暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

考え方

2020年01月26日 | 古民家

 敷地に余裕があれば、平屋の生活が良いと思いますが・・・

山の多い日本、国土の狭さ考えても・・・平屋を建て、優雅に生活出来る立地条件ではありません・・・。

それを解消しようと・・・2階建て・・3階建ての木造住宅・・・高層マンション(今はタワーマンションでしょうか?)

法改正してまで・・・あちこちに乱立しています・・・。

木造と言えるかどうか解らないくらいの木造高層建築の話が進められています・・・。

間伐材・・・端材などを使って特殊な合板材を造り・・・強度も防火も兼ね備えた部材で構造を支えるそうです・・・。

日本には大口径の木材は少なく・・・海外からの輸入も規制され始めました・・・

立派な古民家に使われているような地松やケヤキ・・300角もあるような檜の柱はもう手に入りません・・・。

(国有林や社寺仏閣の森にはまだあるようですが・・・伐採はできませんね・・・。)

古民家を大切にしよう・・・再生して長く住み続けよう・・・

伝統の技術が失われようとしている理由もありますが・・・そもそもの素材が手に入らなく・・・

今まで、大切に使われ続けて来た木材を・・・大切に守られて来た文化を・・・この先も大切に使い続け・・・

自然が循環出来るスピードに社会の時間を合わせ・・・住まいの手直しや建て替えが出来るようになれば・・・

特殊な材料も必要無いのかなと・・・思います・・・。

空き家が増える住宅業界に物申す訳ではありませんが・・・

これからの住まい造りは・・・そんな考え方で良いのじゃあないでしょうか。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タスキ

2020年01月25日 | 古民家

 終の棲家・・・と、言わないまでも、一棟の住まいを完成させるには長い時間が掛かります・・・。

山から木材を切り出し・・・・そんな所から・・・?

そんな計画から始まるとなれば・・・

1年や2年は当たり前・・・1年天然乾燥させた木材・・・土壁の土を1年寝かせて発酵させる・・・

手仕事で造られる住まい・・・・一生に一度の大事業と言われて来た理由がうなづける部分です・・・。

ローン35年で定年過ぎても働かないといけないなどと・・・資金の面で悩んでいるのは現代の住まいの考え方・・・

数世代住み継がれる住まい造りは・・・建てるまでの工程やその作業の大変さ・・・

関わる人の多さ・・・大切な木材を大量に使っての造り・・・

地域にとっても大切な大事業時間は関係無く・・・良いものを造ろうとと言う考えでした・・・。

3ヵ月・長くて半年で引き渡しが出来てしまう住まい作り・・・契約して、打ち合わせが終わり・着工・完成を待つばかり・・・

人の心理では・・早く住みたいと思うそうです・・・。

ネットで買ったものが・・・届くのが待ち遠しい感覚でしょうか・・・。

移動が徒歩しかない時代・・・作業する道具も、その準備にも電気やガスも無い時代・・・

同じ事をするにも・・・倍以上の時間が必要で、何をするにも長い時間を見越して計画しないといけません・・・。

必然・・・時間の流れがゆっくりになり・・・自分たちが考える時間軸とは合わなくなります・・・。

完成しない建物、サグラダファミリアが存在する理由は・・・?(数年後には完成するようですが・・・?)

人の力で出来る事は限られています・・・。

それを成し遂げようとするなら・・・長く途方もない時間が必要でした・・・。

エジプトのピラミッド・・・中国の万里の頂上・・・ペルーのマチュピチュなど・・・

どれだけの人と時間を費やしたのでしょうか・・・?

完成を見る事無く・・・次の世代に託す・・・

訳も分からず作業をしていた人がいるかも知れません・・・

生きている間に完成しない物を造る意味が理解出来ない人がいたかも知れませんが・・・

次の世代に残し幸せに暮らしてほしい・・・子供や孫・・・

地域で暮らす方々の幸福を望んでいる・・・培ってきた伝統技術を伝えて行きたい・・・

そんな心で携わっていた人達の時間は・・・無限に連なる人の連鎖や樹形図が時間軸として見えているから・・・

今を一生懸命・・・がむしゃらに・・・そうして、次の世代にタスキを渡せなければいけないような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

埃り舞う

2020年01月24日 | 古民家
 人が歩くにも…車が走るにも、道路は整備されていた方が都合よく…

土埃舞う街道や、人が行き交う交差点…

足元も体も…埃まみれになっていました…。

主要な街道の一部は石畳みとして、今でも残る場所はありますが…

欧州の街のように…何処もが綺麗な石畳みが続いている訳でもなく…

道路の整備、交通の流れが経済を豊かにするのかな…と思います…。






古民家の残る町を見ると…昔ながらの曲がりくねった戦さに備えた道路の造りが残る場所…

アスファルトの道路になっている場所…

小川が流れ…白壁の並ぶ小道が残る場所…

昔の面影を残す通りを歩くと…自然、いつもよりも長くフラフラとあてもなく歩いてしまいます…。

旧道を歩く方々、定年後の楽しみとして…歴史探訪を趣味として.

