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クニアキンの日記

日々、興味を持ったことなどを調べたりして書いていきます。
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ロートレック荘事件

2024-01-28 13:16:47 | 読書
ロートレック荘事件
百均本で見つけて買いました。

葉桜の季節に君を想うということ
とか、
イニシエーション・ラブ
とかで経験した「ヤラレタ!」感が全くなかったのが自分でも不思議です。第17章以下は読む気をなくし、一旦本を閉じてしまいました。

★★★★★★★★★★★★ 以下、ネタバレ注意 ★★★★★★★★★★★★
ただ、最初に第2章を読んでいるときに、何となく3人でクルマに乗っている感じがしていたのですが、だんだん読み進めるうちに、「なんだ2人なのか」と思うようになって来ました。それでも「あと一人は後から来るのかな?」と感じていたくらいですので、この思い込みは何故か相当強かったようです。

何で無意識のうちに3人と思ったのだろう、とか詮索を始めたら、結局第17章以下も読んでしまいました。

3人を明確にほのめかす記述はないと思います。無意識に思わせるのは、一つは「おれ」が後部座席に座っていること。でも身障者だからかな、と思ったりもしますが。あとは女の子が3人なこと。これは結構強いかも知れません。
いずれにしても、これは著者がかなり意図的に仕掛けたことなのかなと思いました。

このような仕掛けを後にももっと作っておくと、何となく感じていたのがそのように現われて、「ヤラレタ!」感につながるのかなと思います。

修の章と重樹の章とで、その性格の違いがもっと感じられるように書けば、「ああ、あの何となく感じていた違和感はこれだったのか!」という風に「ヤラレタ!」感が際立つのでは。
もっとも「そのように書いたのだが、お前の読み方感じ方が足りないからだ!」と言われてしまえばそれまでですが。
「イニシエーション・ラブ」は、そのあたり、うまく(私でも感じられるように)書かれていたのかなと思いました。

後ろの方に2階の図面が出ていたので、そこに付箋を貼って、参照しながら読み進めてしまいました😐 
「画伯 浜口茂樹」位にしてもらえればと思います😀 
あと、p.11, l.6 の馬場金造のセリフも、ミスリーディングですね。私はこれで2人であることを確信してしまいました。でも、このあたりまで読んで貰って家内に聞くと、「この別荘は誰の家の所有だったんだろう」と思ったとか。p.4に「重樹の父の別荘」と書かれていることを考えると、確かに変でしたね。
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