遠くを見つめる暮らしから・・・遠くから見つめる暮らしに変わる・・・。
いつのまにやら見知らぬ世界を手に入れているようで・・・
実のところ、何も知らない時間を過ごして・・・
遠い考え方を見返す教えも持てないまま・・・次の世代が暮らしてゆく・・・。
ハラハラと続く長雨に・・・ポツンと雨音は、心穏やかな歌になり・・・
深い軒下に、トツトツとうたた寝する姿には・・・日本の屋根の機能美に気付く人も少なく・・・
真上からのおひさまの強さも・・・斜めから入るおひさまの眩しさも防いでくれる・・・
季節に合った、みんなの素顔があると思います・・・。
手にして来た文化の香りが続くように、古民家の暮らしはあったけれど・・・
手を掛ける時間が無くなり・・・眺める時間が増えて、頭で思い描く世界に進んでしまう・・・。
手で紡いで行く楽しさよりも・・・便利な暮らしの中で、身につく感覚は少なくて・・・
過ぎてしまえば忘れて行く・・・簡単な生活になってしまう・・・。
自然に繰り返す仕草が、知らないようで大切に繋がれて来た暮らしを知るきっかけになるような気がします。