録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

楽天LINK非通知問題を力技で回避する

2022-04-29 16:36:33 | モバイル機器
最近またモバイル環境をいろいろ弄ろうとしています。その根本にあるのが楽天モバイル。わたしの無料期間はすでに2月いっぱいで終了していますが、当分いわゆる0円運用を続けようかと思っています。毎月最低限度は使いますが、それでダメと言われて解約させられるのならそれはそれで仕方ない、と思いますし。
楽天モバイルで一番のかなめが、通話料無料のRakuten Link経由による通話。これがあちこちで不便と言われているせいか、最近は楽天モバイル側も通常通話の割引コースを出しはじめ、若干雲行きがあやしくなりつつあります。ただ、わたしはやはり無料通話というのは魅力的であるため、これが維持される限りは使い続けようかと思っています。その一方でどうしても不便な点もあるのは否めません。
なぜか世間様では二言目には「専用アプリで通話するのは使いにくい」の一言がついてきますが、わたしはそう思ったことはありません。別に使えばいいだけです。しいて言うならSIMを別のスマホに差し替えるたび、Rakuten Linkを初めて使う際にショートメールのための電話番号入力を求められるのが少し面倒ですが、電話番号なんて丸覚えしておけばいいだけの話、一度やれば当分やらなくていいのでどうってことはありません。音質が悪いともいいますが、これもそこまで気にならないですね。
わたしが不便と思っているのが、こちらから電話した時の非通知問題。Rakuten LinkはIP電話のため基本モバイル通信を使うのですが、楽天との通信状態が悪いと判断されるとWiFi経由の電話に切り替えてしまいます。それで電話を掛けると送信相手に「非通知」で届いてしまい、怪しまれて出てもらえないことがあるのです。「このくらいなら大丈夫だろ」レベルだと思うアンテナ3本表記の通信状態でもWiFiからの通話になってしまうため、普段楽天から電話をかけるときはWiFiを切り、なるべく外に出て掛けるという面倒なことをしています。

ただ、「非通知」を問題視している人ってあまりいないんですよね。Rakuten Linkの問題というと先述の二つばかり書かれている印象です。一方で「楽天モバイルは他社とのデュアルSIMがベスト」ともやたらと書かれています。ひょっとして楽天モバイルと他社を二枚刺しすれば非通知問題も回避できるということなのでしょうか? 調べてみましょう。
使ったスマホはPOCO X3 NFC。楽天モバイルは使えますがAUのパートナー回線は使えないという実験に最適なスマホです。もちろん二枚刺し・デュアルSIMに対応しており、SIMを二枚同時に使うことが出来ます。相方として挿したのはわたしが契約しているMVNO・mineoのSIMです。データ通信を節約状態にしてパケット消費なしで最低限の通信を行うことが出来るため、よく楽天モバイルとの二枚使用の相方として取り上げられるMVNOですのでテストにはベストの環境と言えます。
さっそくSIMを両方挿し、通話はmineo・通信は楽天側のSIMを有効にしてRakuten Linkの設定を行い、WiFiを有効にしたうえで我が家内で楽天の電波がアンテナ1~2本というかろうじて拾える場所に移動し、家にRakuten Link経由で電話をかけてみます。当然非通知、うん、いつも通り。
続いてWiFiを切り、通信のSIMもmineoに切り替えます。このうえで電話をかけてみますと・・・なんとちゃんと楽天モバイルの電話番号が通知されました! なるほど「楽天モバイルは他社との二枚刺しで」と言っていた人たちが非通知を問題にしなかったわけです。どういう理屈かわかりませんが、モバイル通信経由で電話をしさえすれば楽天のSIM経由でなかったとしてもRakuten Linkはちゃんと相手に電話番号を送ってくれるようです。他にも条件を変えていろいろ試してみました。

楽天SIM挿さっている+通信通話ともmineo+WiFi有効
→電話番号通知あり。途中でWiFiを無効にしても通話は継続できるので、mineoSIMであってもモバイル通信が優先され、WiFiは使われない。

通信楽天+楽天の電波がほぼ届かない+mineoのDOCOMO電波届く+通話mineo+WiFi無効
→電話番号通知されるが通話が続かず、音声が届かなくなる。

楽天SIM無効+通信mineo
→電話番号通知、通常通話可
楽天SIM無効+mineo有効+WiFi有効
→電話番号通知、通常通話可
(この項目に関しては後述参照)

WiFiを外部モバイルルーターに変更+通信楽天ほぼ届かず+mineoSIM無効
→電話番号非通知、通常通話は可

と、デュアルSIMにすれば楽天モバイルSIMは「とりあえず挿さっているだけ」でよく、あとは全部mineoのような別SIMに任せてもRakuten Linkをちゃんと電話番号通知できる状態で使うことができました。楽天モバイルはデュアルSIM運用した方が良い、という意見は全面的に正しかったわけですね。ただ、Rakuten LinkがIP電話である以上、楽天モバイルSIMを通信として使えるならパケットは使わないとされていますが、それ以外の相方として挿すSIMは通常ではどんどんデータ通信を行うのでそれなりにパケットを消費してしまいます。なので、mineoなど制限状態ならパケットを消費しない契約が出来るSIMが最適になるわけです。
追記:
楽天モバイルのSIMを無効にしてRakuten Linkが使用可能かどうかは機種によるようです。今回テスト用に使ったPOCO X3 NFCでは無効化するとRakuten Linkが「SIMが刺さっていない」とみなしてしまい、うまく使えませんでした。が、当方のメイン端末ZenFone MAX PRO M1だとOFFとしても完全にオフにならず、アンテナアイコンが残る程度に認識されているせいか、初期設定さえしてしまえばRakuten Linkの利用も可能でした。デュアルSIMは電波探しに多めの電力を使う傾向に、特に楽天モバイルは電波が不安定なせいもあって電力消費が他より大きいので、バッテリーを少しでも持たせるためにも無効にしてかつ認識されるタイプのデュアルSIM対応機で使うをお勧めします。どれがそうだかよくわかんないですが、ASUSは多分そういう傾向が強いかと。

と、いうわけで今までmineoと楽天モバイルはあえて別のスマホに挿して併用していたわけですが、今後はわたしも一台でデュアルSIM運用することにしました。これで細かいことを気にせずRakuten Linkで電話を使うことが出来ます。まぁ気にするほど自分からたくさん電話掛けないんですけどね、わたし。
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