パチパチと拍手のように響く音・・・
ほんのり間が開いて・・・パチンと灯る青白い部屋の薄暗さに・・・
ずいぶんと昔の人は、橙色の暖かな明かりで驚いていたらしいと見聞きすれば・・・
瞬きの明るさを見て・・・どれほどの表現をしたものだろうか・・・。
紐を引いて電気をつける仕草もほど遠くて・・・
暮らしに中に、驚く速さで様変わりする仕草が目立ち始め・・・
廻す電話に・・・廻すTVのチャンネル・・・
昭和の姿が消え始めると・・・時代の変化について行ける気がしなくなる・・・。
江戸や明治の頃を想えば・・・大々的に歴史が変わるその時に、電気の紐ほどで驚く事は、失礼かもしれないけれど・・・
暮らしの変化は・・・背中の後ろの見えない部分に、いつも潜んでいる気がします・・・。
歴史の変化に、悲しい事件は付きもので・・・
旧暦から新暦になると変わる季節の移ろいに、初めは馴染めずキョロキョロしても・・・
ずいぶん過ぎた顔を見れば・・・のんびりと語らう縁側のひと時が薄っすら過ぎて・・・
人の曖昧な記憶を思わせる・・・物静かな時間が流れてしまう・・・。
力で抑える人の常は・・・長持ちしない人気と同じようで・・・
共存する暮らしの中に育つ・・・長く過ごせる気持ちの良さが、繋がれ愛される文化として・・・残って行くんだと思います。