5街道や各地に残る有名な道を巡るにも…

アスファルトよりも、石畳みや三和土のような踏み固められた道を歩く方が心地良いと思えます…。






物流の流れが止まれば、瞬く間に生活困難に陥ってしまう今の経済…

地域で協力し合う仕組みも薄れて来た関係もありますが…

宿場や旧街道は古き良き姿を残して…それに関わる伝統ある建物も…

伝統的な風習も…残しつつ、地産地消の地域が育つような工夫が造れたなら…

交通の便に頼るだけでなく…

少しだけ不安の無い…災害にも強い地域が育つような気がします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

残る町

2020年01月23日 | 古民家

 登録有形文化財に登録れている建物(建造物)現在、12,261件と言われています・・・。

公共施設から工場・商家・軍事施設・・・社寺仏閣・一般の住宅まですべて合わせての数です・・・。

古民家と言われる建物・・・社寺仏閣か一般の建物を思い浮かべると思います・・・。

ぽつんと、町の片隅に佇む場合と・・・一部の地域、街道に建物がまとまり残る場所があって

単体で残る李立派な古民家の多くは・・・

政界や経済界で名を残した方々の住まいや別荘で・・・贅沢な造りで貴重な資材が使われ、今でも大切に残されているのもうなずけます・・・。

(説明のつかない不審火で焼失するお話を耳にするのも、そんな建物が多いですね・・・。)

埼玉県のある市では・・・失われつつあった古い街並みを復活させ、活気を取り戻し・・・

時代毎に残る街並みをさらに復活させようと活動範囲を広げています。地域の方々の思いが伝わって来るようです・・・。

街並みと古民家を残すには大変なご苦労があって・・・予算の問題・法の問題・近隣住民の問題・・・

空き家の問題が一向に解決のめどもない状況を考えれば・・・個人で所有する古民家を維持するにも・・・

商店街や地域として残すにも・・・多くの苦労があります・・・。

ですが・・・1人で出来る事には限界があって・・・多くの方で取り組めば解決出来る事もあって・・・

人が集まれば・・・面倒な関わり合いも生まれますが・・・大きな力が発揮出来る強さもあります・・・。

大切な文化を残す前に・・・暮らしがあり、生活する基盤が必要で・・・

そこには多くの人と、地域の方々と関係を持ち・・・関係人口を増やす取り組みが大切になるそうです・・・。

ランドマークとなる何かが・・・古民家であったり、人であったり・・・

立派な古民家であるか・・・文化財であるかは関係なく・・・

住む方々がこれからも元気で・・・笑顔で・・・住み継がれる暮らしが残る社会でありたいと願います。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020年01月22日 | 古民家

 ・・・草鞋をぬいで板の間に上がり・・・畳の上に寝そべる・・・

一昔前であれば・・・だらしなのない、はしたないと叱咤されそうですが・・・

畳の部屋・・・和室の醍醐味はゴロンと寝転び、天井を見上げて伸びをする・・・

日本人に生まれて良かったと思える理由の一つです・・・。

玄関の開き扉の、開く向きが・・・日本は外開き・・・海外は内開き・・・

外敵からの侵入を防ぐには・・・内側から押す、物を置く・・・入り難い、守りやすい造りになっています・・・。

靴を脱ぐ暮らしでは、内開きだと玄関の三和土に履物が置けなくなる、その為の外開き・・・

そんな風に解釈しています・・・。

そもそも・・・大きな開口部・建具で間仕切り・田の字の和室が広がる暮らし・・・

玄関も引き戸で隙間だらけの建物です・・・。

窓が小さく内庭で生活する・・・内戦、侵略を繰り返す土地柄とは違い・・・

気候風土に逆らわない暮らしが・・・住まいの中で履物を履かない暮らしの文化を選んだのだと思います・・・。

庶民は板の間に、ゴザを敷いての生活・・・畳に座るのは、お殿様や・・・宮様・・・

和室は大切なお客様をお通しする場所・・・

時代が変われば・・・その用途も変化していきます・・・。

余談ですが・・・長屋門・お寺の山門は内開きですね・・・。

跳ね上げ式の扉らから・・・引き戸・・・開き戸へ・・・

木製の窓から・・・アルミの窓へ・・・環境が変化して暮らし方も変わるような時代・・・

日本の伝統も・・・伝統のままではいられない環境になってしまったような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする