ちょっと前に手を出して利用しているChromebook。最近動きが活発です。シャープがChromebookで久々にPC市場に参入するのとか、LenovoがAMDのRyzenを採用したトラックポイント搭載のThinkPadブランドでChromebookを発売するとか。ただ、シャープのはLTE搭載可&教育向けとはいえ、この性能で予価45000円はちと高くね? と思いますし、Lenovoも95000円から、とかなり攻めた価格。肝心のRyzenは3000番台のようなので最新のZen2ではなくZen+にとどまるのは残念ですが、トラックポイント付きでヒンジが360度回転するのでタブレット形式で利用可。正直Windows10PCに欲しい機体です。確かにChromebookを使っていて、特にブラウザでWindowsPC向けのデスクトップ表示で利用するとかなりもっさりカクカクするのでもう少しハイスペックなCPUでもいいかな? と思わなくもないですが、それならWindows10なPCを使えばいいだけです。ChromeOSではRyzenの性能がもったいないと思うのです。なによりせっかくGPUがVEGAなのにFluid Motion Videoが使えないのですから。
まだ、言っているのか? と言われるかも知れませんが、まだまだ言い続けたいのがRDNA以降のRADEONでFluid Motion Videoが使えなくなっている問題。現在でこそロークラスやAPUにVEGA採用が残っていてまだFluid Motion Videoは使えますが、AMDは近々ロークラスをRDNAに、それ以上をRDNA2にしてFluid Motion Video無効なRADEONに全面的に切り替える方針。AMDひいきのわたしですが、この件に関しては勘弁してほしいです。
ただ、一応なんとかする方法はなくもない・・・です。実はGCN世代のRADEONさえついていれば、他のGPUからでもFluid Motion Videoを使った動画再生を行うことは可能なのです。RADEONには映像ケーブルはつながなくてもOK。わたしはIntelの内蔵GPUからの出力で試しましたが、ちゃんと出来ました。そうまでしてRADEONから出力しないことに意味があるか、は置いておきまして、Intelの内蔵GPUでもできたのですからRDNA世代のRADEONやGeForceでもできる公算は高いです。もちろんBluesky FrameRateConverterの導入は必須ですが。GCN世代のRADEONに古さを感じて新しいグラボにしたい人は、余ったGCNなRADEONをFluid Motion Video用に挿しておくのも手です。
ただ、たいていのグラボは2スロット以上ですから邪魔ですよねぇ、挿す場所を選んじゃいますよねぇ。一応そんな要望に応えるかのごとく1スロットのRX550搭載グラボが発売されたようですが。
これでも個人的には満足とはいきません。なのでいっそこんな製品が欲しいです。
・GCN世代のロークラスGPU搭載
・クロックは安定ギリギリまで落として発熱量を減らす。できればファンレス
・ディスプレイ出力機能はなしにして価格を抑える
・スロット形状はPCI-Expressx1
完全にFluid Motion Video再生に特化した製品です。それだけなら帯域は多分x1で十分なのでPCI- Expressx1形状。それならどのPCI -Expressスロットにも挿すことができるので、他の最新型のグラボを導入してもPCの隅のどこかに挿しておくことでFluid Motion Videoを生かすことが出来、長く使えるようになります。玄人志向さん、こんな製品変態キワモノシリーズとかでどうですかねぇ。
幸いなことに来年リリース予定のZen3ベースのAPU"Cezanne"の方はVega搭載なようなのでもう1世代先はFluid Motion使えそうです。
最近のAMDのAPUへのやる気のなさ~Zen2が未だにバルク品しか買えない~を考えるに、ひょっとしたらVEGA+Zen3はキャンセルで一気にRDNAに移行するんじゃないか、と怪しんでます。
と云うのも、来年リリースの RYZEN 6000 CPU はさしずめ Zen3+ とでも云うべきリフレッシュ版になるらしく、現時点では AM4 と AM5 の何方にも転びそうな状況らしいですが、AM4 は少なくとも来年いっぱいは継続するとしており、そうなると RYZEN 6000 シリーズは AM4 か、そうで無ければ AM5 が DDR5/DDR4 両対応ソケットになるかのどちらかでしょう。
問題は APU ですが、来年早々に出るだろう RYZEN 5000G APU はともかく、その次の APU は Zen4 と Navi2(≒RADEON RX 6000 シリーズ)の構成になるらしく、現時点でのロードマップ通りに進んだ場合(どちらにしても再来年の話になるが)、Zen4 は APU が先の登場と云う事になります。そうなれば間違いなく AM5 になるでしょう。
依然仰られていましたが、DDR5 への早期移行が叶えばそりゃメモリベンダーは大喜びなのでしょうが、仮に AM5 が DDR5 オンリーで、ロードマップ通りに APU から先に展開された場合、メインストリームから下のレンジが想定される APU 利用者が、移行コストが(このパターンの場合)かーなーり高く付く AM5 に何処まで付いて来てくれるかは未知数です。
それに AMD としてもメモリベンダーにしても、シェアが減ったとはいえ未だ最大手の Intel の動向をガン無視と云う訳にはいかない筈で、簡単では無いと思います。
そういえば、RADEON RX 6000 シリーズの Fluid Motion の話は全くと言って良いほど情報が有りませんが、試されていますか?
APUはなんだかんだで低価格向けなのでDDR5を真っ先に、とは考えづらいので、案外APUのみAM4に残ってしばらく放っておかれるかもしれません。いやソケット自体がAM5になるのではなくAM4+とかになってゆったりした移行になるのかも。
6000シリーズは高額なのでテストだけに買うのはさすがに憚れます。情報は全くないですね。だから5000と同じくできないんでしょうね、今のところ。