医者はプロだ。

病院へ行ってきた。
相変わらずの混み方だった。診察まで２時間。。
どこも心療内科はこんなに混んでいるのかな。
確かに駅に近くて立地条件はいい病院だけれど
そんなに有名だという話も聞かないのですが。

本当に様々な感じの方が訪れている。
今日は特にバラエティーに富んでいたような。
若い女性が数名。一人は左手首に大きな絆創膏を貼っていて
しかもそれが血だらけで、見つけた時は思わずウッとなった。
リアル過ぎるし。
初老の夫婦。多分外人の奥さんが患者さんだと思う。
勤務途中のようなサラリーマン。
現在休職中という感じの中年男性は、待合室と外を出たり入ったり
落ち着きがなかった。
年配の女性。年配の方は女性男性限らず、結構多く見受けます。
そして子供を二人連れた夫婦。やっぱり奥さんが患者さんだと思われます。
小さな子供は結構大人しくて、お父さんが抱っこして相手をしていた。
隣で奥さんはぐったり。。一緒に来ないといけないのかな。
診察室まで一緒なのかな。それじゃぁ話ができるのかな。。
と色々思ってしまった。
夕方の待合室には、また違ったメンバーが揃うのだろうな。

私自身は、と言うと。
抗不安剤を１週間に１個くらい減らしてみましょう、という事になった。
その話をした時の先生の顔がすごくニコニコしていて
（微笑む先生は初めて見たような気がする）
私は単純にすごく、嬉しかった。
不思議な感覚なんだけど、先生がニコニコしてくれたのが
嬉しかったのだ。

うつを支える人、というのが先日のＴＶでも話題になっていた。
現実にはすぐ傍にいる家族、毎日顔をあわせる人を指すのだろう。
だけど正直に言えば、私の場合夫がどれ程私の症状を理解しているかは
謎だ。
勿論、甘えている部分は沢山あるし
それは彼のできる範囲で充分にしてくれていると感じるてる。
けれど、だ。
言葉に表せないような焦燥感や無気力感。
些細な事で大きく揺れる感情や、
他人や家族との距離感が掴めなくて不安に駆られた時。
先生は事実を少し聞くだけで、奥に潜む私の苦しさを
的確な言葉で表してくれた。
決して甘い言葉はかけてくれなかったけれど
常にその時の私を肯定してくれた。
私はどうも人見知りが激しいので
（外見は社交的と言われるが、そんな事は絶対にない）
先生にも否定的な感情を持っていたのだけれど
今思い出せば、やはり通院し先生と話すという行為で
随分と気持ちがラクになっていたのだろう。
医者はプロだ。つくづく思う。
支える人、という言葉は適切ではないかもしれないけれど
患者にとってやはり、とてつもなく大切な存在だと感じる。

待合室の人には、様々な背景があるんだろう。
私には薬が減る、という事実がある。
先生は「大丈夫」と言ってくれた。
明日からは娘も帰省してくる。
色んな意味で緊張の毎日が始まる。
しばらくブログはお休みになると思いますが、
私なりに頑張ってみます。