暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

農村

2019年07月20日 | 古民家

 平日の昼間なら・・・誰も降りる事がないであろう・・・趣だけはある駅の改札を通り過ぎ・・・

選ぶ必要の無い目の前のバス停を目指し・・・日の当たる歩道に1歩・・・足を踏み出した・・・・

1日・・・2本のバス・・・・乗り遅れたら・・・・・・これもいつ来るか解からないタクシーを待たねばならず・・・

どちらにしても・・・時間厳守・・・・・・自然と規則正しい行動になる自分に苦笑いしながら・・・

時間通りに駅前に入って来るバスを目で追いながら・・・自分以外に並ぶ事の無いバス停留所を後に・・・

バスはゆっくり走り出し・・・小さな町の・・・昔しなつかしい商店街の景色が窓を駆け抜けて行きます・・・。

数人が乗るバスのエンジンがうなりを上げながら・・・蛇行を繰り返し坂道を登り・・・・

車窓からの様子が・・・残った絵の具の緑と青の2色だけで表現したような景色で埋め尽くされ・・・

駅を出て十分足らずの場所だと言うのに・・・まるで山奥にでも来たかのようで・・・

大通りの道から・・・・さらに側道にバスが曲がれば・・・斜面に広がる苔とガードレールの向こうには・・・・

雑木林の山が続き・・・神聖な緑の森に包まれているかのようで・・・

その先には何があるのか・・・許しを得る事無く、古の領域に踏み込む悪しき人間の気持ちになります・・・。

苔のトンネルも最後のひと曲がり・・・広がる石垣と茶畑・・・・そこかしこが錆びたトタン屋根の低い平屋が建ち並び・・・

小さな蔵や・・・石の階段・・・・使われなくたって何年が経っているのか・・・鉄骨の火の見櫓もあれば・・・

古びた集会所・・・1日1回収集される古びたポスト・・・・

小綺麗に手の入った植え込みも・・・・囲むような周りの木々も・・・

日本の原風景がここに有り・・・・日本各地で見られた農村の暮らしも・・・あと数十年で姿を消してしまいます・・・。

地方ではいつもの風景・・・見慣れた景色が・・・大人になれば・・・・・・文化の違う方々から見れば・・・魅力的な場所・・・

非日常は人を癒し・・・わずらわしい思いも頭に浮かぶ事は少なくなります・・・。

何故必要なのか・・・どうして残さなければいけないのか・・・理由なく、体が欲しているからなのかな・・と想います。

 

コメント
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