橙色の明るさが、眩しいくらいの暗闇に浮かんで・・・
儚く淡いレースを編んだみたいで・・・うっすらと仰ぐ青い空のお月様・・・
コロコロ変わる子供の顔ほど忙しくて・・・
見えない夜空は寂しく暗く・・・まばゆく光る数多の星をつまんでいる・・・。
暗闇の中で美しく見える・・・派手では無く、でも目立たない訳でも無くて・・・
奥ゆかしさが、日本の美しい暮らしだったと思う・・・。
街灯も少なくて・・・パチパチと並ぶビルの明かりも無かった夜空には・・・
どれほど心が躍る世界が広がっていたのだろうか・・・
ガス灯に目を細め・・・白熱灯に驚いていた頃には思いもよらないほど輝きが増えて・・・
明るすぎて見えなくなったモノも多く・・・
暗い場所が無くなって・・・消えて行った物語もあるような気がします・・・。
満月の光から届く暮らしも、なんだか風流で・・・時間を忘れて暑さもどこかに流れていってしまうのかも。