｢パケ増し｣他mineo新サービスの現状

１．｢パケ増し｣

わたしは現在、モバイル通信を三回線契約しています。うち一つはpovo2.0で、まだ契約初期のSMS3円しか払ってません。このSMS利用は楽天モバイルの時もありましたし、完全な新規で電話番号を会得したときの｢お約束｣みたいですね。一度は勝手にGoogleに送信するらしいです。あと先月の支払いが980円になってたのでビビリましたが、｢auかんたん決済｣で配信コミック誌の料金払っていたのが名目上povoについていただけでした。ああ驚いた。

そして残りはmineoのdプランを二回線分。ちょっと前まではモバイルルーター用に1GBシングルプラン＋通話用マイそくライトの二回線でパケットをためてはケチケチ使いつつ利用してましたが、3月から通話用を20GBのマイピタに変更しています。これは四か月間マイピタ1188円引きキャンペーンを当て込んでのものではありますが、もう一つ、新サービスの｢パケ増し｣の効果を見たかった、というのもあります。パケ増しとはmineo名物サービスの｢ゆずるね。｣、専用アプリかWEBのマイページから宣言して月～金曜日の12～13時のパケット利用をメールやメッセージの受信、数MB程度に抑えれば成功となってスタンプがもらえるものです。その月間で20個ためればもらえるオプションの新サービスが｢パケ増し｣で、自分の契約分のパケットが翌月10日ころ追加されるというものでした。わたしは1GB契約なのでこれが2GBになってもそれほど嬉しくないから、できればいい程度にしておこうか･･･と思ったら、説明文によるとなんと｢複数回線契約している場合最大容量の契約のパケットが追加される｣とあったんですね。ということはもう一回線を20GB契約にすれば1GBの方に20GB追加されうということか？　とその効果が見てみたくて20GB契約に。もちろんあくまで通話の方だけ20GBでモバイルルーターの契約は1GBのままです。その方が効果が大きいでしょう。

ちなみに｢ゆずるね。｣は毎月20日締めで翌21日からあらためてカウント開始となる方式です。｢マイそく｣では｢ゆずるね。｣は出来ず、契約の変更は翌月1日からなので土日は｢ゆずるね。｣できないこともあって20GBの方で｢ゆずるね。｣20回達成は初月は無理。可能なのは1GB契約の方だけです。とはいえ、初月は2月21日からカウント開始ということもあり、締めの3月20日まで月～金曜日が20日しかありません。つまり、宣言も利用も一回も失敗せずに全日成功させないとすぐに成果が見られないわけです。これはかなりの緊張感を伴いましたが、こまめにmineoアプリを起動して利用を意識させる(これはもちろんmineo側の思惑でもあるでしょう)ことで無事全日成功。そして10日になると同時に、1GB契約の方に20GB追加されました！！　先日まで残りのパケットは16GBくらいだったのですが今は36GBになってます！！　これを利用してなんとか悪さして最低限の利用料金で最大限の｢パケ増し｣を･･･と考える人もいるかも知れませんが、これがなかなか難しい。｢ゆずるね。｣は20日締め、コース変更は受付は25日までで翌月の1日から施行開始で、かつ1日時点での契約の最大容量が追加パケットにされるということなので、せいぜい｢20回成功したら25日までに翌月は大容量コースに変更を申し込み、そうでなければ最低限コースのままで｣と、こまめに切り替えるくらいしか思いつかないですね。それより今のわたしみたいに20GB＋1GBの二回線持ちで、両回線とも｢ゆずるね。｣20回に成功したら両方とも20GBが追加されて40GB余計にもらえる(まだ試してませんが、多分できる)というやり方が一番強力そうです。キャンペーン期間中に貯められるだけためて、終わったら片方はもっと安いプランに変更して在庫パケットで当分生活する予定です。もちろん完全合法です。むしろこうした使い方で無暗にMNPせずに使い続けてくれる方がアチラも望むところでしょう。

２．広告フリー

3月から受付開始はしましたが実行は今月に入ってからの新サービスが｢広告フリー｣。これはmineoが干渉できる分の広告に関しては別カウントにしてパケット消費に数えないとするもので、｢マイそく｣では使えず、｢マイピタ｣のみに利用できます。ちなみにスマートフォンに入れたsim契約だけでなく、モバイルルーターに入れて利用しているsim契約でも広告フリーは使えます。mineoによると最大で半分のパケット節約になるとか！　ただ、わたしはブラウザに広告カット機能があるVivaldiを使っていることもあって今のところ1/10くらいですね。今月に入って使ったパケットが2296MBで広告フリーでカットされたパケットが232MBです。むしろVivaldiを使ってなお、1/10も広告フリー適用分があるのが驚きでした。ブラウザ以外の広告なんかもカウントされてるんでしょうね。

