暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

民具

2018年05月30日 | 古民家

 水まわりの設備に、毎年新しい機能が付け加えられて新商品として発表されます・・・

それは設備に限らず、車や家電製品・・・携帯電話もそうですね・・・

目新しい物を発売しないと、古い商品は価格を下げないと売れなくて・・・

あまり下げすぎると・・・利益もそうですが、原価割れしてしまい・・・

何の為に売っているか解らなくなってしまいます・・・・。

そこまでの変更や、画期的な新機能が付いた商品でなくても・・・

外観の違い、操作方法の変更だけで新製品として価格を少し変えて販売するそうです。

古民具があります・・・町の史料館などに行くと農耕器具のあれこれ・・・

地域によっては養蚕の道具もいろんな種類が展示してあります。

和服から洋服に変わった事で使われなくなった民具では・・・

衣桁(いこう)着物を掛けるL字型の形で兆番が付いたものでたためる形もあります・・・

古い温泉旅館にはまだ置いてあるかも・・・

入れ物として使われていましたが・・・これも収納の変化で使われなくなりました・・・

長持(ながもち)着物などの衣類をしまっておいた入れ物で、取手が付いて持ち運びしやすいようになっています。

葛篭(つづら)通気性があって湿気がこもらないようになっていて、衣類などを入れていました・・・

個室が当たり前の間取りになった住まいでは、使われる事のなくなったもので・・・

屏風(びょうぶ)祭事などで舞台の後ろに飾られたり、仕切りのように使われる事もありました・・・
 
衝立(ついたて)も和室を真ん中で仕切っったり・・・
 
建物の入り口から奥が見通せないような目隠しの役割もありました・・・
 
暮らしぶりが変化して、直接火を見るような生活はなくなりました・・・
 
危険だとか、手間がかかるなどの理由はありますが・・・
 
今も形を変えず、使われ続けている物もあります・・・基本がしっかりしている物は進化しても・・・
 
本来の形は崩れる事は無いのだと思います。
 
工夫され丁寧に造られて、使い続けられて来たものは・・・
 
世に生まれた時、すでに完成したものだったでしょう・・・
 
変わることの無い大切さを知る、良いお手本だと想います。

 

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