトレーディングを始めた。

「1998年の12月に修了して、翌99年の2月にはトレーディング・アカウントを開設してたよ」とミルマンは言う。

「兄からは5万ドル借りたが、3ヵ月後には全額を返済した。それ以来、過去を振り返ることなく、ただ前だけを見つめて走り続けてきたんだ」

リスク管理のため、ミルマンは「テクニカル分析」なる手法を用いる。

売買パターンを研究することで予測を立てるという、賛否両論ある方法だ。つまり、彼は企業の潜在的価値ではなく、市場の動きを分析するのだ。

どんな時もミルマンは、投資信託やヘッジファンド、そして彼のような個人投資家がどのような動きを見せるか、情報を得た上で勝負に出る。その動きを見極めるべく、株価チャートやS&P500などの指数をチェックし、画面上に表示されるジグザグ状の線に、何らかのパターンを見出せないか探る。

「テクニカル分析を知ることで、株式市場の心理学者になり、市場のムードを読んで適切なトレーディングができるようになる」とレドラーは言う。まるで、夜空に浮かぶ北斗七星を見て行う占星術のようで、一見ばかばかしい。

ところが、じつは昔ながらの「ティッカー・テープを読む」手法とたいして変わらない。プリンストン大学の経済学者で、テクニカル分析はインチキな予測方法だと主張した73年のベストセラー「ウォ―ル街のランダム・ウォーカー株式投資の不滅の真理」(邦訳:日本経済新聞社刊)の著者パートン・マルキールも今では、この戦略が機能していることを認める。


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