ちょっと面白いのが｢パケット放題Plus｣の分。現在スマートフォンに入っている20GBデュアル契約の分は常時｢パケット放題Plus｣を使いっぱなしの速度制限状態で使っています。使わなかったパケットはそのうちモバイルルーターへパケットギフトする予定ですが、その｢パケット放題Plus｣で受信した広告分も｢広告フリー｣にカウントされているのです。扱いも速度制限の｢スイッチON｣ではなく｢通常｣ですね。常に｢通常｣と｢広告フリー｣の容量が同容量ですし、かつ一度｢通常｣と｢広告フリー｣が5MB、｢スイッチON｣使用料が2MBという日がありましたから。｢パケット放題Plus｣には3日/10GBの制限があり、これを超えると制限スイッチをオフにしても1日200Kbpsまで下げられてしまいます。今まではこれを避けるために3日/10GBにならないうちに節約スイッチをOFFにして通常パケット消費モードにして制限を回避する必要がありましたが、広告フリーを導入すれば実質的に前以上のアクセスが可能となり、3日/10GBに達する可能性を低くしてくれるということです。これは似たサービスの｢マイそく｣ではできない(広告フリーが使えない)ことなので、さすがちょっと高いサービスだけのことはありますね。ただし、｢広告フリー｣を導入するとある程度自分のアクセス状況がmineoに知られてしまうので、そこだけご注意ください。

３．深夜フリー

｢マイピタ｣およびスタンダード以上の｢マイそく｣向けサービスの有料オプション｢夜間フリー｣。これは22時30分～7時30分までの時間帯が速度制限なしおよびパケット消費なしで使えるというものですが、その導入に伴いそれまで｢夜間フリー｣と呼ばれていた｢ゆずるね。｣10回達成サービスで23時～7時パケット消費なしになる｢夜間フリー｣が｢深夜フリー｣と名称を変更しました。時間帯などは変更なしなのですが、一つだけ気になるのが｢最大100Mbpsになる｣という変更点。それまでの｢ゆずるね。｣夜間フリーは速度制限なしだったので回線の増強に伴う速度のアップの恩恵を受けられたのですが。ただ、先月は特にそれまでと比べて速度の低下は見られず、かつ100Mbpsを超えていました。これはまだ有料｢夜間フリー｣サービスが、先月は導入が告知されたのみで実施されていなかったため、｢深夜フリー｣の絞りが行われていなかったから、と解釈できたので今月に入ってまた｢深夜フリー｣の時間帯および｢夜間フリー｣の時間帯とその直前の速度を調べてみました。なお、｢深夜フリー｣は適用されていますが｢夜間フリー｣は使っていない契約です。

22:20ごろ　フリータイム直前

DOWN 123.71Mbps　UP 126.94Mbps

22:40ごろ　｢夜間フリー｣のみ適用時間

DOWN 120.03Mbps　UP 104.75Mbps

23:20ごろ　｢深夜フリー｣適用時間

DOWN 146.31Mbps　UP 104.06Mbps

深夜1時ごろ　深夜アクセスピーク時？ごろか

DOWN 185.97Mbps　UP 115.08Mbps

全て5Gに接続し、モバイルルーターSCR01でモバイルノートPCとUSBテザリングでつないだものを計測しています。地区によって結果は違うかも知れませんが、少なくとも現状の地元で｢深夜フリー｣で最大100Mbps制限が入った様子はありません。まだ適応されていないだけか、あるいは4Gだけで接続したときのみ最大100Mbpsなのでしょうか。後者だとしたら地元では実質制限無しと同じなのですが。これから先はわかりませんが、いまのところ｢マイそくスタンダード｣＋｢夜間フリー｣でなくても｢マイピタ1GBデュアル｣＋｢パケット放題Plus｣＋｢深夜フリー｣でも同等以上の代用ができてなおかつ料金が低いということになります。初月は｢ゆずるね。｣が適用できないので我慢するか初月だけ｢夜間フリー｣を申し込んだり大容量プランにするなどして対処しましょう。

ただし、この速度計測はベンチマークでしか行っていないので、ベンチマークアクセス時のみフル速度が出るようにしている、という可能性もゼロではありません。やる意味ないとは思いますが。

と、新サービスの実際の様子を見てきましたが、今のところユーザー不利の悪い方に転がる様子はなく、ユーザーが得する方向に行っているのは良いことです。単純に料金が安い･MNPしてきたユーザーにのみ特典満載･というやり方より、こうしたユニークなサービスで長く使う価値を提供してくれる方がわたしは好みです。