暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

古材

2022年11月26日 | 古民家
 メシリと泣きながら・・・大きな佇まいが消えて行くと・・・
浮かぶ埃は・・・暮らした時間のように広がり、空に吸い上げられてゆく・・・。
鈍い鉄の柱や梁の姿に・・・次の世界があるとしても・・・
じっくり我慢して使い続けるには・・・お財布も想いも持ちこたえられなくて・・・
小さくまとめられて・・・記憶から消されてしまう・・・。

古材の流通は思いのほか伸びなく・・・解体する手間暇には、傷つけない解体にひとの手が必要で・・・
日本の木材よりも・・・輸入材や遠くから運ばれた加工材の方が扱いやすい不思議に疑問も少なく・・・
100年・200年と・・・住まいを守る木材と、一緒に歩き続ける暮らしもままならなくなり・・・
消費するだけの時間ばかりが過ぎてしまう・・・。

囲炉裏の煙は防虫の・・・厚い萱は断熱の・・・
自然と自然素材とが共存する住まい造り・・・古材利用や再利用は言葉に無くても、暮らしの中で自然に生まれて・・・
伝統の文化になって来たけれど・・・特別でも無い暮らしは、ずいぶん昔から繰り返され・・・
いつの間にやら・・・その暮らしは本の中に仕舞われてしまいました・・・。
数世代共に歩いて来た住まいを支える古材達・・・この先も解体される古民家に・・・
大切な命と一緒に歩く時間を繋げられるたら・・・と、思います。



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