録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

発見! 幻のDVD

2006-08-07 19:57:22 | 特撮・モンスター映画
と、いうわけで、実は先週から東京に居ります。
見てきました、江戸東京博物館の「始皇帝と、彩色兵馬俑展ー司馬遷と史記の世界ー」!
とっても面白かった。
兵馬俑展は何度か見たけど、やっぱ東京の持ってくる展示物は、地方のデパートあたりが
持ってこれるものと、レベルが段違い。同じものもあったけど、地方じゃ目玉扱いされる
大型将軍俑が、東京じゃ単なるいち展示物でしかないもんなぁ。
古代中国の文化はすごいなぁ。秦なんて、統一王朝の中じゃ特に短い年月しか持たなかっ
たはずなのに、30年発掘やっても全貌が見切れないほどの大規模な遺跡をしっかり残して
いるんだから、どれほど力があったかわからない。ま、その力の使いすぎが王朝としての
寿命を縮めた原因のひとつでもあったんだろうけど。
今回の収穫は、玉の細工物。玉はボールの玉じゃなくて玉石混合の玉で、磨くと半透明に
美しく光る石の総称(らしい)なんだけど、石細工だけにおそらく、2000年前の作った
当時そのままの美しさを保っているはず。これが本当に繊細な出来なのだ。
イメージとしては、日本の文化は細やかで繊細、中国は写実的で大規模、な感が
あるけれど、中国とて繊細な作り物が多くあった、との印象を強くもった。ただ、
中国の美術品は時の権力者への捧げものとして使われた感が強いから,日本のように
「継続による、時代とともに洗練されていく美しさ」はない。継続は力、である。
西安近辺の兵馬俑発掘現場では、一部が一般公開されていて、なんと実際の現場の上に
強化ガラスがしかれ、真上を歩けるらしい。
「見てぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」って絶叫しそうになったけど、今の中国の反日政策を見てい
る限り、一般の人にもその反日教育が染み渡っていることが容易に想像でき、とても
近寄りたくない。日本人ほど古代中国文化にロマンを感じている人はいないんだから、
自分たちだけが絶対に偉いという立場から見下ろしたような反日はやめて、親しみ安い
開かれた国にすれば、もっと観光客も増えて文化交流も盛んになるはずなんだけど、
なんでやらないんだろ。

さてさて、それ以外にちょっと秋葉原にもよってお買い物。いろいろ回ったすえ、輸入
DVDの掘り出し物がないかとちょっと専門店へ。主力の逆輸入アニメは無視してさっさと
奥のクラシック・SF系DVDをあさる。あんまり大したものはないなぁなんて見ていると、
一角に不気味なオーラをはなつブツが。パッケージの表に貼ってある日本語ラベルには

「マイティー・ジョー・ヤング/紀元前百万年」

の文字が・・・き、紀元前ひゃくまんねぇぇぇぇぇん!? 存在したのか、あの幻の映画
のDVD!!
紀元前百万年・・・それはごく一部のアレな人間しか知らないが、そのアレな人間にとって
はメガトン級の激レアもの。もっとも、内容だけなら、リメイクされた「恐竜百万年」を
みればいいだけの話。こちらは恐竜シーンをアメリカの特撮の神様、レイ・ハリーハウゼ
ンが担当し、「ジュラシック・パーク」が登場するまでは恐竜映画の最高峰として君臨
しつづけた傑作。ある意味こっちで十分なのだが、それでもアレな人間が「紀元前百万年」
にこだわるのが、「恐竜百万年」のように恐竜を人形アニメで表現したりせず、本物の
トカゲやワニ、イグアナに背びれを付けて「オラオラ、こいつらを恐竜だと思って見ん
かい!」ってな演出で、それらをバキバキ食いちぎるか、食いちぎられるまで本気で戦わ
せたところにある。絶対撮影後、まもなく死んだよなぁってのがわかるくらい。
このシーンはその後多数の恐竜もの映画に流用され、わたしの持っているだけでも
「恐竜王」「ロボット・モンスター」「TWO LOST WORLD」「恐怖の獣人」「REX」と5本も
ある。実際はもっと多いだろう。だが、流用作は多数DVD化されているにもかかわらず、
肝心の「紀元前百万年」は未だ国内外ともDVD化された、という話は聞かない。その
幻の作品のタイトルを冠するDVDが目の前に・・・。こいつぁ買わなきゃ!

さて、姉Tの部屋に戻ってワクワク。もちろん、リージョンフリー化したプレイヤーが
おいてあるのだ。さて、パッケージをつつむラップを剥ぐと、「紀元前百万年」とかかれ
たラベルが一緒に取れて、下から「FOR ADULT ONLY」の文字が・・・。

すっげぇ嫌な予感・・・。

なんかよく見ると、ラベルに書いてあったカップリングものも「マイティー・ジョー・ヤン
グ」じゃなくて「MIGHTY GORGA」って書いてあるし。さて、DVDをプレイヤーいに入れると
「マイティー・ジョー・ヤング」(日本では普通「猿人ジョー・ヤング」、リメイク版は「マイ
ティー・ジョー」としか呼ばれない)とは似ても似つかない、低予算もいいとこの映画
がうつしだされる。冷や汗タラリ・・・。いや、本番は後半の「紀元前百万年」のほうさ、
とメニューから選択してみる。
なぜかカラー。確か、「紀元前百万年」はモノクロのはず。背中に冷たいものを感じつつ
適度に飛ばしてみると、なぜか意味もなく登場人物がHなシーンをおっぱじめやがった。
おいおい・・・。そして、ついに出現した恐竜! あからさまにビニール人形の・・・。


こ、これは・・・。

「紀元前百万年じゃなくて・・・。


そのパロディの「変態百万年」じゃねぇかぁ!


ギャハハハハハ。もう大笑い。インチキじゃん。看板に偽りあり! 普通なら、嘘つき
ってことで、訴えられるよ・・・。買ったのがわたし以外なら。
まぁ、確かに「変態百万年」もある意味幻の作品だわな。ポルノだし。よくもまぁ残ってた
もんだ。これはこれでコレクション価値があるから、まぁ良しとしよう。安かったし。

さて、新宿の専門店ではどんな掘り出し物があるかな?

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